>>91
動物は「立場入れ替え可能性の想像力」など持たない。あくまで動物として生を
実践しているだけ。ただこれは自然界のいたるところで見られるように、判り易い
例でいえば、ミツバチは花の蜜を吸うのは単純に蜜がほしいから、でも花はその
ミツバチの性質を利用して、花粉を他の花へミツバチを介して受粉させているみたい
な関係が築かれている。東はそれを人間の「政治」でもできるだろうと考えている。
その東の着想の原点はやはりローティにあるだろう。ローティは「哲学」と「政治」
を切り離すことを提案している。「政治」を実践の場として考えること、ローティ
は「政治」の場はプラグマティックに構築されるべきだと考えた。それを更に進化
というか退化させたのが東で「政治」を人間の動物的な性質から構築されるような
場に「落とす」ことを考えているようだ。