足の匂いをお楽しみになられたい紳士はどなたでもどうぞ
ただしどなたも靴下履きのほかはスッポンポンで願います

部屋の入場口にそう書かれておったので、はなも部長はヘエともホオともつかぬ溜め息をつきもって、テカテカの黒いナイロン履き一丁で足嗅部屋に入りました。
部屋の中はほの暗く、なんだかまるで月夜の秘密の窪地のようであります。
しかし空気は非常にじっとりしており、町の風呂屋の脱衣場のようでもありました。

部屋の中はナントというかヤッパリというか、足嗅部屋なだけあって誰もおりませんでした。