日々翻弄されながら求めに応じる生活の感覚それ自体に、一種の居心地の良さも見つけています。
仕事を辞め、完全な便器になってしばらく経ちますが
最近、私なりに悟ったことがあるんです。
それは、凄まじい多様性と向き合うなかで、自分自身は余計なものを脱ぎ捨てて
どんどん匿名的な精神状態になって行って(モノと化して行って)
この意味で、強固になって行くといった感覚です。
これはこれで、ある種の地に足をつけた生活感なのかなと思い始めています。
おかしな言い方ですが、処理用便器に徹するようになったことで
自我から解き放たれた、軽やかな気分を手に入れることができたとも言えるのです。