【妄想】ショタ小説を書こう!【創作】
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0001薔薇と百合の名無しさん2007/06/14(木) 21:36:12ID:sb2+EYCO0
禁断の少年愛小説スレです。

読者の感想は歓迎ですが、誹謗・中傷は止めてください。
書く人がいてこそのスレです。
作者が書く気を失うようなことは書き込まないようお願いします。

作者の方は、できれば書き始めた作品は最後まで書いてください。
読む人のことも考えましょう。

前スレがdat落ちしたので再健しました。。。orz
0435薔薇と百合の名無しさん2008/12/29(月) 01:42:43ID:jnhVttJz0
もしも、キスができるなら。したい。
目の前の奴とモウレツにキスがしたい。
だけど今は学校で理科の時間でアルコールランプを使った実験をしている。
そんな中すると、確実に変な人だ。だからしない。
だからできない。ああ、キスがしたい。
おれはものすごく。キスがしたい。
大好きだよ、男なんて関係なくおれは、お前を愛してる。
…もし、誰かに心読まれたらやばいな。
……わっ!こっち見た!つか、見られた!
「どしたの?」
はっ…初めて…初めて話かけられた…。
うわあ…どうしよう、何言えば…ああ、どうしよう…時間が過ぎてく…。
「もうっ。お前はほんっとーに無口だね」
くすっと微笑みかけてくれた。もう、死んでもいい!
「ほら、またそんなムスッとした顔してえ…」
ちっ…違うんだ…はっ恥ずかしくてどうゆう顔をしていいか分からないんだあ…
「でも、そうゆうオトナっぽいとこ…いいよね?ね?」
きゅん。誉められた…初めて誉められた…死にそう……。
「ああ、お前ホントオトナだよー」
「うんうん、いっくんってほんとオトナっぽーい。しぶいー」
いやいやいやいや。違うんです。子供なんです。全然全然子供なんだよお。
いつも、幼稚なことばっか考えてるんだよ…。
「わっ!!焦げてる!!いっくん!!」
わあ!!どぅっどぅっどうしよう!…どぅーしよう!!
「…たっくこうゆうことは鈍いんだから…」
怒られたけど、笑いかけてくれた。火あぶりの刑になっても…いい!
「わっ!お前!!ばかっ!!手!手ぇーっ!!!」
ん?……あ…あ、あっちいいいいいい!!!!!!!!
0439今夜、君の立つキッチンで・372008/12/29(月) 19:15:30ID:wyvvqnbh0
>>434
スイマセン。「エロ無し」なのではなく、「エロが少ない・描写が薄い」と言う意味で『エロくない』と言ったつもりだったのです。

【 9−1 】

 大好きなその温もりに触れ、懐かしいその匂いに包まれたその瞬間――リッコの心(なか)に、ひとつの“記憶”が目覚めた。
 それは、
―――あれ……なんだろ、コレ?
 それは遠い過去の、子供の頃の記憶――生まれて初めてキトラと出会った時の記憶――。
 10年前のあの日―――温室の中で物憂げな横顔に春の日差しを受けて立つキトラは、今まで見たどんな朝陽や夕陽よりも綺麗だった。
―――そうだ、オイラあの時……
 忘却の彼方にあった記憶のカケラ達は、徐々にリッコの中でその形を取り戻していく。その記憶の中で、キトラはリッコに気付き、
こちらへと振り向く。
『きみは、だれ?』
 キトラはそう言った。
『オイラは、リッコ。おまえは?』
 リッコはそう答えた。
『ぼくはキトラ』
『キトラ? “おんな”なのにそんな“おとこ”みたいな名前なの?』
『ぼくは、おとこのこだよ。“おとこのこ”のキトラ』
『そんなにキレイなのに? もっと顔をみてもいい?』
『いいよ』
『――やっぱり、おんなみたいだ』
『どうしたの?』
『……キトラがおんななら良かったのに』
『どうして?』
『だっておんななら、オイラがおよめさんにもらえるから』
『あはは、へんなの。ぼくをおよめさんにするの?』
『だって――だってキトラ、キレイなんだもん』
0440今夜、君の立つキッチンで・382008/12/29(月) 19:16:33ID:wyvvqnbh0
【 9−2 】

『リッコもかわいいよ』
『……ねぇ、キトラ。じゃあ、オイラがキトラのおよめさんになるのはダメ?』
『えー? リッコがぼくのおよめさんになるの?』
『そうだよッ。オイラがキトラのおよめさんになるんだ! だってキトラ、オイラのこともカワイイっていってくれたじゃん』
『そういえば、そうだね』
『……ダメ?』
『うーん。じゃあ、最初はぼくの“ともだち”になって。ぼく、ずっとひとりでさみしかったんだ』
『うんッ、なる! ともだちになるよッ、ともだちになろう!』
『ありがと♪ じゃあ、今日からともだちだね』
『うん、ともだちだよ。でも……いつかキトラのおよめさんにしてね』
『うん、いいよ。おとなになったらけっこんしようね。ずっとふたりでいようね』
『やくそだよ、キトラ』
『うん。やくそくだよ、リッコ』―――
 記憶の中のリッコはそう言ってキトラへと小さな手を伸ばした。そしてキトラは、少しはにかみながらその手を取ったのだ。
 二人でいることが当たり前すぎていたが故に無くしてしまっていたその記憶――今のリッコの原風景は、生まれて初めて出会った
この時の風景に基因していたのだ。

「どうしたの、リッコ?」

 そして、やはりあの日と変わらぬ優しさで語りかけてくれるキトラ――その腕の中、リッコの瞳からは知らずのうちに涙が溢れていた。
「あ、あのねオイラ――」
 そうして、おそらくはキトラもまた忘れているであろう、その記憶のことをリッコは告げようとする。あの日の約束の答えを訊ねようと
する。――しかし、
「あ、いや、その……」
 喉元まで出かけていたそれを――リッコは飲み込んだ。
「どうしたの?」
「う、うん……」
 なおもそのことを尋ねてくるキトラにリッコも言葉を濁す。
 あの時には“分からない”ことであった。しかし今となっては“分かっている”こと――分かりすぎていること。それこそは、自分と
キトラが『結ばれぬ』という事実それであった。
0441今夜、君の立つキッチンで・392008/12/29(月) 19:17:30ID:wyvvqnbh0
【 9−3 】

 もしあの日の出来事をキトラに話したならば、そしてその答えを訊ねたならば――それはキトラを苦しめることになる。
 それだけは、してはいけない。
 今の自分が望むものは、ただひとつ“キトラの幸せ”それだけなのだ。だからそこに“あの日の答え”など必要はない―――そこに
“自分の幸せ”など、必要はないのだ。
「何か言いたいことがあるんじゃなかったの?」
 そうして再度訊ねてくるキトラに、
「う、うん――そうだよ」
 リッコも精一杯の笑顔を作りながらうなづく。
「あのね、キトラ――オイラにもして欲しいな、って言おうとしたの」
「僕に『して欲しいこと』?」
「うん、そう♪ さっきオイラがしたみたいに……キトラにもしてもらいたいんだ」
 言いながらリッコはスカートの裾を持ち上げ、その下のペティコートとショーツを露わにさせた。
 そんなリッコの姿に、落ち着いたはずのキトラの耳に再び血液がのぼる。
「い、いいの? さわっても?」
 そうしておずおずと訊ねてくるキトラに、
「いいよ。キトラの好きにして♪」
 うなづきながら応えて、今度はリッコがテーブルの上に腰掛け――キトラを前に、再びスカートの裾を捲り上げた。
 目の前に広げられたそれにキトラも生唾を飲み下す。
 小柄ながら肉付きの良いお尻と白く伸びた両足――そしてその元にある女性用の面積の少ない下着(ショーツ)からは、勃起したリッコの
皮被りな陰茎がその頭をのぞかせていた。
「さ、触るよ?」
「うん。……やさしくしてね」
 訊ねてくるキトラにうなづくと、彼に見えないよう目頭の涙を拭った。
 これでいい――リッコはそう思うことにした。
 自分はキトラの“メイド”としてここに住むことが出来て、そしてキトラを慰め、触れてもらうことも出来るのだから――これでいい、
とリッコは思った。
 やがてはそんな淡い想いを打ち消すかのよう、体には今までに感じたこともないような刺激が走った。
 キトラの手が――触れた。
 透けるよう白く繊細なキトラの指先が茎の先端に触れたその瞬間、リッコの体は大きく跳ね上がった。
0442今夜、君の立つキッチンで・402008/12/29(月) 19:18:24ID:wyvvqnbh0
【 9−4 】

「んッッ――、あぁ!」
 一拍子遅れて声が漏れる。
 その一瞬何が起こったのか分からなかった。特別なことなどキトラ何もしてはいない。ただ “キトラに触れられただけ”で、リッコは
まるで未知の快感を体験したかのごとき衝撃を受けていた。
「だ、大丈夫?」
 そんなリッコの様子に、キトラも心配そうに訊ねる。
「あ……う、うん。平気だよ。ちょっとビックリしちゃった」
 すぐに我に返ると、リッコも恥ずかしげに笑みを返す。
「ホントに平気? 続けてもいいの?」
「うん、へーきへーき。だからもっとして」
「そ、それならいいけど――もし、痛くしちゃったらゴメンね。僕、こういうの全然分からなくて……」
「気にしなくていいよ、キトラ。オイラを好きにして。――キトラのくれる痛みなら、オイラいくらでも耐えられるから」
「……リッコ」
 けなげに微笑んでくるリッコの表情に、キトラにはまたもあの、胸の奥の何かが締め付けられる感覚が戻っていた。
「僕も――リッコを気持ちよくさせるね」
「キトラ……んん―――」
 呟くよう言って、もう一度ふたりは口付けを交わす。そうして互いの唇が離れると――キトラはその口元を、リッコのショーツの前へと運ぶ。
「あ……」
 小さくその茎の先端にキスをすると、キトラはショーツを取る。
 そうして改めて露わになったリッコの茎全身を見下ろすと、
「あぁ……可愛いよ、リッコ」
 その先端へ再び、キトラは口付けをした。
 それからその茎全体をまんべんなく舐り濡らしていくと、リッコがしたようにキトラもまた、その茎を咥えてみせた。
「うあ……あったかぁい」
 その舌の感触、頬の中の温度にリッコもその背を震わせる。
 そしてぎこちなく頬を上下させ、さらに茎を刺激してくるキトラの動きに、リッコの意識はゆるやかに理性の箍(たが)から乖離し始める。
 今のリッコの心を捉えているものは“性行為”から生ずる興奮それだけではない。キトラが自分に奉仕をしてくれているという現実もまた、
リッコの胸を昂(たか)ぶらせた。
「はぁ、はぁ……キトラぁ……」
 すぐ目の前で一生懸命に自分の性器を頬張るキトラの姿に、耳の中で響くこめかみの血管の音は、さらに大きく脈打つ鼓動を早くさせる。
0443今夜、君の立つキッチンで・412008/12/29(月) 19:20:14ID:wyvvqnbh0
【 9−5 】

