>>50 の続き

先輩の部屋は単身用の1DKでベッドも置いてあるが、単身者の部屋はみんなこんなものだと思っていたので、特に
意識はしていなかった。
キスをしていたら、そのままそのベッドの上に押し倒された。
「あなたが好きだったのよ。今まで気がつかなかったの?」
「‥‥‥」
色々親切にしてくれていたが、それを恋愛感情と結びつけて考えていなかった。こういういい人柄だと思っていた。
「僕も好きだった」と返して強く抱きしめるしかなかった。
互いにベッドの上で抱き合っているのだから、自然にその先へと進行していく。
俺は夢中で先輩の身体をまさぐった。
「今は安全日だからね」耳元で囁かれた。
もちろんその意味は知っている。ということは抱いてもいい、いや私を抱けということだ。
俺は先輩の服を脱がし始めた。

嵐の時が終わって、隣に寝ている先輩を見て思った。
食事に誘った時は、こういう付き合いを続けるうちに徐々に親密になって、そのうちに思いを告白して、恋人同士の
関係になれればいいなと考えていた。
それが、最初の一日いや数時間でそれが全て実現するなんて、なんだか夢を見ているようで戸惑っていた。
先輩が目を開けて囁いた。
「明日は休みだし、もう遅いから泊まって行くでしょ」


以上でした。