>>286
その言葉を聞いて、兄は驚きに目を見開きながらも、その表情は次第に喜びに変わっていった。
「恵美さん、本当にいいのか?」と兄はそう問いながら、恵美の手をそっと握った。
恵美は微笑み、まっすぐ兄の目を見つめて「私は夫も好きだけど、お兄さんも好きなの」その恵美の言葉で新しい生活が始まった。
兄は田舎の家を処分し、俺の家の一室に荷物を運び込んだ。
これで、俺、兄、そして恵美の奇妙な共同生活が始まった。
休日は、三人で食卓を囲み、まるで昔からそうだったかのように他愛ない話に花を咲かせた。
夜になると、俺たち三人は同じベッドに横たわり、昼間の和やかな空気とは一転、濃厚な愛の時間が始まる。
俺と兄は、恵美を慈しむように、そして互いに譲り合うように愛し合った。
兄が優しく恵美を抱きしめていると、俺は恵美の柔らかな肌に口づけを落とす。
恵美は、俺たちの愛を全身で受け止め、甘い吐息を漏らしながら何度も逝かされて、幸せな眠りについてる。
もちろん、一人息子にはまだこのことを話していない。
だが息子が大人になったら、すべてを打ち明けようと三人で話し合っている。
この秘密の愛の形こそが、俺たち家族の真実なのだから。  完

長文失礼しました。