感想です。

『「幸せ」と「辛さ」は似ているけれど』(KANON:栞×祐一)
シリアスなのかギャグなのか判別不能。
物語における設定はかなり強引ではありますが、栞の希望にすがりつくような笑顔と、
祐一の快楽に酔いしれる笑顔の対比が怖いですね。
どちらかと言えば、薄ら寒い感じのする作品でした。

『あまさひかえめ』(ONE)
ONEは詳しくないのですが、「浩平は『えいえんのせかい』とやらに行ってしまった後」って
ことでいいんでしょうか?と言う前置きを踏まえて。
騒ぎ続ける周囲とは裏腹な茜の気持ちを詩子だけが感じる描写を入れることで、
上手に短い茜の台詞を強調してるのではないかと思います。
二人のやり取りによって、取り巻く教室の空気がよく書かれていると感じました。
また、賑やかな教室や街の風景とは対照的な締めが、切なくていいですね。

『真琴のバレンタインデー』(KANON)
素直じゃない二人と言うお約束な展開で、ほのぼのとした全体の流れが何と言うか無難に
まとまりすぎている感じがして、今ひとつ響きませんでした。
最後の締めもとても真琴らしくて良かったのですが、真琴がアホの子になっていることと
如何せん祐一が鈍すぎじゃないかと個人的に感じてしまったのがマイナスでした。

今回は(的外れな感想かも知れないけど)『あまさひかえめ』を優秀作品に推したいと思います。