【連載小説】 俺だけすっぱだか!?
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
人気アイドル良平、十七歳。
一週間、他のスケジュールを空けて南の孤島で取り組む写真集の撮影。
それが実はヌード写真集の撮影だということは、その島に渡るまで彼には知らされていなかった…。
船便の欠航で、マネージャーが渡島できないまま、10数人のゲイのスタッフに委ねられる良平の若い躯。
そこで、繰り広げられるのは、羞恥の限界をはるかに超えた熾烈な体験だった。 こないだは、5・6人にチンポ、モロ見られた。
みんな銭湯みたいに、チンポ見ても見ないふりしてくれた。
変に騒がないでくれたのはありがたい。
もっと近くに来て見てほしい。 あまりにも銭湯みたな雰囲気だといまいち
ちょっとはリアクションがないと BLみたいな妄想小説作ったんだけど、読んでくれます?
別レス作った方がいいかな? 8月某日。
暑い!暑い!言葉に出すのもいやなほど、暑い!
今年の夏は猛暑という予報だったが、残念ながら当たってしまった。この暑さはハンパじゃない。
関東内陸や西日本はもっと暑いとのことだが、今日の最高気温は37度?体温以上じゃないか!
駅からマンションまで歩いただけでもマラソン並みの(マラソンはやったことないが)体力を使ったが、
やっとたどり着いた部屋でさえ、クーラーをつけても一向に涼しくならない。
昼間の熱がこもっているのだろう。脱げるものは、全部脱いだ。もっとも部屋ではいつも全裸だが。
こうなれば、最後の手段。このマンションには屋上がある。そこでしばらく夕涼みだ。
この屋上はマンションの住民でさえ知られていない。ビールを持って非常階段を上がった。
暑さは残るが、さすがにアスファルトの上よりはまだましだ。なにより海からの風が気持ちいい。
全裸で、横浜の灯りをつまみにしながらビールを飲んだ。
少しだけ、クールダウンできたような気がする。
股間に風が通り抜けるのも、またいい。
2本目のビールを開けようとしたときに、階段から声が。「あれ?誰かいるんですか?」 慌てて振り向いた。そこにはスェット短パンの若い半裸の男が立っていた。
「あー、先客がいるんですね。ご一緒してもいいですか?」
なんて図々しいやつなんだ、僕のテリトリーなのに。ディスタンス、ディスタンス!!
でも彼はかまわずに僕の隣に座った。
「ここ、いいですよね。誰も知らないし、誰にも見られないから。
あ、オレもまっぱになっちゃおう!」と、短パンをするっと脱いでしまった。
月明かりに照らされた彼の体は、きれいだった。
胸板は厚く、腹筋もしまっている。でも決して作ったような体ではなさそうだ。
「おっじゃましまーす。オレもビール持ってきました。乾杯しましょう。かんぱーーい!」
なんてマイペースなやつなんだ。でも不思議だ、それが嫌みじゃない。
「ああ、自己紹介するの忘れてましたね。えっっと」
「ボク、あ、オレは玲、蒼井玲。27歳」
「知ってますよ。エレベーターで何度もあったことありますよね。
オレは圭。田中圭。23歳です。何処にでもある平凡な名前でしょう。玲さんの下の階です。
あ、玲さん、ボクでいいじゃないですか。その方が玲さんらしい」
人の心の中までずけずけと入ってくる。でも無防備な笑顔で許してしまった。田中圭というよりは、若い頃の小出恵介に似ている。
「オレ、スポーツクラブで水泳のインストラクターのバイトしているんですよ。小学校からずっと水泳とか水球やってるんです。」
