【葉鍵キャラが】はかぎの【ジアースに乗った】
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0001名無しさんだよもん2008/03/03(月) 19:38:17ID:nFucrCam0
操縦したら死ぬ。それがこのスレのルール。

このスレは、葉鍵キャラで「ぼくらの」のパロディを作るスレです。

【「ぼくらの」って?】
一言で言ってしまえば、

世界の存亡をかけた、操縦者の命で動くロボットの一騎打ち

です。

【ゲームの基本ルール】
1.敵の核を破壊すれば勝ち。
2.負けたり、48時間以内に決着がつかなければ宇宙消滅。
3.ロボット(ジアース)を一戦闘の間動かすと、操縦者は死ぬ。
4.操縦者の補充はあるが、交代不可。
0002972008/03/03(月) 19:39:25ID:nFucrCam0
まいど。言いだしっぺこと97です。
「何をしたいのか」と「このスレをどうしたいのか」を先に示します。

まず、何をしたいのか、について。
基本は、「葉鍵キャラがジアースのパイロットになったら」
俺が書こうとしているのは、「葉鍵世界全体にジアース1体(以下、「クロス
オーバー版」)」なのですが、「1作品にジアース1体(以下「バトルロワイ
ヤル版」)」を書きたいという方がいれば、そちらを投下してもかまいませ
ん。
「ぼくらの」については、ふいんきも含めて、ある程度の知識があると、な
い場合よりも読み手・書き手ともに楽しめるかと。
パイロットの人選については、次レスにて。

このスレをどうしたいのか、について。
SSメインではありますが、番外編、スピンアウト、考証、ネタばらし、何で
もありの方向で。ただ、スレの方針として、これだけはお願いしたいです。
1.泣いて過ごさない。
2.人のせいにしない。
3.自暴自棄にならない。
4.過去の栄光にしがみつかない。
5.叩く前に対案を示す。
0003972008/03/03(月) 19:45:17ID:nFucrCam0
パイロットについて。
パイロット15人については、なるべく作品がかぶらない方向で。ただ、「ウ
シロとカナをどうすんだ」という理由で、作品がかぶるのがいます。「ウシロ
を男にするか女にするか」で実質2択のような気はしますが。
ほかの人選は、半決まりが数名ほど。なので、置き換えも含めて、要検討
かと。

次レスから、見本品投下します。
0004見本(1/7)2008/03/03(月) 19:47:42ID:nFucrCam0
 エイミこと、大庭詠美は、頭を抱えていた。
 パソコンの中にある、普通では手に入らない画像。
 本棚に隠されている、腐った人向けの文庫本。
 ベッドの下に入れた、ヤマもオチもイミもない同人誌。
 「乙女のたしなみ」というには、あまりに乱暴な物体が、エイミの部屋に
あふれていた。
 (・・・・・・どーしよー・・・)
 これらの物体は、ゴーイング・コンカーンを前提として存在している。言
い換えれば、その前提が無くなれば、というか、近い将来に死ぬことが確実
になってしまった今となっては、早急に処分しなければならないものに格上
げされた、と言っても良い。
 もし、エイミがパイロットになったら、エイミは間違いなく、死ぬ。そう
なったら、エイミの部屋は整理整頓され、必然的に、例のブツが白日の下に
さらされる。
 (そうなったら、)
 エイミは考えた。
 (あたしの法事の度に、「詠美ちゃんは腐女子だったわね」って、みんな
言うんだ、きっと)
 そうなったら、末代の恥だ。
 (・・・困った)
 エイミは、頭を抱えた。
0005見本(2/7)2008/03/03(月) 19:48:52ID:nFucrCam0
 三日ほど悩んだ末、エイミは危険物の箱詰めを開始した。箱に詰めたら、
捨てるにしろオクに出すにしろどうにかなるから、後のことは、そのときに
なったら考えようと思ったのだ。
 箱詰めを開始した次の日、ひょっこり由宇が遊びに来た。
 「・・・何やこれは?」
 「欲しいのあったら、適当にもってっていいよ」
 「ええんか?」
 「ん。今のあたしにはいらないものだから」
 由宇の心に、何か引っかかった。
 「詠美」
 「ん?」
 「何があったん?」
 「・・・別に?」
 「まるで、もうすぐ死ぬみたいに・・・」
 「だとしたら?」
 次の瞬間、

 由宇はエイミを殴っていた。
0006見本(3/7)2008/03/03(月) 19:49:52ID:nFucrCam0
 「な・・・」
 「『死ぬ』言うな!そんな簡単に、『死ぬ』、言うな!」
 由宇は、泣いていた。
 「余命半年言われた男がな、『死ぬ気で生きろ!』言い残してな、本当に
死ぬまで生き抜いたわ!あんた、恥ずかしい思わんのか!」
 ショックだった。
 だから、由宇が帰った後、エイミは、ググってみたのだ、彼のことを。

 気がついたら、泣いていた。

 それから、エイミは考えた。残された時間で、何ができるか。
 考え付いたのは、3つだった。
 1.先に逝った仲間のユニフォームは、まだ縫われていなかったので、それ
を完成させる。
 2.パソコンに、がんの解析プログラムを入れる。そして、パソコンに「絶
対落としちゃダメ」とメモを貼る。
 3.死んだら、あたしの体の使えるところを全部使ってもらう。

