海女の家系で祖母がバリバリの海女さんだったけれど、本人は成績の関係で大学進学を勧められて大都市の大学卒業したという子とチャットが出来ました。
ご本人も本当はおばあちゃんのような海女になりたかったから一通りの厳しい訓練を受けたそうですが、
海女にとっての大事な要素というのは体力、心肺能力もそうですが、海中での視力の良さとここ1番での集中力なのだそうです。

え、忍耐力や辛抱強さなのではと聞いたら、そんなのは当たり前じゃあないですか、我慢強いのは当たり前ですと返されました。
海女も年季が入って来ると海底の地形が頭に入ってて格好の漁場も分かってる。それで狙いを定めて一気に勝負する。
運良く予想よりも獲物が多くいるとつい2つ3つ4つと欲しくなる。そういう集中している時というのは息苦しさは全く感じないのだそうです。
それに一旦浮上してしまうと、次に同じところへ戻って来ても獲物が同じところに留まっている可能性は低いからなおさら欲が出るそうです。
それで夢中だから苦しさも感じないし、それで3つ4つと欲望のままに獲物をとっているうちに限界が近くなって中にはそのままトモカヅキの誘惑に負けてしまう人も出たそうです。
海女として能力が高い人ほどトモカヅキに誘われて負けてしまう人が出てしまうそうです。
トモカヅキの誘惑に負けると限界超えて獲物を取り、そのまま酸欠で頭がぼーっとなって動けなくなったり岩場の奥深くで挟まったりして危険なのだそうです。
トモカヅキの誘惑を振り切って浮上すると、酸欠寸前の爆発しそうな気持ちで海面を見つめながら足を漕ぐのだそうです。
こんな苦しいのならトモカヅキに負けた方がよっぽど良いと思うそうです。
でも海女が失神して浮上するのは恥なので爆発しそうな気持ちを抑えて身体を揺らしながら浮上するそうです。
だからトモカヅキに誘惑されないマイペースレベルの海女の方がよほど楽だけど、その代わり獲物は少なめなのだそうです。


これでも長文過ぎますか?