どうりでいい体なわけだ。
「結構モテるんですよ、おばさんとかに。あはは。あと子供には「ちん毛はえてるの?」ってばかにされてるんです」。
ボクも毛深くはないが、圭はそれ以上だ。陰毛はうっすらとしかはえていない。脇毛は数えるほどだ。
「それから男にももてるんです。そっち系の人に、よく触られる。
でもこのコロナ騒ぎでしょう。仕事が全然なくてね。暇なんですよ。だから昼間よくここでまっぱで焼いてるんです」
なるほどね。 それにしてもよく喋る。でもそれがうるさくないのが不思議だ。まるでさざなみのような心地よさ。
酔ったかな?まだ2本目のビールなのに。
「玲さん、かっこいいですよ。クールな感じ、っていうの?芸能人でいうと、えーーっと、えーーーと、
ディーンフジオカみたいな?を若くしたような?」
「そんなことないよ。」
「知的そうだし。着痩せするタイプでしょう。足ながいし、胸板もあるし腹筋もわれてる。スジキンっていうの。なにかやってるんですか?」
「中学の頃は遊びでテニスやってたくらいだなあ。今は週に1,2回スポーツクラブに行くくらい。
暇なときにダイビング行ったり、ゴルフ行ったり・・・」
「あ〜、やっぱかっこいいですよ。モテるでしょ」
そんな他愛ないことを話すのが、なぜか楽しかった。
「玲さん、いい匂いしますね」
「そう?加齢臭じゃない?」
「違いますって」
わずかな沈黙。不意に
「***していいですか?」
風に消された言葉を聞き返そうとするまもなく、圭の唇がボクの唇に触れていた。
彼の唇は、思っていた以上に柔らかかった。そして舌を入れてきた。まるで蛇のように。
もちろんボクも。お互いの口の中で2匹の蛇がからまりあうように。
圭はもう半勃になっていた。ボクの下腹部に押しつけると、それはどんどん形をかえてしまった。
圭の唇はボクの唇から離れ、胸をなめ、下腹部をなめ、そしてペニスをなめた。
ボクのものは圭が舌を這わせるごとにどくんどくんと波打つように勃起していった。
圭の愛撫は、うまかった。時には子猫をあやすように優しく、時にはじゃじゃ馬をしつけるように激しく。
そしてボクは、いってしまった。圭の口の中で。
「玲さん、下手でごめんね」。いや、よかったよ。 今度は圭君の番だ。
お互いの鼓動がわかるくらい、汗まみれの胸をくっつけて抱き合った。
圭の完全に勃起したものと、今出したばかりの、でもまだたっているボクのものをお互いの手でこすった。
ボクのもう片方の手は、圭の腰から尻へ。
うっ!ここが感じるらしい。
今度は圭のペニスをボクが含んであげた。ライチのような陰嚢をすってあげた。
またフェラした。少し甘噛みしてあげたら「うっ!」とあえいだ。
手でしごいた。「玲さん、もういきそうです」
まだだめだよ。
「あああ、もうだめ」
「今いったらお仕置きだよ」
「あああ、いくうう」
圭は、果てた。精液がボクの顔につくくらいに。
「気持ちよかったです」
「そう、よかった。でもいっちゃったね。お仕置きだよ」
圭の表情が恍惚から恐怖へと変わっていった。
ボクの手にはYOSHIEと刻印されたバイブが・・・・。
「臭いものは勘弁 いつもの時間に、いつものベッドで目覚めた。違っているのは、隣に圭が寝ていることだ。
間近で見る圭の寝顔は無邪気で、子供のようだ。すやすやと寝ている。
昨日の夜のことを思い出した。
お仕置きとしてバイブを手にしたボク。恐怖でおののく圭。
電源のスイッチを入れた。その瞬間すさまじい悪臭!
