俺たち夫婦は、俺の「寝取られ癖」で妻を他の男に貸し出してた。
ある晩、近所に住む脂ぎった中年の男が突然訪ねてきた。禿げた頭がまぶしく光り、見るからに女好きとわかる60代の男だった。
その男は低く囁くように言った。「お前、奥さんを他の男に抱かせてるだろ?一度でいい俺にも試させてくれよ」と。彼の欲望に満ちた視線は、俺ではなく俺の背後に立つ妻へと注がれていた。
俺の背中に冷たい汗が伝った。この男に秘密をばらされたら、俺たちの日常は間違いなく崩壊する。恐怖と焦りが胸を締めつける中、俺は意を決して妻に小声で頼み込んだ。
「お願いだ、一度だけでいい…あの男に抱かれてくれないか。」
しばらく沈黙が続き、妻は渋々とした表情を浮かべ、か細い声で答えた。
「…本当に一度だけよ。」
妻が「貴方の前で抱かれるのは嫌だから、オヤジのアパートに行く。」と言うので俺は黙って頷き、その背中を見送った。