下を見ないようにちょっとだけ上に視線を向けると、恭介と目があってしまった
「あ……」
やっぱり……かっこいいなぁ…
つい見惚れていると、恭介は優しく微笑み、もっと…腰を引き寄せられた
「っ!!」
下の方。僕たちの間で触れ合う初めての感触
「これっ…て…ぁ…ぁん…っ」
そっ…か、男同士だとこんなコト…できるんだ
「ふぁ…っん…」
僕の腰を押さえたまま、恭介が動くと、お湯の音が浴室に響く
これ…もう……してるみたいだよ…
「理樹、気持ち良いか?」
「…ぅん…気持ち…い…っ」
キスを交わすと身体中…熱くて、暑くて、のぼせちゃうよ…
あ…でも…涼しい風が…心地良い……
―――――風?
僕と恭介が気づいたのは同時だったようだ
浴室の入口。そこに呆然と立っている、よく知っている幼馴染二人……
あー…またこの展開かぁ…
今度は状況を整理するまでもない
はい、せーーーのっ
男子寮のお風呂場から僕たち4人の絶叫が、寮内に響きわたった……