俺と兄は、疲れ果てて恵美を抱きしめたまま深い眠りについた。
昼頃、俺が覚めると、隣で眠てた恵美はすでにいなかった。
キッチンへ目を向けると、エプロンをつけた恵美が、昨夜の出来事など何もなかったかのように、遅い朝食の準備をしていた。
俺たち三人は無言で遅い朝食を食べていた。
恵美も兄貴も、昨夜のことが嘘のように、互いに目を合わせようとせず、よそよそしく振る舞っていた。
俺は意を決して口を開いた
「兄貴と恵美に提案があるんだけど」
兄は怪訝な顔をして、箸を置いて「提案とは何だ」と尋ねた。
俺は覚悟を決め、静かに言葉を続けた。
「これから先、恵美を俺たち二人の妻として、共有するのはどうかな?」
その言葉に兄と恵美は、驚ろいて目を見開き、顔を見合わせてた。
無言のまま時間だけが流れてた、その長い沈黙を破ったのは恵美で「私は…構わないわよ」とどこか吹っ切れたような表情で静かに言った。
更に続けて恵美が「あなたと、お義兄さんの二人の妻になります!」とハッキリ言った。
兄と俺と恵美の朝食である提案が…
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