ラルクの破壊的で危険な香りのするアルバム『REAL』(2001年)は、
大澤真幸の唱える現実への逃避の兆候が見られる不可能性の時代の象徴的な作品だ。
『REAL』というタイトル自体が現実への逃避を暗示していないだろうか。
また笑芸の分野でも、松本人志『大日本人』やM-1グランプリブラックマヨネーズ(2005年)、
チュートリアル(2006年)、サンドウィッチマン(2007年)と
リアリティを徹底して追求した作品が評価され、量産されている。
特に松本人志の『大日本人』は、ドキュメンタリーという手法を使い、
徹底的にリアリティを追求している。
われわれは、圧倒的なリアリティを求めているのだ。
■現実へと逃避するもの達
・WTCビルに突っ込んだテロ
・ラルクアンシエル『REAL』
・リストカット
・テレビ番組「リアリティソープ」の流行
・松本人志『大日本人』
・M-1グランプリ(ブラックマヨネーズ、チュートリアル、サンドウィッチマン)
■参考文献
ラルク新曲は三島由紀夫『金閣寺』の影響か
http://www.222.co.jp/NetNews/article.aspx?asn=11267
M-1で優勝したサンドウィッチマンのネタはなぜ優れていたのか
http://www.222.co.jp/netnews/article.aspx?asn=20853
ポイズン・トータル・チュートでみるM-1で多用される笑いの手法
http://www.222.co.jp/netnews/article.aspx?asn=19831
なぜトータルテンボスはM-1グランプリで優勝できなかったのか?
(p)http://www.222.co.jp/netnews/article.aspx?asn=18977
『大日本人』で描いたことが実際にも起こった
http://www.222.co.jp/netnews/article.aspx?asn=16559
R-1で優勝したなだぎ武のネタはなぜ優れていたのか
http://www.222.co.jp/NetNews/article.aspx?asn=11321