娘が大学進学で俺の住んでる市内に越してくる事になって、何かあった時のためにって俺の部屋の近所に住む事になったんだ
でも最初は会ってもぎこちないと言うか、父親だから会ってやってるんだって態度だったんだよ
それが変わったのは、娘が夏休みで家に戻ってから
元女房は娘の大学進学を機会に再婚を考えてたらしく、再婚相手と住み始めていたらしいんだ
それで娘が居場所を無くした気分になったらしくて、それを切っ掛けに精神的にだいぶ近付く事ができた
そこから娘が家事をしに俺の部屋に来るようになった
嬉しかったね
子供の頃に目も合わせてくれないまま別れてしまった娘が、成長して親しげに通って世話をしてくれるんだから
娘が親の離婚や女子高生活で軽い男嫌いというか、男に対する免疫がなかったためか、反動で俺を男として意識するようになっていたのは分かっていたんだけど、それすらも俺には嬉しかったんだ
そして俺も娘を年若い女の子として意識するようになっていった
完全に気分は恋人同士になった感じだったね
でも一線を越えたのは、娘の就職が決まってから
お祝いに食事に行って、飲みに行って
もしかしたら‥って部屋取ってたんだけど、娘に「どうする?」って聞いたら頷いたんで、そのままやってしまったんだ