名古屋市西区の市営地下鉄庄内通駅構内のトイレで22日朝、団体職員の男が
「背後から刺された」と交番に届けた事件で、愛知県警は同日、この男がうそを
ついていたとして偽計業務妨害の疑いで緊急逮捕し、発表した。容疑を認め、
「けがをすれば、仕事にいかなくていいと思った」などと話しているという。

西署によると、逮捕されたのは愛知県春日井市東野町3丁目、団体職員三浦勝
容疑者(54)。午前7時20分ごろ、トイレ内で自分の背中の左下部を包丁
(刃渡り13センチ)で刺した後、近くの交番に「見知らぬ男に背後から刺された」
と虚偽の被害を申告。警察官を出動させるなどして県警の業務を妨害した疑いが
ある。

背中には長さ約2・5センチの切り傷があり、署が治療を待って事情を聴いた
ところ、三浦容疑者は自分で刺したことを認めたという。包丁は、駅出口近くの
植え込みで見つかったという。