Sさんにはこれからも定期的に報告したいと願っています
久しぶりにSさんに使われると、涙が出ます
誓って言いますが、わたしは今でもSさんが大嫌いです
ですが、わたしはSさんを通して、少なくとも今よりはずっとまともだった生活に
想いを馳せることができます
Sさんも、以前の生活を思い起こさせようとしたり
会社での最近の出来事を話して聞かせたりします
それでわたしは、ある種の懐かしさ、後ろめたさ、大切なものを失った絶望感などが
入り混じった感情に痺れてしまい、現在の破廉恥な生活についての報告をすることに
悲しい興奮を覚えます
そしてその墜落ぶりのみっともなさを笑われます
するとわたしはますます興奮して(なんだか恨みがましいような気持ちになって)
店長さんや「お客さん」に教わったなかでも、とびきり恥ずかしいのを
Sさんに見せてやりたくなります
こういう気持ちはSさんが相手でなければ味わえないのです