自習室の非常階段の奥まったところでね
天候がわるいと自習室もガラガラでさ
日が暮れかけてから休憩がてら室外に出てトイレの奥に
あるちょっとした踊り場というか非常階段の見えないところにいると
彼女が後からそこに来るみたいな
濃紺のワンピースがふたりの暗黙じゃないけどお約束でさ
エアコンの室外機がぶわんぶわん響く中で裾をたくし上げて立ちバック。
雨で土砂降りの時はほとんど人が来ないからね
で、そこからもう少し奥に行くと本当に誰も存在に気付かない場所があって
そこのパイプ椅子に座って口で抜いてもらうことを毎日してた
「今日いっぱい出た」「濃ゆい」「サラサラ」
口の中に出してそれを飲んで彼女から感想を聞くことが
日課というかルーティーンみたいな日を過ごした