ごめん、はしょりすぎた。更衣室にレザービキニだけを付けた彼がいた。ビキニはチャコールカラーでした。
「すみません。失礼ですが…よろしいですか?こちらのジムの方?」【いえ、スタッフではありません】
「あ、いや、スタッフさんというイミではなくて…(ここの)会員の方ですか?」【はい、何か御用ですか?】
「不躾な質問で恐縮ですが…大変失礼なことをお聞きしますが、お差し支えなければ…、いまお召しのそのショーツは革製ですか?」【………】
「あ、ごめんなさい。変なこと聞いちゃって…いや…珍しいなと思って、アンダーに革素材ですか?…あ、すみません」【…嗅ぐ?…嗅ぎます?】
「えっ(;゚Д゚)!)っ」なんの躊躇いもなく脱いで手渡してくれた。で、彼は全裸。だが動じる風もない。【あ、貧弱なものを失礼、タオル巻きますね】
「あ、いや…、別に…、その、あの…」【(素材は)カーフですよ。…嗅がれないんですか?…別によろしいですよ、嗅がれても。ご自由にどうぞ】
嗅げなかっよ。嗅げなかった。あまりに意表を突く返しで狼狽、ビキニの素材感を確かめるだけで終わってしまった。柔らかかったです。