2chの終わりを予感したのは最初の大規模規制のときだったろうか。
運営板にいたずらの書き込みをした人間に対して「どんなに自由でも、すべて自由ではない、守らなければならないルールがある」みたいな、まるで学校の先生がいうようなことをいっていた。

問題なのはそのときの運営側のいう「守らなければならないルール」が、とてもではないが共感を呼ぶものではなかったこと。
放置すれば即座に2chの運営に支障をきたすものであれば、多くのユーザーは運営側を支持したであろう。しかし運営板へのいたずら書き込みがそれに匹敵するとは思えなかった。
運営が自分たちの絶対性を誇示するための威圧的な行為にしか見えなかった。ユーザーを威圧し、敵に回してどうするのだ。

このころから俺は、現在の2chの運営メンバーはコミュニティの運営に素人な人間ばかりなのだなと思うようになった。ネットのコミュニティの運営はいうまでもないことだが、難しい。
長年続いたコミュニティがたった一つの事件で崩壊してしまうことも少なくない。コミュニティが危機に瀕したときに、管理者側が威圧的・高圧的な態度をとったコミュニティは例外なくその後崩壊する。
即座に崩壊しなくても徐々に人が離れ衰退していく。もしコミュニティ運営にただ一つ真理があるとすれば「柔よく剛を制す」だ。

そんなこんなで現在の2ch運営メンバーは長くはもたないだろうと思っていたのだが、予想に反して長くもってしまった。
その代償として2ch自身の命運が尽きようとしている感じだ。