最初にそういう気配感じたのは俺が小6の時、姉は2つ上だから中2だった。
夜中に父が寝てる部屋から物音と、姉の声が聞こえて来て目が覚めた。
もともと親子3人川の字で寝てたんだけど、姉が中学に上がる時に、
そろそろ別に寝たほうがいいかって父が言って離れて寝るようになった。
なのに、姉が真夜中に父の部屋にいるのは変だなと思った。
次の日の夜、何だか興奮して眠れないでいると、姉の足音が聞こえ、父の部屋に入っていった。
聞き耳を立てると、襖がカタカタ揺れ始め、かすれるような姉の声が聞こえた。
「やだ」、「アッ」、「アアーン」
父も何か喋ってたが、ボソボソ言っててよく聞こえなかった。
しばらくするとふすまの揺れが止まって静かになった。
その後、少し物音がして、姉は父の寝てた部屋を出て自分の寝床に戻っていった。