あまりにも臭くて、急いでスイッチを切って遠くに放り投げた。
幸い風がふいて、異臭は拡散された。
圭は安堵でその場に崩れ落ちた。ボクもどうしていいのかわからず、ぼーっとしてしまった。
しかし僕たちは再び興奮を感じてしまった。
もしかしたらあの異臭の中にちっとだけ媚薬が入っていたのかもしてない。
僕たちはお互いを求め合った。キスをして、触りあい、感じあった。
片方の手で相手のペニスを握り、もう片方の手で相手の感じる部分を探した。
ボクが圭の後ろにまわり、圭の腰に勃起したものをこすりつけた。腰からおしりの割れ目へ。
圭は感じたようだ。でも急に体をこわばらせた。
何度が求めたが、受け入れてもらえなかった。
ボクは積極的に入れるというのは、好きではない。ましてや圭が嫌がるのなら、その必要はない。
ボクは後ろから、圭の勃起したものをさらに大きくしてあげた。
圭は安心したのか、いった。そしてボクも圭の背中でいった。 部屋に圭を招き入れ、二人でシャワーを浴びた。
汗まみれになったお互いの体を洗い合った。
ボディソープで全身を、なめるようにゆっくりと。
圭の股間を泡で包むと、また勃起した。圭もボクに同じことをした。
もう出ないだろうと思ったけれど、射精してしまった。
圭は、萎えたボクのものをしゃぶってくれた。ボクは圭にキスをした。
それから僕たちはベッドでじゃれ合った。小さな動物のように。
キスをしたり、笑ったり、ペニスをにぎりあったり、しゃぶったり。でも半勃までにとどめた。
つながりを感じていれば満足だった。
そして疲れて、いつの間にか寝てしまった。
圭は昨日の夜のことを何処まで覚えているだろう。 いつまで寝ているつもりなんだ、図々しい。でも憎めない。
二人を包んだシーツが、ベッドから滑り落ちた。圭の裸の体があらわになった。
胸が、腕が、腹が、太ももが、下腹部が。
まるで加工されていない、野生のままの肉体が朝日に照らされていた。
薄い陰毛が、キラキラと輝いている。きれいだ。
朝勃したペニス。
まだ寝ているつもりなら、いたずらしてやろう。
圭の固くなっているものを指ではじいた。口づけた。少ししごいてあげた。
にやけている。
口に含んだ。少し強めにかんだ。
ちょっとけいれんしたようだ。
またしごいてあげたら、いった。
ようやく圭は、驚いたように起きた。
おはよう、お寝坊助。
「あ、えっと、おはよーございます。オレ、どうしちゃったんだろう。あーー、やっちゃったよ」
「おはようじゃないよ、そろそろ仕事にいく時間なんだけど」
「でも玲さん、何の準備もしてないでしょう。だってまっぱだもん」
あはは。今日は最初からそんな気分じゃなかった。
「それに下を見てごらんよ。なんかおかしいんだ」
数ブロック離れた通りにはたくさん人が集まっているが、一様に腰をくねくねさせている。
そしてあるものは「だっていよちゃんももっているもん」とか「訴えますよ」と大声を出しているし、
挙げ句の果ては全員で昭和のアイドルの歌を歌い出したようだ。まるでゾンビの集団だ!
防護服を着た機動隊達は、手をこまねいているらしい。
警察は「ご近所の方々は外に出ないように。窓はしっかり閉めるように」と拡声器で訴えるのが精一杯のようだ。
「だから今日は仕事休むんだ」
「へーー、おかしいっすね」と圭は窓を開けようとした。
いけない!遅かった。急いで閉めたが、ほんの少し異臭が部屋に入ってしまったようだ。
再び、昨晩の淫らな雰囲気になってしまった。朝は爽やかに迎えたかったのに。
意思とは反対に、体は求め合っているのだった。今回は軽めですんだが。 「ところで圭君、今日はどうするつもり?ボクは仕事休むことにしたんだけど」
「オレは元々暇だから」
「だったら・・・そうだ、海にでも行かないか?」
「海!行く、行く」
「じゃあ、支度できたらチャイムならして」
圭は5分後にインターフォンを鳴らした。遊びに行くのを待ちきれない子供だ。
「玲さん、海外に行くんじゃないですから、ちゃっちゃとしましょうよ」
はいはい。
「やっぱ玲さん、かっこいいですね。車アウディじゃないですか!
服も。おれなんか、ユニクロとナイキばっかりですよ」
「ボクもユニクロとか持ってるよ」
「でもこの服、ポールスミスでしょ。似合ってますよ」
今日は水色のポロシャツに、ピンクの短パン。足下はエスパドリーユ。ストローハットまでかぶって、完全にリゾートだ。
圭はTシャツにスエット短パン、ビーサン姿だ。ほとんど荷物を持っておらず、近所のコンビニに行くような身軽さだ。
「どこに行くんですかぁ?湘南とか?コロナの自粛警察にボコボコにされますよ」
「ひみつ」
「あ、ipodだ。玲さん、何聞いてるんだろう」
「おい、勝手にいじるなよ」
「へーー、ジャズ、おしゃれーー。洋楽はよくわかんないや。米津に、ヒゲダン、とりあえずおさえてますね。えーー、ユーミン?サザン??」
悪いかよ!
