親父は零細企業を経営してたから再婚相手はそこの従業員だと聞かされていた
まあ親父の会社で働いてたのは間違ってないんだけど
働き始めたのは親父と交際するようになってからで
そもそも出会ったのは場末のスナックでそこのホステスをしていたと後で知った
俺にそれを教えたのは俺が高校を卒業してからバイトしてた店の店長
たまたまそのスナックの常連で親父と継母のことを知っていたらしい
店長は俺が知らなかったことをバラしてしまったのを後悔したようで
最初はあまり継母のことは話さなかったんだけど
俺がしつこく誘導尋問みたいにして聞き出していくと
女ひとりで子供(連れ子で俺の妹になった)を育てるのは大変で
常連客に体を売るようなこともやってたらしく
親父もそれを知ってるというか買ってた一人だったらしい
どうも売春の客だったのが情が移って結婚したというのが真相のようだった