座位でスタート。
肌のこすれ合う音って意外と響く。
向き合って座った体勢で抱き合っているらしい。
息遣いでキスしているのも分かる。
キスしながら動き始めた気配がすると、妹は「ふふっ」と笑いをもらした。
妹「ごめんごめん。動くとダメだね」
親父「鼻舐められたw」
妹「・・・・」
親父「・・噛んだな?」
妹「噛んだよ?」(ドヤ声)
親父「悪い子だなーw」(ベタな台詞)
妹「・・んっ!」
また沈黙。沈黙と反して、活発な動きの気配と音。
肌のこすれ合う音。息乱す妹。
妹が感じてきた時に、畳に足を強く擦ったらしい音がした。
こらえきれずに「ああっ」と一瞬声を漏らす。
妹「お父さん・・お父さん、お父さん・・・」
切ない声で親父の名前を呼ぶ。
親父も何か言葉を返していたが、こっちは聞き取れなかった。
妹は何度か大きな呼吸をして、静かになった。
小さく乱した息遣いが響く。逝ったようだ。
キスの音に続いて妹は「ごめんなさい」と小さくつぶやいた。