「でもいい曲いっぱいありますよね。オレも好きですよ」
「玲さん、見て見て」
今運転中なんだけど。
「ほら、ギアがもう1個」とパンツを下げて下半身をあらわにしている。天然か??
「今ドライブモードだよ」と勃起させている。
「それじゃあバックギヤに入れてやろう」と倒してあげた。
「い、痛いよぉ、ははは」
そのうちに、葉山まで来てしまった。
さすがに平日、学校も夏休みになっていないらしい。さすがの葉山もあまり渋滞していなかった。
圭は葉山の風景をじっと見つめていた。今まで見たことないような表情で。 >>1=>>801の
まんこが立てたマンケートです
マンズリネタの収集に協力したい暇人、肥満児だけ
どうぞ スピンオフ妄想BL 「プレゼントはオレ」
例年と比べて明らかに今年のイブは、クリスマスらしくない。コロナ感染者、東京では最高だとのことだ。
早くコロナが落ち着き、今コロナに立ち向かっている人々に最大のエールを送ることを心から祈る僕なのだった。
こんなことを思うなんて、やっぱりクリスマスがからかな?と部屋のインターフォンを押した。家に圭がいるからだ。
圭は最近は週の半分以上僕の部屋で暮らしている。同じマンションに住んでいるのに。
「はいはい!今開けますね」と圭の声。
玄関を入るとそこには、サンタの格好をした圭がいた。予想していたことだが。
「玲さん、お帰りなさい。ご飯にする?お風呂にする?それとも・・・寝る??」なんて昭和のネタを何で知っているんだ、こいつは!
おなかすいたから、ご飯にしよう。ダイニングに行くとテーブルにはキャンドルにともされた食事。
ケーキ、ローストチキン、ロールキャベツ、エビチリ、ちらし寿司まであるぞ。
「圭君、もしかしてこれ作ったの??」と尋ねると「一応ね。あ、でもケーキは予約してさっき取りに行ったよ。
チキンは下準備しておいて、ここで焼かせてもらいました。オレ、ちょっとだけレストランでバイトしていたことあるから」。
確かに圭は料理が上手だ。僕は全然だめだけど。
「シャンパンも用意しました。さあ、座って、座って。乾杯しよう」
さっきまでのつらい気分も、圭のおかげで楽しい気分になった。
「かんぱああい!!」
チキンもおいしい。ちらし寿司までたどり着けるかな。
「残しても全然大丈夫ですよ。残り物で明日のご飯作りますから」
ということは、今夜は泊まっていくつもりなんだろう。まぁ、イブだからいいか。 豪華なディナーに舌鼓をうって、シャンパン、ワインで酔って。まったりとした時間を過ごした。
圭は僕の膝の上に頭をのせてSwitchをやっている。最近は桃電がお気に入りのようだ。黙っていると何時間でもやっているから困ったもんだが、
今日は早々に飽きたのかもしれない。僕のことをチラチラ上目遣いで見ている。
あ、そうか。プレゼントね。「圭君、メリークリスマス。開けてみて。気に入ってもらえるといいな」
圭は包みを開けた。「あ、オメガのシーマスター!うれしい!!でも、本当にいいの?こんなに高価なものもらって」
「いいんだよ。圭君は僕からプレゼントをもらうにふさわしい人なんだから。
それに、もしこれが今の圭君にもったいないと思うなら、これにふさわしい人になるように頑張ればいいんだよ」
「玲さん、ありがとう。オレ、こんなにうれしいクリスマス、初めてだよ」
圭の瞳が潤んでいる。
「じゃあ、今度はオレから玲さんにプレゼント」と、赤いサンタのコスチュームをスパッと脱いだ。
全裸の圭。いや全裸に、ペニスのところはリボンをつけている。
「プレゼントは、オレ」。なんていう昭和なネタなんだ!
