>>240 こんな感じの続編でないかな…。

あれからも15年。
その夜、長瀬祐介は仕事で疲れて家に帰ってきた。
誰もいない部屋に入り、ネクタイを外すと、 長瀬はため息をついた。

あの頃のような、世界を憎む子供っぽい気持ちは もうなかった。
あるのはただ、疲れ切った毎日だけだ。
変わらぬ日常。 何の楽しみもなく、ただ生きているだけの日々。

高校時代も、大学時代も、会社員になってからも まるで死んだように、
楽しむでもなく 友達を作るでもなく、恋をするでもなく、
何もせずに、無気力に生きてきたのだ。

あれから「瑠璃子さん」は、帰ってこなかった。
彼女の兄と精神病院の片隅にいる彼女。
まるで時が止まったかのように。

今でも彼女は、あそこにいるんだろうか…。
幼い日々を思い出す。


−−長瀬ちゃん、届いた?

ふと、呼ばれたような気がした。

チリチリチリチリ…。

これは瑠璃子さん!?

驚いた長瀬はあの病院に向かった。
そこで彼が見たものは…。