―――もっといろんなことさせたい……もっと、オイラのことを知ってもらい……。
 そしてその情欲が極みに達し、完全にリッコの理性が飛んだ次の瞬間――
「ねぇ、キトラ。お尻も舐めて……」
「え?」
 リッコはそんな行為(おねだり)をキトラへと要求していた。
「お尻を、舐めて欲しいの?」
「うん、ほしい。オイラのお尻の穴を舐めて欲しいの……」
 そうしてそのおねだりに、いったん茎から口を離す。見下ろす先には――尿道から溢れて伝ったカウパー液に濡れすぼまった肛門が、
震える仔犬の鼻ようその入り口をひくつかせていた。
 上気してうっすらとピンクに染まりあがったそれがひくつく姿に、キトラの胸の中にある情欲(きもち)もまた、大きく昂ぶる。
 今までの“してもらいたい”という受身の気持ちではなく、目の前にいるリッコを“どうにかしてやりたい”という、生まれて初めて他者に
持つ嗜虐的(サディスティック)な気持ちが今、キトラの胸中には渦巻いていた。
「やっぱりダメ? ……汚いよね」
 そうしてそれに見入っていたキトラへと掛けられるリッコの声に、
「――そ、そんなことない!」
 我に返り、キトラは声を大きくして応える。
「リッコに汚いところなんてないよッ。――ただ」
「ただ?」
「もしかしたら、僕は君にいじわるをしちゃうかもしれない。……傷つけちゃうかもしれない」
「………」
「それでも――リッコはいいの?」
 返事(こた)えながら訊ねながら、キトラは自分のことを卑怯だと思った。
 自分とリッコの関係は“主人と使用人”――その“使用人”であるリッコが、“主人”であるキトラを否定する言動など返せようはずもないのだ。
―――僕は、最低だ……。
 そう思ったからこそ、キトラは己を“卑怯”だと思った。
 しかしそれでも――
―――それでも僕は、君が欲しいんだ……リッコ!
 そんな想いを込めて見つめるなか――やがて静かにリッコは頷いた。
0444今夜、君の立つキッチンで・422008/12/29(月) 19:21:02ID:wyvvqnbh0
【 9−6 】

「いいよ、好きにして。傷つけられても、いい」
「リッコ……僕は、君の主人として“命令”しているんじゃないよ? ……嫌なら、断ったっていいんだ」
「キトラは、オイラのこと好き?」
「え?」
 突然、問い訊ねられキトラも混乱する。
「オイラはキトラのこと好きだよ」
 そんな主人にはお構いなしに話を続けるリッコ。
「さっきも言ったよね。――『キトラのくれる痛みなら、オイラいくらでも耐えられる』って」
「う、うん」
「それはね、キトラのことが好きだからなんだよ? だからキトラが与えてくれるものなら、“痛み”だって嬉しい。だって――」
 完全に両足をテーブルの上に乗り上げさせると、リッコは両膝をM字に曲げて体を開いた。

「大好きなキトラが――オイラに与えてくれるものだから」
「……リッコぉ」

 そうして涙に潤んだ瞳で微笑んでくるリッコの表情に、言葉に、想いに――キトラは自分の心(なか)の何かが“切れる”音を聞いた。
 そして心のそれに繋がれていた体はその解放に伴い、ついには――
「リッコ――好きだっ、大好きだ!!」
「あ、あぁ……キトラッ!」
 キトラに情欲(ほんのう)のままリッコを抱きしめ、そして押し倒していた。
0445今夜、君の立つキッチンで・432008/12/29(月) 19:23:46ID:wyvvqnbh0
【 10−1 】

 肛門全体に強く唇を吸い付け、それを引き抜くと――目の前にはその淵をぷっくりと盛り上がらせるようにして直腸の内壁が露わになった。
「リッコ……リッコぉ……ッ」
 間髪いれずキトラはそれに舌を這わせる。
 盛り上がったその隆起のひとつひとつを丁寧に舐(ねぶ)り、さらにはその中へと舌先を埋没させていく。
「んッ、あぁぁ……ッ、キト、ラ……!」
 今まで体感することの無かった未知の感覚に――想い人であったキトラによってもたらされるその感覚に、リッコの頭の中も白くなる。
 キトラを受け入れることの喜びに震える体は、堅くなった舌全体が容易に行き来できるほどに肛門を緩く柔らかくしていた。
「んむ、んむ……――ぷは」
 存分にその入り口を濡らすと、キトラはいったん舌を抜く。
「ん……んあ? やだぁ。やめちゃ、やだぁ」
 そうして突然の行為の中断におねだりをしてくるリッコにキトラも微笑む。
「大丈夫。まだ終わらないよ」
 呟くよう応えながら、キトラは自分の人差し指をくわえた。リッコにしたよう立てた人差し指をしゃぶり、唾液にたっぷりと浸からせる。
 そしてその指先を震える肛門の淵に押し当てると――
「ゆび、いれるよ」
「え? ――んああぁッ!!」
 次の瞬間、キトラはその根元まであてがっていた人差し指を埋没させた。
「んぅ、んあぅぅ……んん……ッ!!」
 直腸に感じられる異物感――肛門筋が閉じきらぬその感覚にリッコは押し殺したような喘(こえ)をあげる。
 しかしそれも一時のこと――やがては挿入された指の形に筋肉がなじむと、ちぎれんばかりに締め付けていた肛門は出し入れが出来るまで緩んだ。
 その様子にキトラはゆっくりと指を引き抜いていく。
「あ、ああぁぁ……ッ」
 徐々に直腸から引き抜かれていくその感覚は排泄にも似た開放感と快感をリッコに覚えさせる。
 そして第一関節の節が、吸い付く肛門の淵を通り過ぎていく感触に、完全に指が引き抜かれることを予想した次の瞬間――
「また、いくよ」
「へ……ッッ―――ああぁ!?」
 つま先近くまで引き抜かれていた指は、再びその根元まで一気に挿入された。
0446今夜、君の立つキッチンで・432008/12/29(月) 19:24:43ID:wyvvqnbh0
【 10−2 】

 それが始まりだった。
 それからキトラの人差し指は一定の速度を保ちながら、リッコの肛門にその全身を出し入れする運動を開始する。
「あぁ、んんぅ、ッッ……んああぁ!!」
 繰り返されるその動きに、もはやリッコの肛門には正常な感覚はなくなっていた。閉じられぬ大きな穴がぽっかりと開いてしまったような
そんな肛門の感覚と、出し入れに刺激されるたび直腸の内壁に伝わるボコボコとした指の節の感触――それらは、平素の生活においては絶対に
得られようも無い感覚だった。
 しかしそんな感覚に次第に、
「ん、んぅ……あ、あぁ……あん」
 胸の鼓動とがシンクロしていくのもまたリッコは覚えていた。
 キトラの指が引き抜かれるたびに排泄の快感が腹部を走り、再度戻されたそれが強く挿入されるたびに前立腺が刺激され、陰茎には強く
血流が充血するのを感じた。
 そしてキトラの指の動きと鼓動とが完全に同調する頃にはそれは――“新しい快感”として定着して、リッコの体(なか)に電流が走るかの
ごとき快感を与えていた。
「き、キトラぁ……ん、ゆび……キトラの指、きもちいいよぉ……ッ」
「気持ちいいの、リッコ?」
「うん、うんッ……キトラの指が入るたびに、頭が真っ白になる」
 依然続けられる行為に、あえぎあえぎ返事(こた)えてくるリッコの様子にキトラにも笑みが浮かぶ。
「本当に気持ちいいんだね、リッコ……チンチンも、ぴくぴくしてる」
 そうして見つめるそこに――射精しているかのよう大量のカウパー液を溢れさせるリッコの陰茎を前にキトラも下唇を舐める。
 そして、
「じゃあ、もっと気持ちよくしてあげるね」
「へ……?」
 小さく開かれたキトラの唇が、一口でリッコの陰茎を咥えた瞬間――
「あッ……――んんぁあああああ!!」
 声と共にリッコの体が跳ね上がった。
 依然として直腸を刺激し続ける指の動きにくわえ、口中で包皮越しに亀頭を舐め転がすその動き――それらふたつが混然一体となったその一瞬、
リッコの意識は彼岸へと吹き飛ばされた。
「だ、だめぇ! チンコ、だめぇ! おかしくなっちゃうッッ……やめてぇ!!」
 一挙に体を走り抜けるそれら快感に、リッコはキトラの頭をワシ掴んだ。
0447今夜、君の立つキッチンで・452008/12/29(月) 19:25:32ID:wyvvqnbh0
【 10−3 】

 飛び飛びの意識と、制御の叶わなくなった肉体――もは今のリッコには、体内を駆け巡る快感を制御することすらままならない。
「だ、だめ……おねがい、やめてぇ……このままじゃ、キトラのお口、汚しちゃう……!」
 そんな衝撃の連続の中、かろうじて残った理性でリッコは行為の中止を訴える。
しかし行為に没頭しているキトラにそれが届くはずも無く、搾り出すよう出されたその声も、やがては喘ぎとなって消えた。
「あ、あ、あぁ……ッ! もう、もうぅ……ッッ!」
 そして、その時は来た。
 一度は力の緩んでいた肛門筋が、再びキトラの指を締めつけ出した。
 蟻の門渡りはビクビクと痙攣を初め、咥えられた茎はキトラの口の中で何度も跳ねがある。
 そして――
「んあ、んあぁッッ……ごめん、なさい……キトラぁ!!」
 ひときわ強く、肛門がくわえ込んだ指を締めつけた次の瞬間――リッコはキトラの口(なか)に射精した。
「んむぅッッ、ッ……ん、ん……」
 その小さな体からは考えられないほどに熱く、強く、そして大量の精液がキトラの口中に放出される。初めての行為と、そして初めてのその味と
匂いに、キトラは我を忘れて口中に満ちるリッコの精を飲み込んでいく。
 そうして口の中で茎の怒張が解かれ、流れ出していた精液も最後の一滴まで出尽くされるのを舌越しに確認すると――キトラもそこから口を離し、
肛門に埋没させていた指も引き抜いた。
「はぁ……はぁ……ッんぅぅ……」
 見下ろすそこには、まだ体の中を駆け巡っている絶頂の余韻から回復できないリッコの姿があった。
 焦点の定まらぬ視線を宙へ投げ出し、呼吸もおろそかにテーブルの上で喘ぎ続けるリッコ――今しがたまで責め立てていた肛門はぽっかりと口を
開けたまま元の形に戻ろうとしない。行為の前には桜の蕾のよう淡い色に映えていた肛門は、今や熟れた椿のよう真っ赤に充血した直腸の内壁を、
肉厚の花弁が開くかのごとく外へはみ出させていた。
 そんなリッコの姿を前に――
「リッコ……」
 キトラは再び、自分の耳が赤くなっていく音を聞いた。
 目覚めたての本能はとどまることを知らず、キトラの中でさらに大きくなっていく。
 そんな自分を再び絡め取った欲望それに赴くまま――
「リッコ、君の中に入りたい」
 キトラは口の開いたリッコの肛門へと、これ以上に無いほど充血して勃起した亀頭の先端をあてがう。
「あ……、……? なぁに? キトラぁ?」
 敏感になっていたそこに触れられることで意識を取り戻すリッコ。
0448今夜、君の立つキッチンで・462008/12/29(月) 19:26:24ID:wyvvqnbh0
【 10−4 】

 そんなリッコを前に、
「リッコ――僕もう、我慢できないよ」
 キトラは強く鼓動の打ちつける己の胸に手を当てた。
「……キトラのチンコ、入れちゃうの?」
 そうして己の体を見下ろし、これからキトラがしようとしていることをリッコも理解する。
「入れたいの? オイラのお尻の中に……キトラのチンコ」
「うん、入れたいッ。それが、正しいような気がする」
 改めてリッコもキトラの茎を見つめる。
 血の雫のごとく充血して赤く艶やかに染まりあがった亀頭と、木の根のよう太く血管の浮き上がった茎――いま目の前にあるそれは、リッコが
奉仕していた時よりも、遥かに大きくなっているように思えた。
―――あんなに大っきくなってる……。
 その姿を前に、リッコの意識もまた遠くなる。
―――オイラの中に入りたくて、オイラにもっとひどいことしたくって……それをいっぱいに詰め込んで、あんなに大っきくなってる。
 そう考えたら、背筋がゾクゾクした。
 嫌悪ではない。むしろそれは、ある種の“期待”だった。
 愛する主の手によって壊されようとしている恐怖と、そして喜び――。これからキトラが何を自分にするのか、自分はどうなってしまうのか――
そんな“期待”に基づく様々な感情が体を走りぬけ、リッコの背を震わせた。
 そして、
「――いいよ」
 呟くようリッコも応える。
「オイラを、好きにして。キトラのしてくれる行為(こと)なら、どんな酷いことでも耐えられるから」
「リッコ」
「それでオイラを貫いて。そして……オイラがキトラの“物”である証を、刻み込んでほしい」
 それ以降、薄くまぶたを閉じて体を開くリッコ。それを前に固唾を飲み込むと、いよいよキトラも体を起こし、その先端をリッコの肛門へとあてがう。
「ぁッ……――」
 焼けた鉄のよう赤く染まりあがった亀頭の先端が触れる感触、そして熱にリッコも下唇をかみ締める。
 ゆっくりと腰を沈めてくるキトラの動きと同時に、亀頭の先端も盛り上がった肛門の淵に埋もれる。
「あ、あぁ……ッ」
 そして遂に、
0449今夜、君の立つキッチンで・472008/12/30(火) 07:11:19ID:qprmqxIZ0
【 10−5 】

「くっ……んん!」
「ッッ―――……んあぁッ」
 キトラは完全にその茎をリッコの中に挿入した――ふたりがひとつになった。
「………キト、ラ……」
 肉体を通じて、いま結ばれた二人――自分の中に誰よりも近くキトラを感じながらリッコの頭の中には様々な記憶が蘇っていた。
 やはりそれは、キトラとの思い出だった。
 一緒に遊び、一緒に泣き、そして今日(こんにち)共にいることを誓い合った――決して結ばれぬと判っていながらも、それでもキトラと共にいること
誓った今日の日の自分。
 そんな誓いが、そんな自分が切なくて――いつしかリッコの瞳には涙が溢れていた。
「り、リッコ? 痛いのっ?」
 そんな自分に気付いて、見下ろしてくるキトラ。
「……キトラ」
 目の前の心配そうなその顔に、抑えようとする涙はさらに溢れた。
 
 どうして人は、誰かを愛してしまうのだろう?