「粗品ですが受け取ってください」とは・・・。うれしいけどね。 「それからこれ、玲さんに」と紙袋を渡された。
「玲さん、開けてみて」。リボンを解き包みを開けると、バーバリーのマフラーだった。
「圭君・・・。これって高かったんじゃない?もしかして・・・」。
「ちょっと頑張っちゃった。スイミングスクールのバイト、最近シフトが減らされているから、新聞配達の臨時のバイトやったんだよ。
これが結構おいしくて、朝が早いのはつらかったけれど、終えたら社長の奥さんが作ったまかないが出るから。バイト代もよかったし」
なにもそこまでしなくても。ディナー作ってくれただけでも大変だっただろうに、早朝バイトまでやるなんて・・・。
「でもスイミングスクールの最中に眠くなっちゃって、子供達に『おきろーー!!』って突っ込まれました。あっ!」
僕は圭を抱きしめた。こいつは憎らしいほど愛おしい。こんな僕になぜそこまでしてくれるんだ。
「だってオレ、玲さんが好きだから。玲さんのためなら頑張れるんだ。プレゼント、何しようか悩んだんだけど、玲さんが風邪ひかないようにと思って。
ねえ、マフラー巻いてみて」。早速巻いてみた。カシミヤのマフラーはとても柔らかくて、暖かい。まるで圭に抱きしめられているようだ。
「さすが似合いますね。でも一度こういうことやってみたかったんだ」と僕のシャツのボタンを外し、全裸にさせた。
そして僕が巻いていたマフラーの片方を、自分の首に巻いた。
「一度、やってみたかったんだ、ペアマフラー。でもちょっと短いね」
だったらこうしよう。僕は圭を引き寄せ、抱きしめた。
圭の勃起したペニスは僕の腹に。そして足を僕の腰に絡ませた。
僕のペニスは圭の尻にぴったりとはまった。
「いいの?」と声に出さずに尋ねると、圭はペニスに集中した血潮に答えを出してくれた。
それからは、いつも以上に深く愛を確かめ合った。
翌25日の朝。圭は相変わらずのナイトオール。まだ夢の中のようだ。
頬には涙の痕があるのに、寝ながら笑っている。どんな夢を見ているのだろう。
僕は圭の左手の薬指に、指輪をはめた。ぴったりだった。
この幸せがいつまでも続くように。 ほかの人がみんな服着ていて
俺だけが真っ裸って状況は恥ずかしいよな 795の続きです。
登場人物を「圭」から「ダイチ」に変えました。 マリーナを見ながら国道を南下して、走った後小道に入った。
ほどなく建物が現れた。
「ここはボクが出た大学の保養所なんだ。でもコロナで学校がリモート状態になっていて学生が来ていないらしい。
だから保養所も使われていないはずだと思ったんだ。案の定、誰もいないね」
駐車場に車をとめると、すぐ海に降りられる。
「こんな静かな海、見たことないよ」
ダイチは興奮を抑えきれないらしい。もう海に向かって走り出した。
僕はハッチバックを開けて、テントやチェア、クーラーボックスなどを出した。
「玲さん、早く、早く」
スエットを脱ぎすて競パンで泳ぎだしたダイチ。ちゃっかりはいていたんだ、準備万端なやつだ。
テントはるのを手伝ってくれよ。
「テントだったらもうビンビンなんですけど」と昭和のおやじギャグだ。一体君は何歳なんだ。
ボクも荷物を広げ、ゆるゆるとチェアに腰を下ろし、海ではしゃいでいるダイチを眺めていた。
夜や部屋の中よりも太陽の下のダイチの体はきれいだ。
水をはじく褐色の肌、ミケランジェロの彫刻のようなしなやかな体、魚のように水に戯れている。
大きな海でも存在感を持っていた。
「玲さんも一緒に泳ごうよ」
今着替えるよ。ボクも競パンに着替えた。
「え・・・、玲さん、それってAQUXの透けパンじゃないっすか。しかも白のTバック!やる気満々の変態いい。
でもそれ、いいなぁあ。オレが履いちゃおうとおっと」
と、座っているボクの競パンを脱がせようとした。
やめろよ。パンツは太ももからするりと脱げた。まあ、そうなる運命だったんだけどね。
一応お約束でボクもダイチの手からパンツを奪い、海に放り投げた。
パンツを取りに行くダイチを水際でタックルし、パンツを下ろしてやった。どうせ脱ぐんだろう。
お互いのパンツを海に放り投げ、水をかけ合い、潜り、泳いだ。そして抱き合った。
お互いの胸の鼓動が感じるくらいぴったりと抱き合い、キスをした。潮の味がした。
勃起したモノをお互いの体にくっつけ合った。誰が見ているわけでもない、太陽以外は。今はそれで十分だった。 喉が渇いた。何か飲もうよ。
「じゃあ、オレはビール。玲さんはノンアルね、はい」
ノンアルかよ。
「だって帰りも運転しなくちゃならないでしょう。オレ、飲酒運転で捕まりたくないもん。じゃあ、乾杯いいい!」
海を見ながらのビールは、うまかった。ノンアルだけど。
二人でぼーっと波の音を聞きながら、海を見ていた。この穏やかな時間がいつまでも続けばと思いながら。
ねえ、ダイチ君、なんかやってよ。そうだ、バク転とかできる?
