天道の主神は「無生老母(ラウム)」と申します。

一般に「神さま」と申しますと、一度はこの世に人間として生まれ出たことがあります。
しかし、ラウムさまは、「無生老母(ラウム)」の字のとおり、この世に一度も生まれ出たことが
無い神さまです。なぜなら、宇宙の森羅万象を創造された神さまで、神々と人間、日月星辰、
禽獣虫魚、その他一切万物を虚無より創造した、いわば天下の母であり、これらを保全し主宰される
全知全能なる神さまでもあられます。

このように母であり父である神さまのことを、お釈迦さまは「阿弥陀(アミターバ)」もしくは
「西天仏母」と申されています。
キリスト様は「神」または「天に在します父」。
マホメット様は「アラー」もしくは「天主」「大神」。
日本の神道では「天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)」「国常立尊(クニトコタチノミコト)」と申されています。
他にもヒンズー教の「ブラフマン」、シーク教の「ラーマ」、ギリシャ神話の「ゼウス」、古代エジプトの「オシリス神」
は、あらゆる地域の創造神の尊称ですが、結局は同一神である天道の主神「無生老母(ラウム)」のご神体の名称です。

先天の始めの神さまでありますから、無声無臭、形はおろか名もありませんでした。
「無生老母(ラウム)」という名は、1843年に沙盤(※さばん)を通じ、ご自身でつけられたお名前です。

我々の脳髄と神経の働きは心と精神によるものであり、心と精神の働きは天性、すなわち霊魂に由来します。
美しい品性、純潔な心、高尚な理想、善と愛、これはラウム様の生み給うた私たちの元の姿、本来の姿なのです。