>>250
「夢に似て夢に非ず」

僕は世界の淵から貴方を見ている。
心臓がドキドキするようなズドンという感覚が僕を酸欠状態にする。緊張のあまり、オジギソウのように小さくなってしまいそうだ。

貴方の眼差し・眉毛・小さな鬚根(腹毛・陰毛の比喩表現か?)・体臭。
貴方の所有するもの全てが僕を夢の中へと陥れる。……いや、違う。

僕は自分の頬を引っ叩いてみる。やっぱり、これは夢じゃないや。