「できますよ」とあっさりとやってくれた。
「こんなの、どうですか?」と、側転、バク宙、バク転といろいろ技を見せてくれた。そのたびにペニスも揺れていた。
今日も暑い。でも海風が心地よかった。股間をくぐっていくほど良い湿度、意識が遠ざかっていく。
久しぶりの運転で疲れたのか、ついつい寝てしまったようだ。
太ももあたりに違和感を感じ目を開けると、ダイチが僕のペニスをしゃぶっていた。
「やっとおきましたね。気持ちよさそうでしたよ」と言いながら。
おい、寝込みを襲うとは卑怯だぞ。といいつつ、僕は完全に勃起し、程なくいってしまった。
「あ〜あ、いっちゃった」
じゃあ、今度は君の番だぞ。と、ダイチにキスをした。ほんのりビールの味がした。
僕はダイチのペニスを握りながら後ろから抱きしめた。
僕の下腹部はダイチの尻にぴったりとくっついた。手はペニスをしごきながら。
勃起した僕のペニスはダイチの尻の谷間をなぞりだした。
彼も勃起していた。でもいよいよというとき、彼は腰を引いた。若干体が硬直したようだ。
何度か試みたけれど、どうやら拒否しているようだったので、それ以上はやめた。
「ごめんなさい」と小さな声でダイチは言った。
いいよ。でもこんなになっているんだから、とダイチのペニスをしごいて抜いてあげた。
「玲さん、ごめんなさい。そしてありがとう」
それ以上はもういいよ。海水で体を洗おう。
しばらく波打ち際で戯れたあと、僕たちはテントの下でビールを飲んだ。
「ねえ、玲さんの初体験っていつですか?」。圭は酔ったのだろうか、とろんとした目で聞いてきた。
えっ?僕の話??長いけどいいの?
「聞きたいっす」 ★玲の初体験★
初体験は高1の夏休みかな。1つ上、2年生の、学校で一番美人だと評判の娘だった。
向こうから誘ってきたんだ、家に遊びに来ないかって。
それ前にぽつぽつと話をして、なんとなく優しい人だなあとは思ったんだけど、
まさか誘われるとは想像もしなかったんだ。
彼女の家に行ったのはいいんだけど、どうしたらいいのかわからなくて、
そうしたら手取り足取り教えてくれたんだ。
終わった後、初めてとは思えないくらいうまかったよ、だって。
その後もいろいろ教えてもらったんだ。セックス自体のことだけじゃなくて、同意のうえで相手のことを思って優しくしなければいけないって。
それが初めてだね。
「ふ〜〜〜ん。それってただの自慢??じゃあ、男は?」
あ、やっぱりそっちの方が気になるんだね。
相手はやっぱり1つ年上の水泳部の先輩。あ、実は僕も水泳部だったんだ。
彼は学校1かっこよくって、勉強もできて、廊下を歩くだけで女の子達がきゃーきゃー言っていた。
そうだね、ジャニーズっていうより竹内涼真って雰囲気だったかな。学校の王子様だった。
夏休みの部活の後、部室で一人で残るようにって言われて待っていたら、競パン姿の先輩が入ってきて、顔を近づけてきてキスされた。
見ると先輩の勃起したペニスが競パンからはみ出していて、なぜかむしゃぶりついていた。
そうしろと命令されたわけでもなく、本能というか、無意識にそうしたかったのだと思う。
先輩は僕を裸にして、隅々までなめまわし、奪われた。痛いとは全然思わなかった。
むりろすごく優しくされたからうれしかった。そして「はじめから気になっていたんだ。好きだよ」と告白された。
そのときは何が何だかわからずじまいでなすがままのウケだったんだけど、先輩からタチもウケも教えてもらった。
