名雪の部屋に入り、陽光を帯びたカーテンを開け放った。それによって塞がれていた光が東の空から差し込む。
「ん…うゅー…」
もちろんこいつが起きるはずがない。この程度の事で起きるなら毎朝苦労はしない。
「名雪ーっ、とっとと起きろ!」
力任せに布団を引き剥がす。
「うー…イチゴ、イチゴサンデー……だぉー…」
身を刺すほどの冷気に晒されても名雪は起きない。むしろ幸せそうな顔をして涎を垂らしていた。
(まぁここまですれば勝手に起きて来るだろ…)。
部屋を後にしようと振り返った俺の目に、信じられないものが映る…。
なんと、パジャマのズボンが膝までずり落ちており、名雪のイチゴサンデー(ピンク色のあれ)が丸見えになっていた。
(おいおい、無防備すぎるだろ…)
だが、名雪はまた規則的な呼吸運動をはじめ、深い眠りについている。
もちろん、あんなことをしても起きるはずがないことは、毎朝の事で証明されている。
分かってる、ミッションスタートだろ?
音を立てずにゆっくりとベッドに乗り、名雪の上にまたがると、
俺は名雪のお尻を覆っている桃色の布に手をかけた。