 愛しているが故のその胸の痛みに耐え切れず、ついにリッコは泣き出していた。
 そして――リッコは手を伸ばし、キトラを抱きしめた。誰よりも遠くにいる存在の人を、誰よりも近くに抱きしめた。
「愛してる……愛してるよ、キトラ」
 そうしてずっと心の奥底で抑えてきたキトラへの愛は、堰を切ったかのよう涙となって溢れ出す。
「オイラ、世界中の誰よりもキトラを愛してる……!」
「りッ、リッコ?」
 言葉をつむぎ、
「でもさぁ、オイラは絶対にキトラとは結ばれないよぉ」
「ッ―――!?」
 想いは止まらなかった。
0450今夜、君の立つキッチンで・482008/12/30(火) 07:12:38ID:qprmqxIZ0
【 10−6 】

「どんなにキトラのことが好きだって、どんなにエッチなこといっぱいしたって、オイラは男の子だもん!」
「……リッコ」
「どんなに愛してたってオイラ達は結ばれない! どんなにエッチしたって、オイラはキトラの赤ちゃんも産めない! ……こんなのって、ひどいよ」
 リッコの中に埋まる陰茎、首に回されている両腕。そしてすり寄せる頬を濡らしてくる涙――体に感じられるそんなリッコの熱は、キトラの体を焼いた。
 そしてその熱に浮かされたキトラの脳裏にも過去の情景が蘇える。
 そこにあったものは、幼き日の自分。
 温室で一人立ち尽くす子供(じぶん)をリッコが見つめている――
―――あれは……リッコ? そうだ。これは僕とリッコが初めて出会った時の記憶だ。
 見守り続ける中、リッコはキトラへと声を掛け、そしてキトラもそれに応える。そうして交わされていく会話の中で――
『……キトラがおんななら良かったのに』
 その言葉に、
―――アレ? なんだろう、コレ?
 その幼きリッコの一言に、キトラの不透明だった過去の記憶は朝陽に闇が追われるよう晴れていく。
―――そうだ。あの日初めて出会った僕に、リッコはこう言ったんだ……。
『じゃあ、オイラがキトラのおよめさんになるのはダメ?』
 目の前のリッコはキトラへとそんな言葉を掛け、
『オイラがキトラのおよめさんになるんだ! だってキトラ、オイラのこともカワイイっていってくれたじゃん』
 そう言ってくれた。
―――あぁ、そうだ。君はそう言ってくれたんだったね。
 そんなリッコに、
『うん、いいよ。おとなになったらけっこんしようね。ずっとふたりでいようね』
―――僕はそう応えた。
『やくそだよ、キトラ』
『うん。やくそくだよ、リッコ』
 手を取り合い微笑み合う二人――幼くも儚い約束ではあったけれど、それでもあの瞬間のふたりは確かに愛し合っていたのだ。そしていつしかその愛を、
キトラだけが忘れてしまっていた。
0451今夜、君の立つキッチンで・492008/12/30(火) 07:13:52ID:qprmqxIZ0
【 10−7 】

 そんなことを今――

「――ごめんね、リッコ」

 キトラは思い出した。
 その言葉に視線を向けてくるリッコをキトラは抱きしめた。抱きしめて、キスをした。
「ずっと昔のこと――ずっと昔の約束を、君は憶えててくれたんだね」
「キトラ……」
「子供の頃にした約束――初めて僕達が出会った時に交わした、遠い約束――」
「思い出したの?」
「うん、思い出した」
 微笑みながら応えるキトラの瞳にも涙が溢れた。
「あの頃から、リッコはずっと僕のことを想い続けてくれていた」
「…………」
「それなのに僕は――それを忘れていたばかりか、ずっと君につらい想いをさせちゃったね」
 もう一度キスをする。愛しげに愛しげに――胸に溢れるリッコのへの想いをどう表現したらいいの判らなくて、キトラはただ何度もリッコにキスをした。
 そんな幼いキスを繰り返し、再び見つめ合う二人。
そしてキトラは、

「――結婚しよう、リッコ」

 リッコへと、その言葉をつむいだ。
「え……」
 思わぬ人からの、思わぬ一言にリッコも訊ね返す。そしてその言葉の意味を理解すると胸の中には喜びが溢れ――しかしすぐさまそれは悲しみへと変わった。
「……だめ。無理だよ」
 見つめられる視線から逃げるよう顔をそむけると、リッコもまた呟くよう応えていた。
「どうして?」
「だって――だってオイラ男だし」
0452今夜、君の立つキッチンで・502008/12/30(火) 07:14:58ID:qprmqxIZ0
「相手が“男の子”だったら好きになっちゃいけないの? 結婚しちゃダメなの?」
「だって、オイラ子供産めないし……」
「子供が産めなきゃ結婚できないなんて、それこそ間違ってる」
 そっとリッコの頬に手を添え、その視線をキトラは自分へと向かせる。
「結婚っていうのは、好きな人同士がすることなんだと思う。愛し合っていて、ずっと二人でいたいと思うからこそ、その想いが揺るがないようにすることなんじゃないかな」
「でも、でもぉ……」
「最初に僕に言ってくれたのはリッコだよ? 『結婚しよう』って。そして今日もまた言ってくれたじゃないか。――『楽しい時には二人で倍に、悲しい時や
苦しい時には二人で半分こしながら生きていこう』、って」
 キトラの優しい笑顔にリッコの気持ちも揺らぐ。
「……もしオイラなんかと結婚したら、大人になってきっと後悔する時が来るよ。オイラはもう、キトラを傷つけたくない……キトラを悲しい思いになんかさせたくない」
「リッコ。それは、僕だって同じだよ」
「――え?」
「僕はリッコが好きだ。だからこそ、リッコを悲しませたくない。君が悲しい気持ちなっていたら、それは僕だって悲しいんだ」
「………」
「もし君と結ばれることが僕に苦しみを与えるのなら、その時はリッコ――君が僕を支えてほしい。そして君と結ばれることで喜びが生まれた時には、ふたり
でそれを喜び合おう」
「…………」
 あの時とは――まったく逆であった。
 未来に不安を感じて泣きじゃくる自分を、誰よりも好きな人が慰めてくれている――このキッチンでキトラを慰めた言葉が、その優しさが今度は自分(リッコ)を
慰めてくれていた。
「リッコ、二人で生きていこう。君が僕を支えてくれるなら、僕は君を守って生きていくよ――この家に取り付いている“呪い”何も、みんな笑い話にしよう」
「……ッキトラぁ」

「愛してるよ、リッコ――結婚しよう」
「―――キトラ!」

 再び掛けられるその言葉・想い、そして抱きしめてくれる両腕に――初めてリッコは応えた。初めて二人の想いが通じ合った。
「キトラ、キトラ……オイラも、オイラも愛してる! ずっと愛してる! これからもずっと……ずっとキトラの傍にいるから!!」
「うん、うん……僕も愛してる。だから、もうどこにも行かないで。僕を、一人にしないで」
 寄せ合う頬に流れる互いの涙がひとつに交じり合い、そんな喜びの雫はそれからも止め処なく溢れ続けた。

 閉ざされた心を溶かすかのよう、そしてようやく気付いた互いの想いを包み込むよう、何よりも優しく暖かく――それはふたりの中で溶け合って、その心に溢れるのだった。
0453今夜、君の立つキッチンで・512008/12/30(火) 21:05:29ID:qprmqxIZ0
【 11−1 】

 すっかり夜も更け――もう声を掛けても反応しないほど眠りこけてしまったキトラを背に、リッコは彼の寝室へと向かっていた。
 結局あの後、二人の行為は完遂されることなく――一方的にキトラが眠りこけてしまうことで、あっけなく幕を下ろした。
「――いくじなしッ」
 そんな背の主人に向かい、リッコも苦笑い気に鼻を鳴らす。
 そうして台所を出て、寝室のある二階への階段へ向かうべく食堂を通り過ぎたリッコは、
「ん? なんだ、アレ?」
 二人が食事を取っていたテーブルに、殻のブランデービンが転がっているのを見つけて足をとめた。
 手にとって確認する七面鳥のラベルには見覚えがあった。夕食の準備の時、食器棚の中にあったコレを『なぜ、こんな場所に?』
――と不審に思いながらリッコは見ていたのだ。
 その時ビンの中にはまだ、上部に貼られたラベルの三分の二以上を満たす琥珀の液体が入っていたはずである。
 時間的に見ても、キトラが食事中――もしくはその前に飲酒していたとは思えない。となれば彼は、食後から台所に現れるまでの
あの数分間の間にコレを飲み干したことになる。――考えるまでもなく、それは異常であった。
 そしてそれを知るということは同時に、
「こんなもので、ごまかして」
 キトラの中に残る深い悲しみもまた、リッコは知ることとなった。
 手にしていたブランデービンをテーブルに置くと、再びリッコは歩き出す。
 台所を通り抜け階段のある玄関ホールを歩きながら、
「きっとキトラは、二日酔いで今夜のことなんか全部忘れちゃうだろうから言うけどさ……」
 リッコは背のキトラに語りかける。
「子供の頃はさ、いつもキトラがオイラをおぶってくれたよね?」
 語るリッコの脳裏に、子供の頃の記憶が鮮明に蘇る。
0454今夜、君の立つキッチンで・522008/12/30(火) 21:06:10ID:qprmqxIZ0
【 11−2 】

「迷子になった時も、坂すべりして転んだ時も――いつもオイラが泣いた時は、必ずキトラがおぶってくれたよね」
 視線だけ振り返らせ、リッコはキトラの寝顔をうかがう。
「実を言うとあの時ね、別に泣くほど悲しかったり痛かったわけじゃないんだ。こうすれば、キトラにおぶってもらえる――キトラに
触れられる、って思ってわざとやってたんだ」
『悪い子でしょ?』――とリッコは微笑む。
「でもね、生まれてはじめてキトラにおぶってもらった時、オイラを包み込んでいた悲しみが消えたのは本当だったんだ。キトラが
オイラを“おぶってくれている”っていう思いやりの気持ちが嬉しかった。それがオイラを慰めてくれたんだ。だから――」
 階段を半分まで上っていたリッコは立ち止まり、背のキトラの寝顔を覗き込む。

「今度は、オイラがキトラを背負うよ。オイラが支える――慰める。そうやって、オイラがキトラを守っていくから」

 ずり落ちていたキトラを背負いなおし、リッコは再び階段を上り始める。
 やがてキトラの寝室に辿り着き、パジャマに着替えさせベットに横たわらせると、リッコは優しく毛布を掛けた。
「…………」
 そうして、しばし見守るキトラの寝顔――上唇をとがらせ、小さく寝息を立てる子供のようなあどけない寝顔が、ふだんの大人びた
キトラからは想像も出来ないくらい可愛かった。
「……明日もまた、一緒に笑おうね」
 やがては、そんなキトラの横顔にキスをひとつするとリッコも立ち上がる。
 そして寝室を出て、閉じかけたドアからもう一度キトラの寝顔を確認すると、

「おやすみなさい、キトラ」

 ドアを閉じ――一日を終えるのだった。
0455今夜、君の立つキッチンで・532008/12/30(火) 21:08:56ID:qprmqxIZ0
【 12−1 】

 春の雲のよう、淡く朦朧と白ずむ過去の光景――。
 そこに見えていたものは二人の子供――サスペリアにポトス、そしてアスクレピアスの緑と艶やかなの花々の光彩の中に、子供達
二人は向かい合い見詰め合っていた。
 ふたりとも幼い。年の頃は、4・5歳程度に見える。
 一人は、地元の村の総菜屋の少年だった。擦り切れた麻のズボンにカーキのジャケットを纏った、短髪の少年がリッコだった。
 そして向かい合うもう一人は、この花々の温室の主であった少年。白のシャツにワインレッドのタイ、そしてその上にチェスナット
(栗毛)のベストを羽織った、くせ毛の少年がキトラ・マクスウェルである。
『きみは、だれ?』
 キトラの言葉がリッコへと掛けられる。
『オイラはリッコ』
 応えるリッコ。
『おまえは?』
『ぼくはキトラ』
『キトラ? “おんな”なのにそんな“おとこ”みたいな名前なの?』
 応えるキトラの返事に、リッコは不思議そうに首をかしげた。そうしてまじまじとキトラの顔に見入るリッコへ、
『ぼくは、おとこのこだよ。“おとこのこ”のキトラ』
 そんな不思議に見つめてくるリッコの表情がおかしくて、キトラは微笑を返した。
『そんなにキレイなのに? もっと顔をみてもいい?』
 不意に返されたその笑顔にどこか戸惑いながら、今度はおずおずとリッコは訊ねる。
『いいよ』
 そして頷くキラの顔を改めてリッコは見つめる――正面から、横顔から、そしてキトラの回りをくるりと回って再び正面に戻ると、
『――やっぱり、おんなみたいだ』
 呟くよう言ってリッコは頷く。そうして、
『………』
 そんなキトラを上目使い見つめたまま黙ってしまうリッコ。
『どうしたの?』
 再び訊ねてくるキトラに、金縛りを解かれたかのよう両肩を跳ね上がらせると、リッコははにかむようキトラから視線を外した。
0456今夜、君の立つキッチンで・542008/12/30(火) 21:09:59ID:qprmqxIZ0
【 12−2 】

 そして、
『……キトラがおんななら良かったのに』
 そのまま呟くように一言。
『どうして?』
 その言葉の意図が理解できず訊ねてくるキトラに、赤くなっていたリッコの頬はさらに深みを増す。
『だっておんななら―――』
『うん』
『キトラがおんななら――オイラがおよめさんにもらえるから』
 よほどその告白が恥ずかしいのであろう、トマトのよう頬を赤く膨らませて告げてくるリッコの表情に、キトラは思わず笑い出していた。
『あはは、へんなの。ぼくをおよめさんにするの?』
『だって――だってキトラ、キレイなんだもん』
 そんなキトラに必至で言い訳をするリッコ。すっかり緊張してしまっているリッコのそんな一挙手一投足が妙に楽しくて、そして
可愛くてキトラの笑いは止まらなかった。
『リッコもかわいいよ』
『お、オイラはべつにかわいくなんかないよッ』
『ううん、かわいい。見ててすごく楽しいもん。仔猫みたい』
『仔猫はこんなにおっきくないだろ? もー』
『ごめんごめん。ごめんね、リッコ』
 今度は頬を膨らませるリッコと、苦笑いながらに謝るキトラ。そうして互いの視線が再び合うと――二人は示し合わせたかのよう、
笑い出していた。
 そうしてひとしきり笑ったあと、
『……ねぇ、キトラ。じゃあさ、オイラがキトラのおよめさんになるのはダメ?』
 キトラに向きながらも、宙に視線を泳がせながらリッコは訊ねる。
『えー?』
 それに対し、やはり質問の意味をわかりかねて訊ね返すキトラ。
『リッコがぼくのおよめさんになるの?』
 いかに子供とはいえ、“婚姻”が男女によって執り行われることはキトラとて理解していた。故に“男の子”であるリッコからその言葉を
受けることに首をかしげたのだ。
『そうだよッ。オイラがキトラのおよめさんになるんだ!』
 その一方では、一生懸命にプロポーズ(?)を続けるリッコ。
0457今夜、君の立つキッチンで・552008/12/30(火) 21:10:45ID:qprmqxIZ0
【 12−3 】

『だってキトラ、オイラのこともカワイイっていってくれたじゃん』
『そういえば、そうだね』
『じゃあ、およめさんにしてよ。……オイラ、キトラのこと好きになっちゃったから』
『うーん』
 好きだとまで言ってくれたリッコを前に、キトラも真面目に考える。
 そんなキトラを、
『……ダメ?』
 どこか不安げな視線で見守るリッコ。
 やがて――

『うーん、よし。じゃあ、最初はぼくの“ともだち”になって』

 キトラは難しくしていた顔に再び明るい笑顔を灯すと、大きく頷いてリッコへと応えた。
『ともだち?』
『うん。ぼく、ずっとひとりでさみしかったんだ。みんな口をきいてくれなくなっちゃったし、ここに来てからもずっと一人だったから』
『ひとり、だったの?』
『――うん。だからさ、最初はぼくの“ともだち”になって。そして今よりもっと仲良くなったら、けっこんしよ?』
 そうして柔らかな笑顔を向けてくるキトラに、
『うんッ、なる! ともだちになるよッ、ともだちになろう!』
 リッコも大きく、そして何度も頷いた。
『ありがと♪ じゃあ、今日からともだちだね』
 そんなリッコの手をキトラは取る。
 そうして再び見つめ合う二人――そんななか、
『でも……いつかキトラのおよめさんにしてね』
 上目使いにはにかんだ視線を向けながら訊ねてくるリッコ。
 思えばこれこそがリッコの“初恋”であった。
 村にいるともだちや両親に対して抱く気持ちとも違う、暖かで胸躍る気持ち――その想いが気付かぬうちにリッコを動かし、そして告白を
させていた。
0458今夜、君の立つキッチンで・562008/12/30(火) 21:11:26ID:qprmqxIZ0
【 12−4 】

 そしてそれは、
『うん、いいよ。おとなになったらけっこんしようね』
 キトラもまた同じであったのだ。
 幼さゆえその時には気付くこと叶わなかったが、やはりキトラもまた、同じ感情をリッコへと抱いていたのである。
『ずっとふたりでいようね』
 それを確認してくるキトラに、
『うん。やくそだよ、キトラ』
 リッコも応える。

『大人になったら、けっこんしようね、ずっと、ふたりはいっしょだからね、キトラ』
『うん、わかった。僕も忘れない。ずっといっしょにいようね、リッコ』

 手と手を取り合う少年達のそんな像が、この光景を見始めた時と同じよう儚くかすんで白ずみ始めた。
 夢が終わることを理解した。
 幼い頃の自分のこと、幼い頃のリッコのこと、楽しかった頃の夢の終わりを愛(お)しみ、改めてリッコを想う。
 やがてはくる目覚めの瞬間を感じながら――

「――……リッコ」

 キトラ・マクスウェルはたまらなく、リッコを抱きしめたくなった。
0460薔薇と百合の名無しさん2008/12/30(火) 23:32:10ID:xQHXCDRL0
長い。
もちろん読んでいない。読む気もしない。
作者は読み手の心理がわかっていない。

56レスってwww
自分のHPでも作ってそっちでやれ!!って感じですw
0461薔薇と百合の名無しさん2008/12/31(水) 00:17:30ID:BsV8B+nf0
長い
あと>>414の言っていることは間違いです。
ROMればわかると思いますが、わっふるわっふるがここの基本ですから。
0463今夜、君の立つキッチンで・572008/12/31(水) 15:31:45ID:0TU+lwdb0
【 13−1 】

「…………」
 眠りから覚め、うっすらと瞳をあけるとしばし――キトラは天井を見つめたまま放心していた。
 頭が重く、まぶたの下には鈍い痛みが慢性的に響いていた。
「そっか……また、お酒飲んだんだったね」
 そして、昨晩の深酒もまた思い出す。しかしながらその飲酒以降の出来事は、どう記憶の束を辿っても思い出せなかった。
「リッコが来てくれんたんだったなぁ」
 ようやくそれだけを思い出す――しかしそれ以外の、昨晩の出来事はやはり思い出すことは叶わなかった。
「…………」
 アルコールの残る脳(あたま)と覚醒しきれぬ体――それらがシンクロせぬがゆえ機能することが出来ないキトラの意識はただ、目の前に
広がる天井の光景に昨夜見た夢の内容を反芻するばかりであった。
 それは、幼い頃の夢であった。遠く幼い頃の夢を見ていた。
 その夢の中には自分と、そしてリッコがいた。ふたりともまだ子供だった。自分達が初めて出会った時の記憶の再生――それが昨夜見た
夢の全てであった。
 夢の中でリッコはキトラへと何かを言っていた。
―――何を、言ってたんだろう?
 肉体と脳の覚醒に伴って、徐々に霞みゆく夢の内容をキトラは必至に思い出そうとする。忘れぬようする。
 それは、キトラにとってとても大切なことのよう思えた。
 けっして忘れてはならぬ思い出――けっして無くしてはならぬ想い出――そう思ったからこそ、キトラはそれを必至に思い出そうとする。
 夢の中でリッコは――
―――夢の中で君は……
 夢の中のリッコは――キトラへと何かを告げたのだ。
―――何を、あのとき僕に言ったんだろう?
 夢の中のリッコの姿を、その口の動きを思い出そうとする。
 彼岸(ゆめ)の彼方のリッコは、キトラに向かって頬を赤く膨らませながらそれを告げたのだ。
 それこそは――
0464今夜、君の立つキッチンで・582008/12/31(水) 15:32:26ID:0TU+lwdb0
【 13−2 】


「――『オイラがキトラのおよめさんになる』」

 その一言が思い出されると同時、途端曖昧であった夢の内容(すべて)は明らかとなった。
 あの夢の中の――あの過去の中の自分、そしてリッコの言葉、さらには二人の仕草に至るまで、それら全ては鮮明にキトラの心(なか)に
蘇っていた。
「そうだ……あの日、リッコは僕にプロポーズをしてくれたんだ」
 呟き、キトラはさらに思い出していく。
「自分のことを、『お嫁さんにして』って僕に言った――」
 ベットから起き上がる。
「だから僕も言ったんだ――『今はともだちになって』って」
 そのままベットを降り、着替えもなしにキトラは部屋を飛び出す。
「そして言ったんだ――『大人になったら結婚しよう』って。『ずっと一緒にいようね』って、僕は約束したんだ」
 それなのに――
「それなのにッ、それなのに僕は――あぁ!」
 自分(キトラ)はそんな約束など、全くといっていいほど忘れてしまっていた。
「だとしたら、僕は君に対してなんてひどいことを」
 ずっと一緒にいてくれる為に――その約束を守る為に全てを捨ててくれたリッコへとひどいことを言ってしまった。
「君は約束を守りに来たのに――僕はそんな君に『帰れ』だなんて!」
 廊下を駆け抜け、飛び降りるよう手摺にもたれて階段を下りる。
 その袂の玄関ホールに人の気配は無い。朝陽に彩られ優しい光の満ちたそこに、
「リッコぉ!」
 キトラはその名を呼び、その姿を探す。
 響き渡るキトラの声――やがてその余韻が消え、なにも変化の起こる様子の無いことを確認すると、キトラは再び走り出した。
―――謝らなきゃ……!
 ホールから食堂へと通じる通路を走りながらキトラは思った。
 謝りたい――我知らずに傷つけてしまった純粋なリッコの心に。
 そして伝えたい――我知らずに隠してしまっていた自分の純粋な気持ちを。
0465今夜、君の立つキッチンで・592008/12/31(水) 15:33:10ID:0TU+lwdb0
【 13−3 】

「リッコ? リッコー!!」
 食堂に辿り着き、さらにキトラはリッコを探す。
―――伝えるんだ……あの日の、あの日の“答え”を!
 遂には台所に至る。
 そしてようやくそこにて、

「――……リッコ」
「ん? あ、おはよう。キトラ♪」

 キトラは見つけた。
 窓から射す朝陽の淡い光彩に彩られたメイドのリッコを――誰よりも、会いたくてかなわなかったその人に、ようやくキトラは巡り会えた。
「どうしたの、キトラ?」
 息も荒く、そしてどこか悲しげな瞳で自分を見つめてくるキトラの視線にリッコも訊ねる。
 そんなリッコを前に大きく息を吸って、固唾を飲み込むと――
「――夢を、見たんだ」
 キトラはゆっくりと、震える声を精一杯に抑えながら言葉をつむぐ。
「“夢”?」
 そんなキトラを上目使いに見上げ、首をひねるリッコ。
「子供の頃の、夢だった。――僕達が、初めて出会った時の、夢だった」
 途切れ途切れに、慎重に言葉を選びながらキトラは話していく。
「全部思い出したんだ。君と出会った時のことも、そしてあの日君が僕に何を言ったのか――そして僕が何て答えたのか」
「え……――」
「ゴメンね、ずっと忘れてて。僕は……僕は―――」
 その瞬間、ふたりの時が止まった。

「僕は、君を愛してる! 結婚しよう、リッコ」

 胸に込み上げるリッコへの想い――過去と現在それら全ての想いとそして、あの日の約束の答えを――キトラはリッコへと伝えていた。
 鐘の音の余韻が響くかのような静寂――やがてそれを打ち破るよう、リッコが大きく鼻をすすった。
0466今夜、君の立つキッチンで・602008/12/31(水) 15:34:49ID:0TU+lwdb0
【 13−4 】

「……まいったなぁ」
 そして一言。
「そんな昔のこと……今さら言われたって」
「り、リッコ……」
「そ、そんなの、今言われたって困っちゃうよッ」
 いつも通りの笑顔を作りながらキトラの返事をリッコは一笑に付す。しかしその声は――ひどく震えていた。
「子供のころの、話でしょ……」
 語りがなら祖の小さな体が小刻みに震え出す。
「そういえば、そんなことあったかもしれないけど……」
「…………」
「でも、そんなのオイラ……」
「…………」
「オイラ……オイラは、そんな―――」
 そして遂には震えが止まらなくなり、きつく閉じた瞳から涙が一滴溢れたその瞬間――
「もう、いい――リッコ」
 キトラはきつくリッコを抱きしめていた。
 そうしてしばし抱きしめたまま――キトラはリッコの様子が落ち着くのを待つ。
 やがて、
「――ゴメンね」
 その震えが収まるのを見計らうと、キトラは呟くよう謝っていた。
「ずっと昔の約束、僕は忘れてたんだ」
「……オイラも半分忘れてた。でも昨日、キトラにキッチンで抱きしめてもらった時、全部思い出したんだ」
「その時、言ってくれれば良かったのに」
「…………」
 見つめてくるキトラの腕の中、リッコは小さく頭(こうべ)を振った。
「そんなことを言ったら、キトラが困ると思った」
「どうして?」
「だってオイラ達は、身分が違うし――」
「そんなの、今の僕には関係ない。もしそれが邪魔をするっていうなら、僕は全てを捨てたっていいんだ」
「だ、だめだよ! それに、言い出せなかった理由はそれだけじゃないんだ」
0467今夜、君の立つキッチンで・612008/12/31(水) 15:35:29ID:0TU+lwdb0
【 13−5 】

「他には?」
「…………」
 重く、震えたため息をリッコはつく。
 そして、
「オイラ達は――“男の子”でしょ。絶対に、結ばれないじゃないか!」
 叫ぶよう言い捨てて、リッコは再びきつく瞳を閉じた。
 昨晩のことは、やはりキトラは記憶にないようであった。リッコもそれは判っている。
 昨晩のキトラの言動、そして行動は、すべてアルコールの力がさせたものだとリッコは思っていた。昨夜のことは――リッコにとっても
キトラにしても、全て“夢”であったのだ。
 夢であったからこそ、キトラは自分を抱いてくれた、『愛している』と言ってくれた。夢だからこそ――リッコの望む世界がそこには展開
されたのだ。
 しかし、今この場に満ちる全ては夢でも何でもない。全ては現実だ。時間(とき)も、場所も、そして正常なキトラの意識も――全ては
紛う方なき残酷な現実なのだ。
 その世界の中で、自分(リッコ)の望みが叶うはずは無かった。こんな自分など、否定されてしまうはずであった。
 しかしながら、
「そんなこと、問題じゃない!」
 一際声を大きくして答えるキトラに、リッコは閉じて瞳を開いた。
 そこには―――
「そんなこと、全然問題じゃないよ」
 優しく微笑んでくれるキトラの笑顔があった。
「僕はリッコを愛してる。リッコだって、僕のことを好きでいてくれてるんでしょ? だったら、それでいいじゃないか」
「あ……」
「運命――なんていったら大げさかもしれないけど、それでも僕はその運命に感謝したい」
 語りながら顔を近づけてくるキトラの額がリッコの額と触れ合った。
「家族にはみんな先立たれて、“呪い”なんかに振り回されて――そんな傷ついてばかりの人生だけど、それでもこうしてリッコと巡り会えた
ことを、僕は神様に感謝したいんだ」
「キトラ……」
「僕は、君と出会うため――結ばれるために生まれてきたんだと思う。そんな“運命”を前にしたら、僕達が“男の子”だなんてことは小さなことじゃないか」
 その瞬間、キトラの唇がそっと触れる程度にリッコの唇をふさいだ。
0468今夜、君の立つキッチンで・622008/12/31(水) 15:36:42ID:0TU+lwdb0
【 13−6 】

 そうしてキスとも言えないようなその触れ合いから離れると、
「もう一度言うから、よく聞いてね」
 リッコ一点を見つめ、
「僕は――リッコ、君の事を愛してる。だから結婚しよう。いつまでも、僕と一緒にいて」
 そして告げられるキトラの言葉に――
「ッ……き、キトラぁ!」
 遂にはリッコの瞳から涙が溢れた。リッコを縛り付けていたタブーは全て消え失せた。

 幼き日の約束は今――10年の時を以ってして、ここに結ばれたのだった。

「キトラぁ、オイラなんかでいいの? オイラなんかで、いいのッ?」
「君でなくちゃ、ダメだよ――僕の大好きな、リッコでなきゃダメなんだ」
 そうして互いきつく抱きしめ合い、想いを確認し合い――そして深く熱く、二人のテーゼが交わされた。
 唇が離れ――すっかり元に戻った朝の静寂の中、キトラはリッコを見つめる。
「これからもよろしくね、リッコ。僕、強くなるよ。君を守ってみせる。だから――」
「うん。オイラは、キトラを支えるよ。そうやってふたりで生きていこうね」
「うん。そして――ね?」
「うん、分かってる。オイラが言い出したことだもんね。いつか――」
 改めてふたりは見つめ合い、そして頷く。
 そしてふたりの言葉は、

『幸せになって、“呪い”なんて“笑い話”にしちゃお』

 声をそろえて紡がれた。
 そうして微笑み合い、やがてどちらともなく溢れ出した笑い声がキッチンに響き渡っていた。
 見上げるほどに大きく、見渡すほどに広い屋敷には―――キトラとリッコと、そしてふたりの笑い声が響くのであった。
0469今夜、君の立つキッチンで・632008/12/31(水) 15:40:10ID:0TU+lwdb0
【 14 】

【 14 】

                                                                          .
 あれからも―――僕達の生活は続いている。

 僕はあいかわらず仕事に追われる毎日で、ちっともリッコに構ってやれないのが申し訳ない。リッコもリッコで連日、
食事の用意に僕の世話にと追われる毎日だ。
 そんな変わり映えのない毎日ではあるけれど、僕達は楽しく過ごしている。この間もリッコと二人で、訳のわからない
掃除道具達を前に奮闘したものだ。
 あれから、いくつも戦争やそして村の人達とのいざこざ――たくさんの出来事があったけれど、それでも僕達は支え
合って生きている。
 僕達は出来うる限り二人の時間を大切にし、そしていつも二人でいられるよう心がけている。
 だから、僕が先に仕事を終えた時には僕がリッコの元へと行き、リッコが先に家事を終えた時には彼が僕の元へとやって
くる。そうやって離れ離れにならないよう、いつもふたりで一緒に過ごし、そしていろいろな話をする。
 だから今も――今日の仕事を終えた僕はリッコの元へと赴くのだ。
 夕方のこの時間帯なら、きっとリッコはキッチンで夕食の支度をしていることだろう。そして僕はリッコといろいろなことを
話しながら食事の支度をいっしょにするのだ。
 あの日、僕が口にした『運命の話』は間違っていなかったように思う。今まで僕を縛り付けていたあの“呪い”もまた、
こんな僕達を結びつける為の“運命の一部”だったと考えれば、それはちっとも不吉なものではなくなるからだ。
それが“呪い”でなくなれば、エドナや先立っていった僕の家族達もまた、それに縛られ続けることもなくなるのだから。
 そんなことを、僕の運命の人に今夜話そうと考えると、僕はとてもわくわくする。
 そしていつまでも今日のような日々が続いてくれることを願いながら、僕はリッコと一緒に生きていく。
 そう思うと、たまらなくリッコのことが愛しくなって、自然とキッチンに向かう僕の足も速くなる。
 今夜はそのことをリッコに話そう。そしてリッコを抱きしめてやるのだ。
 これからもよろしくお願いします、と――。
 そして――
 
 今夜、君の立つキッチンで――僕はやっぱり、『君のことが大好きだよ』と繰り返すのだ。
0470今夜、君の立つキッチンで・642008/12/31(水) 15:44:56ID:0TU+lwdb0
>>460
長いものをスイマセンでした。
全て貼り終えました。
スレの雰囲気を悪くしてしまったこともスイマセン。
これで去ります。
0471薔薇と百合の名無しさん2008/12/31(水) 19:02:42ID:XXv4y2Ca0
>375のスレと掛け持ちで投稿している方とお見受けします。

もうどうやってもあなたを擁護できない。
スレがこういう空気となる事に、なぜ傷の浅い内に気付けなかったのか。
過去の一ファンとして、ひたすら残念です。
0472薔薇と百合の名無しさん2009/01/04(日) 04:59:52ID:jdBa4mQ80
書くのは自由だけど簡潔な文章で抜ける内容じゃなきゃ駄目だって
0473薔薇と百合の名無しさん2009/01/04(日) 07:57:09ID:SYiuCABd0
ダーッとセリフが続いたと思ったら「そして」「それ」「そう」が続くんだな

長い割に話が進まないし、語彙の少ないのを補う面白みもないんだな
0474薔薇と百合の名無しさん2009/01/04(日) 12:57:31ID:ngn9g6Sc0
書くとわかるけど途中で飽きたり面倒臭くなったりするんだよ
だからこれだけの長文書いた根性だけは認めてやるよ
0475薔薇と百合の名無しさん2009/01/04(日) 18:50:07ID:a4GoYSnZ0
俺も根性は認めるよ
普通、反響もないのにここまで書けないよ
最後まで書き切った作者さんはある意味スゴイ!