「君とのセックスは遊びとか性欲のはけ口じゃないんだ」って言われて、そのときはよくわからなかったけれど、なんとなくうれしかったんだろうね。
僕もいろいろ頑張ったよ。先輩から「よかった」って言ってもらえるから。 「へ〜〜〜、そうですかぁ」とダイチ。ヤキモチ焼いているのだろうか。
後日談だけど、彼女と先輩が付き合っているって噂を、夏休み後に聞いたんだ。本当かどうかはわからない、イカニモトの噂だったけどね。
その二人にご指導いただいたということは、親子丼ならぬ恋人ドンブリだよね。
結局二人は大学卒業後に結婚した「らしい」けどね。お似合いのカップルかもね。
「でもセックスしたのはその二人だけじゃないでしょう。」とダイチ。
いいじゃないか、その話は。じゃあ君はどうなの?
「オレは、あれが初体験といえるか・・・。」 ★ダイチの初体験★
オレが生まれたのは伊豆半島の小さな漁村。それこそ地図にも載っていないくらい小さな村。そしてほかの地区からは隔離されたような漁村。
でも1つだけ、その村の男達は1年のほとんどを全裸で過ごしていること。晩秋から春までのほんの数ヶ月だけ服を着ているところ。
女は服着ている。
どうして男が全裸かというと、漁業という海の上での仕事だから服を着ているのが邪魔だということと、
昔からの村の言い伝えで海は女の神様だから、神様にはけがれをさらしてはいけないということ。
験担ぎで陸上でも全裸でいるようになったとか。
でもみだれているということはなかった。ただ、1年に1度の祭りの日を除いては。
その日は、男は女を犯してもいいという日。なんなら家の中に入り込んでもよくて、警察も黙認。
もし年頃の女の子がいる家は厳重に戸締まりしたり、その日だけ村の外の親戚に逃がしたり。でも窓全開にしている後家さんもいたり。
恋人同士は公然でセックスできるわけだしね。
今でも続いているみたいだけど、ジェンダー的には問題だよね。
オレが中一の時、たまたま用事があったのかな、夕方歩いていたら、ガラが悪い男達が遠巻きにオレを見ていてニヤニヤしていた。汚い股間は勃起していた。
ヤバい!と駆け出したけどすぐに捕まり、囲まれ、無理矢理犯され、回された。
すごく怖くて、家に帰ってもガタガタ震えていた。
本当は男相手は御法度なんだけど、奴らはそのときよっぽど餓えていたんだろうね。誰でもよかったんだ。
その対象がたまたまオレだったってこと。
それがトラウマになって・・・・。
中学を出た後は遠くの高校の寮に入ったんだ。奴らにはもう会いたくなかったから、できるだけ遠いところにいきたかった。
村は好きだ。でも帰れない。母さんは他から入った人だからいろいろ苦労したみたいだった。
しつけや勉強に関しては厳しかったけれど、人には優しくするようにっていつも言っていた。
そして優しい人だった。今でも母さんに会いたいときがあるけどね。
本当の初体験?いつだったろう。たしか高校1年の時だったかな?同じクラスの女の子だったかな?
無理してラブホ行ったけど、泣かれちゃったことだけはよく覚えている。そんな感じかな? たぶん、嘘だろう。本当はもっとつらい経験をしているんだ、この子は。
そんなことはおくびにも出さず、いつもニコニコしている。重い荷物を背負っているのに、なんて優しいやつなんだ。
僕は思わずダイチを抱きしめてしまった。突然のことにびくりしたみたいだけど、体を僕に委ねた。
太陽は西に傾いている。名残惜しいけど、そろそろ帰ろうか。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています