東京都の舛添知事が今月２１日付けで辞職することが決まっ
たことについて、２０２０年東京オリンピック・パラリンピック組織
委員会の森喜朗会長は「非常に残念に思う」と話しました。
森会長は東京・港区の組織委員会のオフィスで１６日夕方、報
道陣の取材に応じ、舛添知事が辞職することについて、「東京
都や国、組織委員会、スポーツ団体など、やっと呼吸が整って
うまく回転し始めてきたところかなと思っているので、その１つ
の車が外れることになり、非常に残念に思う」と話しました。
森会長は辞職する舛添知事から電話を受けたということで、「『
自分の気持ちを、なかなか議会で理解してもらえないのがとて
も残念だ』と言っていた。『都庁の職員に対しても大変迷惑か
けたが所期の目的が果たせるように自分なりに見守りたい』と
話していた」と、舛添知事のことばを明かしました。
東京大会の準備への影響については、「職員や幹部の方々も
内容をよく理解しているので準備が遅れることはないと思う。た
だ、大きな問題がいくつかあるので、そういう問題を新しい知事
と相談しながら進めていくことになる」と話しました。
そのうえで、後任の知事に対しては「大事なことはオリンピック
を招致したのは東京都であり、オリンピックを進めていく責任者
は東京都知事だ。そのことをしっかり確認してやってもらえたら
と思う」と話しました。