これ本当に大丈夫?って不安になり始めた頃にようやく本人が勢い良く浮上してきて、それからしばらくしてから両親も上がって来られたのだけど、
本人は平泳ぎの素足で深さ10m、ご両親は3点セット装着で深さ30mぐらいまで潜って海中遊泳していたそうで、まだ厨房だった当時としては衝撃的でした。

耳抜きと海底での息使いを教わってからこのご両親とクラスメイトに深さ10mの世界に招待してもらったけど、不安な気持ちが消えたら自分でも不思議なくらい長く息が続いて海中遊泳満喫出来ました。

当時、クラスメイトの彼女は厨房なのにプールでは75mも潜水出来、プールでじっとしたままなら3分30秒ぐらいは潜っていられました。
父親はプロなのでプールの平行潜水は125m、静止なら6分は潜っていられ、母親も平行潜水100m、5分は潜っていられたそうです。
学校の展覧会の時には家族で綺麗な海底での集合写真や自然の生物の写真を出しておられ、クラスメイトでも評判でした。
彼女は正直言って容貌は平凡で顔パーツはのっぺりしてて学校の勉強も苦手なようでしたけど、山や海、川などへいくと、いろんな知識が豊富で食料まで調達して来る自然児でしたね。
当時の同級生の間では勉強出来る事が何よりも1番という価値観に支配されていましたけれど、
大人になると、彼女のような自然児的な生命力こそが人生において最も大事だったのかなあと痛感させられます。きっと良い嫁さんになっているのではないでしょうか。