なるべく姉にブッキングせずにシャワーやら洗濯しなきゃなぁ…などとあれこれ用を足しながら考えていると突然、雨戸が閉まる音が聞こえてきた。
さっき階段下がっていく足音したし、てっきりそのままシャワーでも浴びに行ったのかと思っていたが、
ここ二階のトイレの隣は姉の部屋なので間違い様がない。
なら、今の内にと、急ぎ下に行って洗濯を処理し、こっちがゆっくり体を洗ってる隙に俺の部屋にある自分の制服を持って行ってくれたら助かる。
…と、下である程度時間をつぶしてから部屋に戻るもクローゼットにはまだ姉の制服が掛ったままだった。
あと一時間ちょいで親が帰ってくる、なるべく姉の顔は見たくないが仕方なし、制服を返しに姉の部屋へ。
ノックはしたが反応がなく、恐る恐る扉を開けると部屋は真っ暗というか、明けた扉の分差し込んだ西日が一人でエッチしてる姉をうつしてた。
でも何となくやっぱり感があって、脳内シミュではさっさと制服を壁のフックに掛けて一目散に部屋から立ち去ろうと思っていたのが
俺の顔を見たままで汚れた袖を鼻に押し当てて今まで聞いた事もない様な小さな嬌声を発しながら恥ずかしげもなく一人エッチを止めようとしない姉に再びおっきしてしまう。
今日は色々ありすぎてもうお腹いっぱい…っと思っていてもだ。俺の左目、右目と交互に見ながら一言「閉めて」とだけ言うと後は姉はされるがままになった。
暗すぎてアレだなぁと思っていたら姉が机の電気スタンドをつけてくれた。団地住まいの時とは勝手が違い、
おいそれと気安く姉の部屋に入る事は無かったので何とも感慨深いものがあった。ちゃんと部屋に入るのはこの時が初めてだった。まぁどうでもいい話だが。
互いに親の帰宅時間やら変な痕跡が残らぬよう気にしながら、繋がってはぎこちなく動いて、それでも姉は俺の目をずっと追うように見ていて、
そんな姉の目を俺はまともに見れなかった。だからキスは最後まで出来なかった。
俺の腰を両手でおさえガイドするかの様に、こう動いてね的なレクチャーをして、偶にぐっと手前に強く引き寄せられた時に奥に当って
その度に聞こえる姉のメス声でイキそうになって慌てて腰をひくものの足でホールドされて逃がさないようにされて苦労した。
いや半イキ状態だった…無事故の自信がないのでこの後の不安を呼んだ。
そもそも終始会話がないままでナマで入れてしまった為、イクときどうしようという懸念があって、ゴムもないし、ここで一旦中断しようと思っていると
何か察してくれた姉が「そのままいっていいよ」と。それなのにそういったお薬的な知識を知らなかった俺にはその言葉がどうも信用できず
ただ単に彼氏と何かあって自暴自棄になってるだけじゃないかという不安と、姉の考えがどういうつもりなのか底が見えず怖くなってって、
あと数十分くらいで母も帰ってくるし、ここで止めてももういいかと言う感じになった。
それにセックスを経験できた嬉しさと、でも初めての相手が実姉だったんだなぁという寂しさみたいな二律背反に苛まれた所為もあって
何だか気持ちいいことに集中出来なくなって来た所で姉がまた口でしようとしてくれたが、
あの終わった後の怖ろしい気持ちを考えるとどうも気が進まず、とりあえず母の帰宅を言い訳にして自分の部屋に戻った。
その後、姉が風呂に入っている隙を見計らい冷蔵庫から適当に食えるものだけとってその日の夜は部屋に籠って食卓に参加しないつもりだった。
とてもじゃないが両親の前に平然としていられる自信が無かった。
程なく下から何事もかった様に、いつもと同じ感じで「おかえり〜」という姉の声に何でかアレが反応していた。
部屋から出てこない俺を心配する母に姉が軽い体調不良みたいなそれらしい嘘をついてくれてた。
今日の起きた出来事を冷静に振り返ったらきっと発狂しそうなのでそのまま寝たった。
翌朝は何事も無く、幸いな事に家の朝飯は休日も含めて家族バラバラで適当に摂る家だったので誰にも顔を合わさずに済んだ。
ただ俺の用意された朝飯に正露丸が添えてあったのを覚えている。