2ちゃんで書くなら長くても10レスぐらいでまとめた方がいいね
好評なら続編として書けばいいんだし

この作者さんにはこれにめげずに頑張ってリベンジしてほしい
無理かw
0476薔薇と百合の名無しさん2009/01/06(火) 01:02:30ID:Ti/TUqtf0
なんか投下しづらい雰囲気になったな・・・
0478薔薇と百合の名無しさん2009/01/07(水) 17:02:44ID:QK7GM0vY0
>>477

オレはイケてる中学生☆
今日も学校だった、マジかったりぃしい♪
とかいいながらあいつと一緒にイノコリできたのはいいんだけどなっ♪
んで、今そいつん家向かってんだ♪SEXしてえ!(笑)
と思ったら。あらあらあら、ダッサイヤンキー君につかまっちゃったよー
ちぇっ。オレとあいつのシアワセな時間を〜〜…
許せネエ
死ね!!
とか思ったら…
「えっ……」
一瞬時が止まった。そいつ、ものすごくイケてた…。
なんだ…この感覚…。
オレはほいほいそいつについっていって。
レイプされた。そしてナイフで刺され
オレは死んだ。ガチホーモ(笑)

こんな感じか?
0480薔薇と百合の名無しさん2009/01/08(木) 04:40:46ID:3RcnD+X2O
 このスレを見てると
文才のない奴の作品ほど無駄に長い
は真理だと思える。

あと台詞が並んでるだけの台本みたいな小説(笑)が多いな。小説を書くなら100冊は小説を読んでから書いた方がいいよ。


乞食の駄レスでした
0481薔薇と百合の名無しさん2009/01/08(木) 09:00:26ID:GyGvM+BC0
>>480
じゃあ、オマエが書いてみろ。さぞかし立派な文章を書くんだろうなw
オマエが評価する側の文才があるか、ここの住民に見てもらえよ。
短いのでいいからよw

って言っても、どうせ逃げるんだろ?それか顔真っ赤にして言い訳レスか?
だったらマジクズだぞオマエww2・3日待っててやるから投下しろよ。
文才あるとこ見せてくれよ天才君ww
0482薔薇と百合の名無しさん2009/01/08(木) 15:47:57ID:lbNC//OO0
>>480
確かに言いたい事はわかるけど>>481のいうようにそこまで言うならお前がやってみろと。
ここに居るのは文芸書発売して文庫本にもなっているようなプロは居ません。
居るのはただの素人です。
あと>>481は煽りすぎ。
0486薔薇と百合の名無しさん2009/01/09(金) 03:39:22ID:xGzQaHAr0
誰の事を言ってるかは知らんが
もし「今夜キミの立つキッチンで」の職人のことなら、文才はあるだろ
面白い、面白くないは個人差あるだろうけど…

>>480はちゃんと読んでないか、ただの馬鹿かどっちかだな
0487薔薇と百合の名無しさん2009/01/09(金) 12:04:08ID:01G0T0EC0
ヤるだけSS。叩き用にどぞ

【痴獄の部屋】
 独身者用アパートの狭い部屋に、切ない喘ぎがこもる。
 カエルのようにぶざまに床に這いつくばり、まだ成熟していないヒップの中心にある穴に指を挿し込まれた少年は手をきつく握りしめる。
 こらえようとしても中にある太い指がくねったり折り曲げられたりするたび、細い腰は別の生き物のように跳ね、淫らな吐息が漏れた。
「アッ、アッ、もぅダメ! ぼくのケツマンコに早くおチンポぶち込んでぇッ!!」
「だったら言う通りにすると誓うんだな。そうすればたっぷりとコレをご馳走してやるよ」
 若い男はそう言うと、指で少年の中枢を支配したまま自分の剛直を見せつける。
 おあずけを喰らった哀れな犬さながらの少年は可憐な唇からよだれをしたたらせつつ、最後の抵抗をした。
「で、でも・・・ともだちをココに連れてきて、ぼくみたいにするなんて・・・・・許して克之さんっ!」
「なんだよ、ひとりじめは良くないぞぉ。お前みたいに学校からここに直行してチンポにむしゃぶりついてくるようなエロ奴隷の仲間がいたらうれしいだろ?」
「はうう・・・」
「わかったら、な」
「・・・連れてきます・・・ともだちを・・・・・・だから・・・」
「いい子だ」
 ついに屈服した相手を克之はそう褒めると腸液まみれの指を抜き、おのれの勃起をひくつくアヌスにゆっくりと沈めていく。
 狭隘な肉穴を無慈悲に穿たれ、しかし少年は焦らされたあげくの歓喜に身を震わせた。
「あっ、ああんんっっ!! しゅごいよおおおっ!!」
「ふふ、あいかわらずキツくて熱くて気持ちいいぞ、お前のマンコは」
 容赦ないグランドストロークが繰り返されるたびに少年の顔は快感にとろけてゆき、肌がピンクに染まる。
 引かれるとたまらない排泄感でアヘ顔になり、突かれては卑猥な嬌声を上げる少年に克之は駄目を押した。
「いいか、お前みたいに可愛くて、中身はいつもチンポをうずうずさせている淫乱を選ぶんだぞ。もちろん処女だ。わかったな、春紀?」
「は、はい・・・・・ああっ、と、止めないで! もっと・・・もっとケチュマンコ虐めてえぇぇっ!!」
 包皮から露出したピンク色の先端から白濁を迸らせ、少年は全身をソドムの快楽にわななかせる。
 克之は細い肢体を抱きかかえ、それまでの仕打ちを打ち消すような濃厚で甘いキスをした。
「克之さん・・・」
「一人連れてくれば悦びは倍じゃなくて2乗になる。もう一人増えれば3乗だ。頼んだぞ」
(ヒドいひと・・・・・・だけどもう、逃げられない・・・・・・好き・・・)
 肉奴たる哀しみと愛に胸を湿らせる春紀のペニス裏を、すべてを知る指がそっとなぞり上げていく。
 重なるその指弄にやがて少年の息は荒くなり、紅い口唇はみずから求めて腸液に濡れたペニスをやわやわと含みはじめたのだった。
0489薔薇と百合の名無しさん2009/01/09(金) 17:40:45ID:7xmFa1cC0
今16才のトモヤといいます。
母を亡くし父が体の不自由な俺の家は、生活保護を受けてやっと生活していたんですが、
3年前、どうしても借金が返せなくなり返済の催促が毎日のように続きました。
どうやら父は『闇金融』と呼ばれるところでお金を借りてしまったようなのです。

借金帳消しの代わりに俺がアダルトビデオに出演することになりました。
もちろん1回では無理なので何回かって約束です。
そしてそのビデオでは俺が女の人の代わりに、男の人とHするということでした。
その説明を聞いたとき、嫌な気持ちと恐怖感に体がふるえました。
でも、借金の返済のためにはそうするしかどうしようもありませんでした・・・
0490薔薇と百合の名無しさん2009/01/09(金) 17:41:56ID:7xmFa1cC0
撮影場所になったのはあるラブホテル。近くの駅まで一人で行き、待っていた車でホテルまでいきました。
車の中でヤクザっぽい中年の男に撮影の説明をされました。
そのとき俺は13歳中1のときでしたが、12歳小6の設定ということでした。
部屋に入れられ、中年男性と若い男の2人で用意をはじめました。

全裸にされ、俺はチン毛がうっすらと生えていましたが、小6の設定なのでカミソリで剃られました。
知らない男たちの前で裸になるのだけでも恥ずかしいのに、
チン毛まで剃られるとは思っていませんでした。
男の息がかかるほど近くでチンチンを見られ、恥ずかしくて顔をそむけました。
0491薔薇と百合の名無しさん2009/01/09(金) 17:43:08ID:7xmFa1cC0
その後、俺は用意された服(なぜか体操服)を着て撮影が始まりました。
中年の男が質問してそれに俺は答えていきます。
「名前は?」
「・・・トモヤです」
「年は?」
「12歳、小学校6年です」
0494薔薇と百合の名無しさん2009/01/10(土) 03:20:49ID:3hRmwFbr0
初心者なので、どうぞ罵って下さいw

今年で中3になる俺、瑛(あきら)には、
春(はる)という幼馴染みがいた。
俺と春はなにをするにも一緒で、
互いに親友と呼べる仲だった。
あまりにも仲が良いので、
周囲からは出来てるんじゃないかと
茶化されることもしょっちゅうだった。
そんな冗談を、俺は軽く聞き流すことができなかった。
整った顔立ち、透き通るように白い肌、
潤んだ瞳にさらさらの髪。
背が低く、華奢な体つきで
まるで女の子のような彼に、
俺は特別な感情を抱いていたからである。
我が儘な彼に振り回されることも苦にはならず、
暇さえあらば、すぐに彼の事を
考えてしまうという重症だった。

そんなある日、春から
一本の電話がかかってきた。
「あーちゃん、今週末僕のうちに泊まらない?」
一瞬ドキッとしたが、
なんのことはない、
ただの遊びのお誘いだった。
親が結婚記念日のお祝いに
温泉旅行へ行くので、
みんなで泊まりがけで遊ぼうというのだ。
もちろん断る理由もなく、
俺は二つ返事でOKした。
0495薔薇と百合の名無しさん2009/01/10(土) 03:22:51ID:UVUZoKxv0
「お邪魔します」
玄関へ入ると、既に何人かの靴があった。
「あ!あーちゃん!あがってあがってー」
春が出迎えてくれた、
そんな当たり前のことに
喜びを感じつつ、俺は春の家へとあがった。

春の部屋に入ると、
友達数人がゲームをして遊んでいた。
俺もそれに混ざったり、
他愛もない会話で
盛り上がったりしてる間に、時計の針はいつしか
10時を指していた。
0496薔薇と百合の名無しさん2009/01/10(土) 03:26:24ID:pVpRINVz0
おっ!こんな夜中に
がんばれ!わふぉわふぉwかすてぃらかすてぃらw
0497薔薇と百合の名無しさん2009/01/10(土) 03:27:10ID:Q3MkER8w0
「俺、そろそろ帰ろっかな」
友達の一人が言った。
それに続けて、
一人、また一人と友達は帰っていった。
それを不思議がる訳でもなく、
一人ひとり見送ってゆく春。
ついに部屋には、俺と春だけが残った。
「えっ?おい、みんな帰っちゃったぞ?
泊まりがけで遊ぶんじゃなかったのか?」
俺は今の状況が理解できず、
春に訊くと、春は普通に答えた。
「泊まるのはあーちゃんだけだよ?
言ってなかったっけ?」
なぜ俺だけ?二人きりってこと?
俺が混乱していると、
「だって僕一人じゃ心細いじゃない?
あーちゃんと一緒なら楽しいし、寂しくないもん」と言った。
と言った。
答えになってない気もするが、
春が俺を頼りにしてる、
そう思うと、心の底から嬉しくなった。
「ところでさっ」
春がベッドを指さして言った。
「ベッド一つしかないんだよねー。
布団出すのも面倒だし、一緒に寝ない?」
0498薔薇と百合の名無しさん2009/01/10(土) 03:29:26ID:SpNlEKGz0
春の言葉に、俺は思わず
声をあげそうになった。
一つのベッドに二人で?!
それはなんでもまずい。
春はどう思っているのか分からないが、
少なくとも俺は春が好きなのだ。
自分を抑えられるか自信がない。
「い、いやっ、いいよ!
俺下で!布団も俺が敷くからさっ!」
俺は慌てて断るが、
「え〜!僕一人だけベッドじゃ悪いよぉ!
それに一人じゃおばけとか怖いからさっ!
隣で寝てよ〜!お願い!」
と食い下がってきた。
こんなに切なそうな表情で迫られては、
断ることなどできるはずもない。
俺は春と同じベッドで寝ることにした。
「じゃあ早速寝よっ?僕もう眠たいよ」
『寝よっ?』変な意味はないはずなのに、
思わず意識してしまう。
「ああそうだな・・・」
俺が返事をして立ち上がると、
春はいきなり俺をベッドへ押し倒した。   
0500薔薇と百合の名無しさん2009/01/10(土) 03:31:28ID:78lhxQgj0
「えへへ、ドキッとしたぁ?」
春はいたずらな笑顔を俺に向ける。
「え、あっ、おっ、おいっ!
い、いきなりなにすんだよ」
戸惑いを隠しきれず、
所々噛みながらも俺が言うと、
「あーちゃんがどんな反応するのか
見たかったんだもーん」
と、春は笑いながら言った。
俺は、理性を保つので精一杯だった。
ただでさえ二人きりの
この密室で、一つのベッドで二人で寝るのだ。
そんななかあんなことをされては、
平常心ではいられない。
「じゃあ電気消すね〜」
俺らがベッドへ入ると、春は部屋の電気を消した。
0501薔薇と百合の名無しさん2009/01/10(土) 03:34:33ID:iaDXuNFg0
俺と春の身長差から、
自然と俺が春を後ろから包み込む様な形になった。
「あーちゃん、抱きしめてぇ」
突然春が言った。
「え、な、ど、どうして?」
さっきから俺は吃り過ぎだ。
「だって寒いんだもん」
そう言うと彼は、
俺の腕を自分の前へと引っ張った。
間もなく俺は、春を抱きしめる様な姿になった。
春の体温を感じる。
髪のいい香りが、俺の鼻孔をくすぐる。
最初は腕へ春の力を感じたが、
だんだんと力が抜けていき、
俺の腕へかかる力が消えた。
「春?」俺が呼びかけても返事がない。
そうこうしてるうちに、
すやすやと、春の寝息が聞こえてきた。

