【風俗嬢】過ぎ去りし想い出は【風俗店員】part3 [無断転載禁止]©bbspink.com
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前スレからの続きです。
スレ主が自分の過去を淡々と書き綴るスレです。
part1
前スレ【風俗嬢】恋愛物語~過ぎ去りし想い出は【風俗店員】
http://tamae.2ch.net/test/read.cgi/dame/1483366309
part2
前スレ【風俗嬢】恋愛物語~過ぎ去りし想い出は【風俗店員】part2
https://rio2016.2ch.net/test/read.cgi/loser/1486558015/ 「マイさん、最近すごく私たちに命令口調で・・・ちょっとついていけないかなって」
「え?マイが?」
「うん。だって私たち、マイさんのために働いてるわけじゃないです・・」
「そ、そりゃそうだよね。」
俺はそれを聞いてびっくりした。
この店のリーダーに、と言ったのは確かに俺だけど、暴走してるってことなのか?
マイにプレッシャーを与え過ぎてしまったのだろうか。
俺が考え込んでると、ミサキが続けた。
「昨日の夜ね、マイさんに誘われて渋谷にご飯行ったんですよ。そのとき・・」
「そうなんだ?それで?」
「あ・・ううん。なんでもない。とにかく私、もうこれ以上はつらい・・」
そんなに追いつめられるまで我慢してたのか?
ミサキは嫌なことがあっても、周りに愚痴を言ったりする子ではない。
俺に直接言ってきたというのは、相当我慢ならないところまで来てるってことだ。
それと、昨日の夜、渋谷で何かあったのか?
ミサキが言いかけたことが、気になった。 俺はすぐ、レイナにも確認しようと思い、個室に行った。
さっきミサキに聞いたことを、レイナにそのまま伝えた。
「うん、ミサキちゃんから聞いてるよ。」
ミサキは俺に言う前に、レイナに相談していたようだ。
「マイちゃん、あの子、頭おかしいよ。」
俺は仰天した。店で一番おとなしいタイプのレイナが、
こんな過激な発言するとは想像もしてなかったからだ。
「なんかいちいち私やミサキちゃんに、もっと頑張れって言ってくるし、
なんで他の女の子にそんなこと言われなきゃならないの?」
やっぱり俺が、マイに責任を負わせすぎたのだろうか?
「ごめん、俺も悪いんだ。」
俺は、マイに負わせた責任のことを、レイナに正直に説明した。
「それだけじゃないよ部長。あの子はやめたほうがいいと思う。」
「え?他にも何かあるの?」
俺はミサキが言いかけた、昨夜の渋谷での出来事に関係がある気がした。
「詳しいことは言えないよ・・・部長も聞かないほうがいいと思うし。」
結局、レイナもミサキも、それ以上のことは教えてくれなかった。 俺はフロントに戻り、自分がマイを追いつめ、その結果他の女の子まで被害を受けてしまったことを、
後悔した。
早く修復しなくては。
それにしてもミサキとレイナが言いかけたことが気になった。
昨夜渋谷で何があったのだろうか?
営業終了後、みんなが帰るのを見計らって、マイの個室に行った。
今日もマイはラストまで働いたので、店泊予定だった。
「お疲れ様。ちょっといい?」
「うん。どうしたの?」
俺は、昨夜の渋谷のことを聞くのは最後にしようと思って、
まずはミサキとレイナが思ってることを、マイに伝えた。
「マイ、あまりプレッシャーに感じて欲しくないんだ。
今までどおり、仲良くやってくれるだけで充分なんだから。」
「だって、みんな最近怠けてるよ。指名だってとれてないでしょ。」
「そうかもしれないけど、それはマイの責任じゃない。リーダーとして
みんなを励ますことはあっても、責めちゃダメだよ」
マイは納得がいかない顔で、だまりこんでしまった。 「話は変わるけど、ミサキと渋谷で何かあったのか?」
俺がそう問いかけると、マイはびくっと体を震わせ、
下を向いたまま固まってしまった。
俺が声を掛けても反応しない。
やがてマイを顔をあげると、何かを決心したように立ち上がり、
荷物をまとめて無言のまま個室を飛び出していった。
「お、おい!どこ行くんだよ?」
俺の呼びかけに振り向くこともせず、マイは店を出て、深夜の歌舞伎町の中に消えていった。
今日はそれ以上追いかけても無駄なような気がした。
そこからマイとは連絡が取れなくなってしまった。
どれくらいの期間だっただろう?
残念ながら記憶にない。
数日だったか、数週間、あるいは数カ月・・・
いや、数か月なら覚えてると思うから、せいぜい1〜2週間だったんじゃないかな。
次にマイの所在がわかったとき、彼女は意外な場所に現れたんだけど、
その前に、ミサキとレイナが言いかけた「昨夜の渋谷の事件」をミサキから聞き出すことができたので、
その話をする。 あの日ミサキから「昨夜渋谷で・・」と最初に言われた時、
嫌な予感がしてたんだ。すごく嫌な予感が。
というのも、以前マイからこういうことを打ち明けられたことがある。
「うーさん、私ね、このまえ渋谷でスカウトに声かけられたの。」
「え?スカウトって風俗の?」
「うん。あっ、でも断ったからね。もちろん!」
「なんだ。驚かせないでよ。びっくりした。」
「クスクス・・でもね、移籍したら祝い金100万くれるって言われたから少し考えちゃった」
「ひゃ!ひゃくまん?そんなの詐欺だって!入店しても絶対くれないよ!」
「うーん、多分、ホントにくれると思う。」
「なんでそう思うの?」
「それはたまたまその店が、私の知ってる人がやってるお店だったから。」
「え?」
「稲山会の直営店なの。」
左腕に黒豹の和掘りがあるマイのことだ。
そっち方面に人脈があることは予想はしていたが、直接本人の口から聞かせられると、
ちょっと俺は尻ごみしてしまった。
「そ、そうなんだ・・」
「うん。もうかかわりたくないから逃げてきちゃった。」
たぶん、本当に100万もらえたとしても、店で働くだけでは済まされないんだろうな、
ってマイはわかっていたんだと思う。 その話を前もって聞いていたから、ミサキから「渋谷で」と言われた時、
そっち系のトラブルなのかと予感はあった。
「ミサキちゃん、マイちゃんと連絡が取れなくなっちゃったよ。
このまえ言いかけたアレ、渋谷で何があったの?教えてよ」
「うん、話しますね。あの日、マイさんからご飯誘われたの。
そんなこと今までなかったし、なんで渋谷なんだろって思ったけど、
せっかく誘ってくれたんだから断りづらくて、渋谷に行ったんです。」
「食事に?マイが?ふたりっきりで?」
「うん。ふたりで。イタリアンの店に連れてってくれた。」
「へえ、マイちゃんとミサキちゃんが二人でどんな話するのか、想像もできないな。
もしかして、仕事や、指名数のお説教みたいな話されてウンザリしたとか?」
「そうそう、私もそれ系の話だと思ったから、ホントは行きたくなくて。
でも、もっとヤバい話だったんですよ!」
「もっとヤバいって何が?」
俺は嫌な予感マックスになってきた。
「・・・クスリすすめられた」
俺は心臓が止まりかけた。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています