汗とサンオイルにまみれた肌が夏の日差しに焼かれて火照り、
男達の手によって絶え間なくその身を蹂躙された瑞希の肌へと白く濁った液体が降り注ぐ。
それは散々お預けを喰らっていた男が我慢できずに自らの肉棒をしごいていた結果の暴発だった。
それを合図として周囲の男達も次々と自らの物をしごく男達が増え、
その欲望が肉体的に満足する度に瑞希の体には新たな白濁が増えていく。
(何? 何がかけられてるの?)
今までのオイルとは違う熱い塊が飛沫となって瑞希の体にかかる感触は、散々弄られて敏感になった瑞希の肌を容赦なく覆い尽くしていく。
身体は満足しても心は満足する訳ではなく、すぐに男達の肉棒はその硬さを取り戻し、
再び解き放たれる男達の欲望の証によって、瑞希の肌はオイルの代わりに覆い尽くされる頃、
どこからともなく雷鳴が聞こえてきた。
「え? 雨?」
「って、これはちょっと洒落にならねぇんじゃ……」
完全に日の光を遮る分厚い雲から降り注ぐ雨と派手な音と光を撒き散らした雷は、
熱狂に焼き切れた男達の思考をようやく正気に戻す事が出来た。
双乳と股間に縁取りをしたような日焼け痕を残し、
大量のサンオイルと男達の精液にまみれた瑞希の姿に、
今までの自分達の行為がどれだけ異常な事か気がついてしまったらしく、
一人、また一人と逃げ出すようにその場を離れていく。
ほんの少しだけずれた紙袋の端から流れ込んできた雨水は
瑞希にとって久し振りに口にするまともな水だった。
「あ……終わり?」
悲鳴を上げすぎて荒れた喉を湿らせる雨水を夢中になって飲み下し、
ようやく人心地が付いた瑞希が周囲にあれだけいた男達の気配が消え、
狂宴の終わりを理解した瑞希の表情は静かだった。