29歳の秋頃、駅の階段から落ちて左腕を骨折してボルトを入れる手術のため1ヶ月半入院したんだよね。
手術を終えて一週間後、隣のベッドにK大学柔道部出身っていう23歳のガチデブが交通事故で左足を骨折して入院してきた。
ノンケだったけれど人懐こい子で、淋しがり屋&幽霊系の話が怖いと言って、俺のスペースとの境のカーテンを開けっ放しにしておいて欲しい……と言うんだよね。
すぐに仲良くなって、俺が起きていればずっと話しかけてくるし、ノンケだからか俺の前でも平気でデカい屁をこくし(俺もしていたけど)、エロ話をしてくるし、
しまいには「兄貴(俺のこと)のを抜いてあげるから、俺のも抜いてくださいよ」とか言い出すし。
彼のお見舞いに来る後輩とか先輩とかが可愛くて、それを見るのが楽しみだったなぁ。俺の見舞客を見て、「みなさん相撲とか柔道とかやっていたんですか?」とか聞いてきたけれど、
そうじゃないことはわかっていて聞いていたような気がする。今でもたまに連絡を取り合って飯食いに行ったりしているんで、明日の晩も会うんだけれどね。