 そして、ふと、番長と、彼の妹のことを思い出した。
 その子は、心臓が弱くて、入院と退院を繰り返している、と聞いていた。
 私の心臓が使えるかもしれない。そうしたら・・・
 早速、エイミは行動を開始した。
0007見本(4/7)2008/03/03(月) 19:50:52ID:nFucrCam0
 「ポテト」
 次の操縦者がエイミに決まったとき、エイミは言った。
 「私が勝ったら、私を病院に送ってくれないかな?」
 「そりゃかまわんが・・・負けたらどないすんのや?」
 「勝つよ」
 エイミは、言った。
 「絶対、勝つよ」

 数日後。
 検査結果が出た。
 先生は、フルマッチとかQOLとか言っていたような気がするが、良くわから
なかった。
 ただ、「まったく問題が無い」ということだけはわかった。うれしかった。

 そして、さらに数日後。
 「むー・・・・・・」
 現れた敵は、人型だった。
 しかも、いきなり分裂した。
 敵(右)と敵(左)の間にワイヤが1本。その真ん中に、コックピットらし
き物体がぶら下がっている。
 「孔明の罠か」
 「何だそりゃ」
 ポテトのツッコミを、エイミは右から左へ受け流した。
0008見本(5/7)2008/03/03(月) 19:52:23ID:nFucrCam0
 「ポテト、これをばらして2体にできる?」
 「無理や、パーツが足らん」
 「・・・だよね」
 こういうときどうしたんだっけ?
 2体同時にコアを叩く・・・は、今不可能だと言われたんで、断念。

 ・・・・・・ちょっと待てよ?
 「ポテト、向こうにも人が乗ってるのよね?」
 「せや」
 「行ける!」
 エイミの頭上に、電球が灯った。
 「・・・え?」
 ジアースが、半身に構えたのだ。
 「何する気?」
 「ゲームは得意なの」
 「だから何を」
 ジアースがしゃがんだ。
 右の攻撃を、すり抜けたのだ。
 「な、」
 次の瞬間、右の右足めがけて蹴りを入れた。
 すかさず立ち上がり、そのまま側転でバック。左の攻撃をかわす。
 「すご・・・」
 ものすごく、軽快だった。まるで、ゲームの・・・
 「・・・ゲーム?」
 今、エイミの脳内で、ジアースと敵ロボットの格闘ゲームが再現されていた。
 ヒットアンドアウェイ。まさに、そんな感じだった。
0009見本(6/7)2008/03/03(月) 19:53:23ID:nFucrCam0
 そして、ジアースが左に肘を入れる。左の胸の装甲を半分ほど持っていく。
すかさず、左の顎にアッパー。
 「浮けえええええええええええええええっ!!!」
 エイミの叫びどおり、ジアースが跳んだ。それに引きずられるように飛ぶ
左、さらにワイヤに引っ張られる右。

 ぶちっ

 ワイヤが切れて、左が大きく吹っ飛んだ。
 「そんでもって、本体はこっち!」
 着地と同時に、エイミは右に照準を合わせる。
 「スターライトおおおおおおおおおおおお・・・・・」
 右があわてて体勢を立て直すが、すべては遅かった。
 「ブレーカーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
 ジアースの右手からフルパワーの量子砲が発射された。

 ・・・・・・・・・

 「・・・敵性地球人、死亡確認。あんたの勝ちや、エイミ」
 エイミは、大きくため息をついた。それから、パイプ椅子から立ち上がると、
上に羽織っていたユニフォームを脱いでパイプ椅子にかけた。
0010見本(7/8)2008/03/03(月) 19:54:26ID:nFucrCam0
 そして。
 「みんな、ありがと・・・楽しかったよ」
 「『楽しかった』って、」
 「あたし、何をやってもダメダメだったから」
 一同、沈黙。
 「ポテト」
 「何や?」
 「ありがと」
 「当然やな」
 「それと、最後にひとつ聞いていい?」
 「何や?」
 「ここはホーム?アウェイ?」

 ・・・は?

 「・・・アウェイや」

 ・・・・・・今、なんと???

 「どこでわかった?」
 「携帯がね」
 そこには、「圏外」の文字があった。
 「・・・たいしたもんやな」
0011見本(8/8)2008/03/03(月) 19:55:18ID:nFucrCam0
 「じゃ、ポテト、お願い」
 「あいよ」
 次の瞬間、エイミがぼやけた。

 「あと、お願いね」

 その言葉を残して、エイミはコックピットから姿を消した。

 エイミは、軍立病院に転送された。
 エイミは、先生を呼んでもらうよう受付に依頼して、それから公衆電話に向
かった。
 どうしても伝えたいことがある。それまで持って、あたしの命。
 『・・・もしもし?』
 「由宇?」
 『詠美か、どないしたん?』
 「・・・ごめんね」
 『何があったんや?』
 「それと、ありがと」
 『ちょ、何があった?!』
 「・・・じゃあね」
 そう言って、エイミは、後ろに立っていた医師に頭を下げ、

 それが、最期だった。

 『詠美?詠美?!』
0012972008/03/03(月) 19:56:55ID:nFucrCam0
見本の後始末。

レス数見積もり間違えたorz
というか、クオリティ低いorz

・・・・・・orz
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