俺の好きな人が目の前で寝ている。
しかもここには二人しかいない。
たった二人、暗闇の中、同じベッドで・・・。
今の状況は、俺の理性を崩壊させるに充分な状態だった。
0502薔薇と百合の名無しさん2009/01/10(土) 03:36:59ID:NTCIYDzN0
俺は、春の背中にそっと手を入れた。
まだ起きない。
その手を、ゆっくりと腰へ滑らせる。
彼の肌はとても熱かった。
いや、俺の手が熱いのかもしれない。
そんなことはどっちでもいいのだが。
俺は、腰に当てた手を再びゆっくりと下へ動かし、
春のズボンの中へ指を入れた。
中指が谷間のはじまりに触れる。
そのまま、じっくりと、肌の感触を確かめるように指を這わせる。
どんどん手がズボンの中へ入ってゆく。そして・・・

突然、手首を掴まれた。
心臓が止まるんじゃないかという驚きに、体が硬直する。
見ると、春の手が俺の手首を
がっちりと掴んでいた。
終わった。
どこから起きていたのかは知らないが、
俺の手が春のズボンの中へ
入れられているこの状況を見て、
どう言い逃れできようか。
俺は思わず泣きそうになった。
今まで築いてきた関係が、
音をたてて崩れさってゆく
ような気がした。
0503薔薇と百合の名無しさん2009/01/10(土) 03:38:53ID:ZryiUozv0
春の手が動いた。
俺の手が、前の方へと動かされてゆく。
「・・・えっ?」俺は思わず
声を出してしまった。
しかし春は返事をしない。
ゆっくりと俺の手が動かされ、
やがて指先が何かに触れた。
その瞬間春の体がピクンッと反応する。
それは、背中や腰よりも
もっともっと熱かった。
とても硬くなっている。
それを握ると、春の手が手首から離れた。
俺はそれをゆっくりと上下に動かし始めた。
春の手が再び手首を掴むが、
今度はすぐに離れた。
春の息が、だんだんと荒くなってゆく。
0504薔薇と百合の名無しさん2009/01/10(土) 03:41:03ID:lPGFO8nD0
俺は、残った腕で春を抱き寄せ、
硬くなった俺のモノを、
ズボン越しに彼に押し付けた。
それ以上のことはしない。
手を上下させる速度を早めていく。
それと共に、二人の息も
荒くなってゆく。
ふいに彼が俺の手を止めた。
どうやらイきそうらしい。
「・・・舐めて・・・」
彼が口を開いた。
俺の聞き間違えでなければ、確かに舐めてと言った。
「・・・・いいよ・・」
俺が答えると、春は俺の方に向きなおした。
彼の蒸気した顔が見えた。やっぱり可愛い・・・!
俺の一物がさらに硬くなる。
春はベッドの中でズボンを下げ、
俺の頭へ手をまわした。
俺はベッドの中へ潜り、
春のモノを口に含んだ。
どう舐めればいいのか分からなかったが、
口のなかで舌を動かしていると、
春の手が俺の頭をぐいぐいと
股間に押しつけ、
やがて口の中にドロッとした熱い液体が注がれた。
俺が頭を出すと、
春がトロンとした目で俺を見つめていた。
「ふぁ〜・・・・気持ち良かったよぉ・・・
次はあーちゃんの番」
そう言うと、彼はベッドに潜って俺のズボンを下ろした。
0505薔薇と百合の名無しさん2009/01/10(土) 03:44:30ID:fl3du0wG0
>>502の途中から
完全妄想モードなので、
これ以上は考えられませんw

誰かあと頼みましたー
0507薔薇と百合の名無しさん2009/01/10(土) 18:55:04ID:E8x+7cJk0
今気付いた

まずい空気のなか
こんな長いつまらない話
あげちゃってすみませんでした・・・
0508薔薇と百合の名無しさん2009/01/10(土) 21:27:48ID:tRmmizmp0
>>507
イイヨーイイヨー
話は面白いし、文章も特に鼻につくところはないし。読み易い。
繋げたかったから繋げればいいよー。
0509薔薇と百合の名無しさん2009/01/10(土) 23:14:33ID:5RHFKLwq0
>>508
そう言ってもらえると嬉しいです
初めての小説で、
正直不安だったのでw

続けようにも
俺妄想力無いので
展開が思いつきません(;´д`)
0510薔薇と百合の名無しさん2009/01/12(月) 03:06:24ID:S3afntAV0
しょうがないので
完結させまーす


5時間後、
そこには裸で抱き合いながら眠る
二人の姿があった。

こうして、二人の深い関係が始まっていった・・・。


ご一読ありがとうございました。
リアチューさんの次回作に
ご期待ください!
0512薔薇と百合の名無しさん2009/01/12(月) 05:46:47ID:t7cdjO+c0
>>504まで書いた人の続きです。

「ふぅ・・・気持ちよかったよぉ・・・次はあーちゃんの番」
春はそう言うと早々と布団に潜り込んだ。
布団でモゾモゾと動く春。
下半身の衣服を脱がされる感覚に、俺は羞恥心で顔が熱くなる。
「ちょっ!春っ!待ってよ。・・・・!!・・・」
俺の言葉も虚しく、自身の性器にゾクッとする位の熱い感触。
「うっ・・・春ぅ・・・」
生温かく絡み付く舌の感触に、思わず俺は勢い良く布団を捲ってしまった。
そこに映る春は、俺の性器を根元までくわえ込み、首を上下させる
何ともいえない姿だった。
「はぁ・・はぁ・・春ぅ・・」
舐められていると思っただけで興奮した。
気を抜けばすぐに果ててしまいそうな位に気持ちがいい。
春の口での奉仕は、俺の脳内を暴走させより大胆にさせていった。
「はぁ・・春ぅ・・春の・・舐めながらイキたい・・」
息を荒げる俺の口が不意に出した言葉。
「・・あーちゃん・・」
俺の性器から離れた春の口は、うわごとのような甘いで俺の名を呼んだ。
そして二人の体は、まるで何かに誘導されるように、
自然と6と9が重なり合う形になっていた。
目の前にある蜜にまみれた性器をもう一度口に含み、
俺は大好きな春を目一杯感じた。
0513薔薇と百合の名無しさん2009/01/12(月) 05:51:41ID:t7cdjO+c0
訂正
下から5行目

正)俺の性器から離れた春の口は、うわごとのような甘い声で俺の名を呼んだ。
0514薔薇と百合の名無しさん2009/01/12(月) 06:42:40ID:t7cdjO+c0
「うっ!・・春ぅ!」
「あッ!・・あーちゃん!」
互いの性器を愛し合い、微やかな水音が音色を奏でる。
舐められる快感。舐めている興奮。限界に達するまで時間は掛からなかった。
こうして愛し合う二人は射精感に襲われ、その身を痙攣させてゆく。
互いの性器に、熱くほとばしるモノを感じながら・・・

―――想いは重なる。

「ふうっっ!!春ぅぅッ!」「くうっっ!あッ・あーちゃんッ!」
春の身体は硬直し、性器を脈打たせながら精液を放出させた。
その身を押し付けながら、優しく吸い付ける俺の舌上へと液を流し込ませる。
一方の俺も身体を震わせ、春の口内に熱いモノを放出していく。
頭が真っ白になりそうな快感を感じながら、
口中に溜まっていく春の液を、じっくりと味わうように飲み下していったんだ。

(こんな感じになりましたw)
0515薔薇と百合の名無しさん2009/01/12(月) 10:46:39ID:erXLGwJX0
わー!ありがとうございます!

なんかもうレベルが違いすぎて
俺恥ずかしいですw

0516薔薇と百合の名無しさん2009/01/13(火) 00:43:44ID:bFtg6Usp0
今度は北野君の番。
0517薔薇と百合の名無しさん2009/01/17(土) 01:10:19ID:UcUY1Hh30
>>491の続きです

中年男が質問している間、若い男が着ている服を脱いでパンツ一枚になりました。
そして、ベッドに座っている俺のそばに近づいてきました。
「今日はこのお兄さんとHしてもらうから」
中年男がいいました。
変な話だけど、俺はちょっとだけホッとしました。
ヤクザっぽい中年男にHなことをされるよりも、まだマシだと思ったんです。
0518薔薇と百合の名無しさん2009/01/17(土) 01:11:36ID:UcUY1Hh30
若い男は、俺のとなりに座って両手で俺の肩をつかむと、顔を近づけてきました。
すぐにキスされるんだとわかりましたが、俺は反射的に顔をそむけてしまいました。
若い男が小声で大丈夫だからと言って、俺の顔を向けさせてキスします。
何が大丈夫なのかわからなかったけど、俺はなんとなく男にされるがままにしていました。

口の中に、男の舌が入ってきたときは思わず体をよじって逃げようとしました。
でも男は右手で俺の体を抱えて、左手で俺の頭の後ろを抑えていたので俺は
動くことができません。
ピチャ…ピチャと湿った音が嫌でも耳に入ってきます。
0520薔薇と百合の名無しさん2009/02/10(火) 20:10:43ID:+AFgfGkP0
あげる
0521薔薇と百合の名無しさん2009/03/04(水) 16:05:46ID:1kKWwo1w0
あげ
0522薔薇と百合の名無しさん2009/03/04(水) 20:56:51ID:gnzn0saZ0
ピチャ…ピチャ…クチュ…ジュボ…マンズリマンズリ
0526薔薇と百合の名無しさん2009/04/03(金) 00:37:04ID:ST7Zd8vg0
「いらっしゃいませ」
白いシャツに黒い蝶ネクタイをしめた、ジェルで髪を固めた男が
きっかり30度お辞儀をする。
俺はその男に軽く目礼して、後ろの脂ぎったオヤジたちに目前の部屋を示した。
「ここがそのレストランです」
俺の連れてきた男は3人で、はっきり言って接待だ。相手先の部長とその部下、
そして一人は俺の上司。先ほどのサービスマンが革靴を光らせながら近寄ってきて、
きりっとした声で「本日はいかがなさいますか」と言った。
「どんなのが好みですが?いろいろ種類があるんですよ。ここのウリなんです」
俺はそういいながら、サービスマンから渡されたメニューを一人ひとりに配った。
メニューには「細め」「太め」「中肉中背」「二重」「筋肉質」など
細かく書かれている。性格についても選ぶことができ、
「反抗的(※レイプが楽しめます)」なんていうのもある。
他の3人がそれぞれ好みのタイプを選ぶと、俺はそれをサービスマンにきちんと伝えた。
「あなた様はいかがなさいますか」
「んー、そうだな・・・接待なので、適当なやつでいいですよ。今日は楽しみに来たんじゃないので…」
0527薔薇と百合の名無しさん2009/04/03(金) 00:50:07ID:ST7Zd8vg0
「どうしますか。部屋を分けることもできますよ。もちろんこの部屋で、
 他の人のを味見しながらというのも楽しめますが」
俺がすっかり油の浮いた3人の男に言った。
3人とも「私たちはこういうところは初めてだから、部屋を分けて欲しいね」
と言ってきた。恐らく打ち合わせをしてあったのだろう。
戻ってきたサービスマンに声を掛けると、彼は壁にあったいくつかのボタンを押し
即座に4つの小部屋と一つのホールを作ってくれた。
「まもなくお料理が参りますので、少々お待ちください。御用がございましたら、ホール中央の
 ボタンを押してください」
サービスマンはそう言って慇懃に一礼し、どこかに消えてしまった。
俺は3人をそれぞれ小部屋に丁寧に押し込むと、自分の小部屋に入って
ネクタイを緩めた。

