俺が小学高学年の頃から二十歳ほど歳の離れた父方の叔母と関係を持つ様になった
叔母は当時の流行語で言う処の『翔んでる女』で、この年代の女性にしては脚が長くてスタイルの良い美人で
当時銀座にあった三菱自動車のショールームで受付嬢をしていた

その一方で少々変わり者で、『歳を取るのを止めた』と永遠の25歳とうそぶき、TVにピンクレディーが映ると『私は昔ケイちゃんだったんだよ』と子供達を惑わすメリー・ポピンズの様な不思議な存在で俺や従妹達のカリスマでもあった

そんな叔母は多趣味でもあり、休みの日にはテニスの打ちっぱなしや当時鷺沼にあったプールやドライブに連れてってくれたり、洋楽好きでABBAやミッシェルポルナレフのレコードをテープにダビングしてくれたりと新しい楽しみを沢山教えてくれた