実際このプログラムが至って特殊な形でつくられたことを付け加えておく必要があるでしょう。
本論はマスを対象として意識(?)することなくつくられ、そもそも台本も無しにともかく今この時考えている
ことをテレビだからといって角を落とさず、生のまま即興的に語るという形で構成されたのです。更に四時間半
といえば実質一時間番組一ヶ月分、いや六週分にもあたるという。わずか二週間で、いや、カメラを回した日数
に至ってはたった四日間でつくられた。しかもほとんどテレビの放送にはタッチしたことのない人達、いわば
テクノ・キッズ達ばかりの手によってつくられた。それはまさに、こうして気軽につくられた強いバイアスをもつ
映像が電波に乗って流れてもいいのだということを示すためでもあったのです。

願わくば、これが呼び水となって、こうした試みが次々に続いて欲しい、いや、今となってはもうそうなるより
他はない。TVエボリューションはとっくの昔に始まっているからです。
<終>


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間に挟んでゴメン><