ここに来るのは3回目だ。正直、あまり好きにはなれない。
一番最初に来たときは、自分の好みズバリを選んでしまって
どうしてもダメだった。なんとか一口食ってみたが、やはり吐いてしまった。
そのときは別な会社の営業が連れてきてくれたのだが、
そいつは「すぐに慣れますよ。こういうものだと思えばね」と言って笑った。
二回目はだから、一番好きになれないタイプ、
ぶっちゃけると嫌いなヤツに似たのを選んだ。それならいけるかもしれないと思ったからだ。
思ったとおり吐き戻しはしなかったが、いい気持ちは最初だけだった。
最初。
遠慮がちなノックの音がした。
「し、失礼・・・します・・・」
「入って」
最初だけが楽しみかもしれない。俺は振り返って、入ってきた「もの」を見た。
0528薔薇と百合の名無しさん2009/04/03(金) 01:04:26ID:ST7Zd8vg0
真っ裸の、白い肌に、真っ黒なショートカットの細身の美少年がいた。
気の弱い性格設定らしく、少し震えて目が泳いでいる。
俺はほんとうはもうちょっと気の強そうなのが好きだ。
まあ、後のことを考えるとこれくらいがいいのかもしれない。
「おいで」
少年は俺の寝ているベッドの横まで歩いてきたので、
俺は腕を取ってくるりとその白い体を組み伏せた。
軽い。現実感のない体だった。少年は抗うことなく目をつぶって、
反射的になのか、シーツをぎゅっと握った。
体には陰毛の一本もない。ピンク色の男性器が露出している。
足を広げてやると、これまた美しいピンク色の尻の穴が見える。
本当に人間にそっくりだ。

彼ら――ここに組み伏せられている美少年、そして
上司たちの部屋に今きっといるだろう少年たち――は人間ではない。
人間と同じ姿をしているが、食用の人工生物である。
意識はあり、知能程度も幼児なみだが、人間とは認められていない。
もっぱら性欲処理用と食用になっている。このレストランは
その人工生物「ヒューマニクス」をフル活用したレストランで、
好みのヒューマニクスをまず性的に楽しんでから、その肉を料理にして出してくれるのだ。
彼らは誕生してから少量のタンパク質のみで成長するため、その肉は臭みがなく柔らかい。
だが、俺はどうしても人間を食っているような気がして、好きになれない。
肉だけならスーパーでも売っているが、それさえ俺はわざわざ食べたくはない。
0529薔薇と百合の名無しさん2009/04/03(金) 01:16:34ID:ST7Zd8vg0
「あの・・・お気に召しませんか」
少年が震えながらそっと尋ねてきた。
俺は我に返って少年を見た。泣きそうな顔をしている。
「ぼく・・・一度、返品されたんです・・・こんなつまらないのは、いらないって・・・
 あの・・・ぼく、だめですか?」
少年は声をくぐもらせながら、小刻みに震える手で俺のベルトを外しにかかった。
「お客様を、気持ちよくできないと、すぐに肉にするぞって・・・あの、ぼく・・・
 がんばりますから・・・」
少年は俺の性器をなんとか引き出すと、薄紅色の形のよい唇でそっと包んだ。
「んぅ・・・ひもちい、れすか?ん・・・」
いかにも慣れない手つきだ。これまでの二回は、どちらもそこそこ手馴れていた。
それが普通だと思っていたが、考えてみればどうやってそういう技術を身につけたのだろう。
「・・・こういうの、誰から教わるの?」
「・・・はんっ・・・ん・・・ぼくたち、しけんかん?から出ると、そういうビデオ、見ます。
 でも、ぼくは・・・あんまりうまくできなくって・・・」
少年はもう一度深く俺のチンポを咥え直すと、より深くのどを使い始めた。
「うぐっ、がほっ、す、すみませ・・・」
「・・・俺で何人目?」
目のふちに涙を溜めて、えづきながら必死で大きくなり始めた俺のチンポを舐める少年を見ていると、
たまらなくなった。
「二人目・・・」
0530薔薇と百合の名無しさん2009/04/03(金) 01:21:18ID:ijwMoA6s0
これはワッフル!
がんがれ!応援してるよ!

おちんちんだけ食べたいwハァハァ…
0531薔薇と百合の名無しさん2009/04/03(金) 01:31:26ID:ST7Zd8vg0
「――こっちは?」
「あっ」
少年の口から無理にチンポを引き抜き、足を抱え込むと、
ピンクの尻穴が天井を向いた。人差し指でくるりとなぞると、その穴はヒクヒクと波打った。
「ヒッ・・・ん、してない、です。口だけで、ダメだって言われたから・・・」
「こんなのはもうされた?」
べろをその穴に押し当てる。こじ入れる。
「うあっ・・・さ、れ、て、な・・・あああっ」
舌を千切られそうなくらいに締め付けられる。ローションをたっぷり使わないといけない。
サイドボードにあったローションを手に取る。ここの付属のローションはなかなかいい。
たっぷりと穴に注いで指を入れてやる。せわしなく締め付けと弛緩を繰り返す肉の中に
ゆっくりと俺の指が埋まってゆく。少年は白い壁を見て口をぱくぱく動かしている。
声にもならないのか。
ヒューマニクスは性感帯もあるし、射精もする。人工生物だから、膣を備えたものまであるくらいだ。
そして普通の人間よりも敏感で淫乱。うまく作ったものだ。
前立腺を探し当て、しつこく指の腹でこすりあげると、彼は無意識なのか
俺のワイシャツを握り締めて力いっぱい自分のほうに引き寄せた。
「あああっ!や・・・んーっん!あああん」
腰がガクガクと震えている。彼のピンクの性器がますます赤味を帯び、透明な液をとろとろと流している。
中指と人差し指が抵抗なく入るくらいに緩んだので、
俺は自分のチンポをその潤んだ穴にあてがった。少しきついくらのほうがいい。
0532薔薇と百合の名無しさん2009/04/03(金) 01:59:50ID:ST7Zd8vg0
「・・・・・・い・・・」
ギチギチとチンポは中に入っていった。さすがに少年は顔をしかめて
涙をにじませたが、抵抗はしなかった。光を失った目でうつろに俺の顔を見た。
「痛い?」
痛いに決まっている。彼らには痛覚もある。だが俺は彼の感想を聞いてみたくて
わざと問いかけた。
「い・・・あの・・・は」
「ん?言ってごらん」
「あ、なたは・・・きもちい、ですか?ぼく・・・あなたを、きもちよくできてます、か?」
 
俺は一瞬頭が真っ白になってしまって、目の前の少年の髪に手をやった。
さらさらとひんやりした髪だった。
頬に触れた。滑らかな柔らかい頬だった。
「気持ちよく、ないんですか…」
大きな目からほろりとついに涙が一筋流れ落ちた。
俺はとっさにその唇を吸い、激しく腰を打ち込んだ。
「んぐっ!んっ、んっ、んー!」
熱い肉の壁は俺のチンポをビクビクと締め付けた。俺は叩き込むように
チンポをねじこみ、えぐり、食らい付いた。
「ひあっ!ん!あっ!や・・・」
少年はからだをのけぞらせ、顔を不自然にひねって喘いだ。腰が次第にいやらしく揺らめいて、
感じるところに俺のチンポを導いていく。ぐちぐちという粘液の音が部屋を満たしている。
「はあっ!あん!あ、ああ、」
「・・・どんな、気持ち・・・?」
「いいっ・・・あ、もっと!んんっ、して・・・!」
「変な、気持ち・・・?」
「う、ん・・・と、ける・・・いい・・・ようっ・・・」
ヒクッヒクッと強く締め付けられ、俺は限界を感じた。
「イクよ?」
「な・・・わかんな・・・ダメ・・になちゃ・・」
ビクンビクンと彼が大きく体を震わせた。ほとんど同時に俺も彼の中に吐精した。
0533薔薇と百合の名無しさん2009/04/03(金) 09:32:40ID:ST7Zd8vg0
彼がぐったりと放心している間、俺は壁に埋め込まれているモニタを見てみた。
実は各小部屋の様子が見られるようになっている。
まず自分の上司を見てみた。短髪の少年の背中に
ナメクジのように自分の体を這わせて後ろから入れているようだ。
『ケツマンコ気持ちいいだろう?ん?ホレ、ズコバコしてくださいって言いなさい』
相手の少年の顔はこちらからではよく見えない。上司のでっぷりと肥えた腹と
紫色に近いくらい上気したにやけた顔が見える。すっかりエロオヤジだ。
チャンネルを回す。取引先の部長の方が映る。部長は少年を
ベッドに横たわらせて、その股の間に顔を埋めている。ぺちゃぺちゃと音が
コンスタントに響いている。少年は何も言わない。その無反応が性格設定によるものなのか、
単に気持ちよくないだけなのかはわからないが、ともかく部長は
夢中で彼のチンポをしゃぶっている。
チャンネルをまた切り替える。その部下の方の小部屋。
『いやーーーーっ』
『大人しくしろ!豚め!』
少年は青あざだらけになっている。気弱で真面目そうに見えた部下のほうは、
髪を振り乱して少年を押さえつけている。ベッドは茶色っぽい汚れが
そこここについていて、よく見ると少年の足の間からまだ鮮血が滴っていた。
『舐めろよオラ。舐めろ!殺すぞ?あ?』
少年の髪を掴んで顔をあげさせ、すでに腫れあがってしまっているその頬を
また殴った。
『ううーーっ』
少年は泣きながらベッドに倒れこむ・・・
見ていられなくてチャンネルを回した。あんなやつだったのか・・・
モニタには、しかめっ面をして肩に毛布を引っ掛けた俺と
その横に腰掛ける少年が映った。
「起きたのか」
少年が隣に来ていることにそれで初めて気がついて、声を掛けると
少年はこっくりと頷いた。
0534薔薇と百合の名無しさん2009/04/03(金) 09:58:32ID:ST7Zd8vg0
「気持ちよかったですか?」
また聞かれたので、俺は「気持ちよかったよ」と返事をした。
少年は少し笑ったけど、晴れ晴れとした笑顔ではなかった。
「よかった・・・。ぼくも、気持ちよかったです。
 肉になる前に、お客さんに会えて、よかった、な。
 今の子・・・56号なんだけど、痛そうだったね・・・」
「56号?名前があるの?」
「名前じゃないです・・・番号があって。しけんかんから、出てきた順番・・・
 ぼくは、31号。」
「そっか・・・」
「あの・・・でも、お客さんが、そういうのがいいなら、
 ぼくのこと・・・殴ってもいいです・・・」
「痛いの嫌じゃない?」
「ん・・・でも・・・痛くして欲しい・・・かも」
俺は彼の目をふと覗き込んだ。少年はちらと俺を見返してまた目を伏せた。
「どうして?」
そういう性格設定の子なんだろうか?マゾヒスティックな?
「だって・・・あの・・・・・・お客さんの、好きにしてください・・・」
ピンポン、と明るい音が場違いに響いた。アナウンサーのような
歯切れのよい男の声が続いて流れ出した。
『最初のお楽しみはお済でしょうか。よろしければ、お食事の準備をさせていただきます。
 お済でない方は、ベッドの横にある黄色のボタンを押してお知らせください。
 30分後にお伺いいたします』
「痛くして欲しい?」
少年はもじもじと身じろぎをした。ピンク色のちんぽが少し膨らんで、
見る間に透明な液をとろりと吐き出した。
俺はキイロのボタンに軽く触れ、少年に手を伸ばした。
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