>>545
お腹を空かせた狐はたわわに実ったおいしそうな葡萄を見つけた。
食べようとして懸命に跳び上がるが実はどれも葡萄の木の高い所にあって届かない。
何度跳んでも届くことは無く狐は怒りと悔しさから「どうせこんな葡萄は酸っぱくてまずいだろう。
誰が食べてやるものか」と負け惜しみの言葉を吐き捨てるように残して去っていった。


自分が手に入れたかったが到底かなわない対象と諦めた後に一部の人々はその対象を一転「価値の無いもの」
「自分にふさわしくない低級なもの」と無意識に思い込もうとそれを理由に諦めた原因である己の能力の不足と向き合うことから逃げ
心の平安を得ようとする。

心理学ではこの自己正当化・自己防衛思考を防衛機制および合理化の例とする。また認知的不協和の例。
英語でこのイソップ童話を元に生まれた熟語としてsour grapes「酸っぱいブドウ」負け惜しみがある。