>>819の続き。嫁はスヤスヤと寝ています。

嫁はもちろん普通の女ではないのですが。客に抱かれたくない日がたまにあったそうです。そういう
日に客がくると、ひっつめ髪で頭頂部にボリューム感を出し、きつい化粧をしたそうです。
「何でもいいからハメさせて、好きなだけ突かせてさっさと射精させるのよ。あたしは演技をするだけよ。
イクわけないじゃない。すべて演技よ。女を買いにくる男には演技で十分」
「あなたは結婚相手を探しにきていたのね。そんな男いないわよ。ホテトル嬢と本気で結婚しようなんて
男は狂人よ。一生見つからないわ。どの男もカラダが目的よ。出したいだけ。おまんこだけよ。
あたしたちはおカネだけ。あたしは客の顔を見ると額に万札が張り付いているように見えたわ」

そんな男がいないということもないのですよ。ワイみたいな不器用な男はナンパもできないし。
「あら、あなたナンパしたことないの?変わってるわね。お勉強ばかりだとそうなるのかしら。素人女と
デートしたこともないんじゃない?モテないから?そんなことないわね。あたしにモテてるし。
ナンパしたいのならあたしがナンパされてあげるわ。あたしなら抵抗ないでしょう?もう籍が入った
夫婦なんだから。「そうね、そしたら駅のロータリーにいてくれる?あなた好みの格好をして改札の方からそれとなく
あなたの方へ歩いて行くから声をかけて頂戴。お茶して映画館でデートよ。無視したりしないから大丈夫」

スターウォーズを見たのですね。見終わってから嫁がこう言いました。
あなたなら怒ったり驚いたり失望したりしないでしょうけれど、あたしはホステスをやっていたときも
ずっとカラダを売っていたのよ。専門学校に行ってね、つまらなかったから面白半分でソープをやったの。
昔はトルコって言ったのよ。そしたらそのままずっと続いてしまって。妊娠していたとき以外はほとんど
カラダを売っていたわ。子供たちもね、本当の父親が誰なのかわからないの。あなたが何気に気にしている
あたしの男性経験だって3万本どころじゃないのよ。ずっと多いわ。同棲も限りなくしたわ。何人の
男たちと暮らしたのかしら。自分でもわからないわ。自分でやったことだけど、もう思い出したくもない。
ねえ、近いうちにあたしの実家に行ってみない?連絡をしておくから、あなたをきちんと紹介するわ。

のこのこと嫁に連れられて嫁の実家に行ったのですね。そこはとある地方都市の大きな旧家の分家で、
嫁はそこのお嬢様でした。困窮のワイの実家はゴミくず以下ですね。前の結婚に実家が猛反対して
勘当されたのだそうです。
「勘当を解いてほしいなら離婚しろって言われたわ。実家が離婚届の証人にならなければ許さない。
再婚することがあるなら、あれこれ我儘や贅沢を言わず、本当にお前を大切にしてくれる男を選べって。
でも、これで安心ね。さんざん苦労したけれど、また実家の敷居を跨げるようになったわ」