男子小学生A「やーい岡崎、ウシなんだろ?もーって鳴いてみろよ、う・し・おちゃ〜んwww」
汐「私、牛じゃない」
男子小学生B「ほら、鳴けって、モー、モー、モーww」
汐「しお、牛さんじゃないもん…」
男子小学生B「ほらほら、モー、モー、モー」
男子小学生A「モー、モー、モぐあっ!!」
男子小学生B「す、スパナっ!?」
謎の電気工A「ウチのむす…いたいけな女の子を虐めるとは、ずいぶんといい度胸をしてるな……」
男子小学生A・B「ひっ、ひぃぃいい…」
謎の電気工A「覚悟はできてるんだろうなぁ?」
愛を叫ぶ電気工B「まあまて岡崎。闇雲に手を上げても意味がない。ここは俺に任せろ。」
愛を叫ぶ電気工B「少年達よ、人の名前と言うのは、その子の親が、その命のために必死に考えてつけた贈り物だ。
命の次に与えられた、人生二度目の大切な贈り物だ。
世界一短く、世界一意味のあるひとひらの詩だ。
それを、似た言葉を見つけて嘲笑う。
そんな低いことをするような人間になってはいないか。
面白がって遊んではいないか。
なっているなら直ぐに改めろ。
そんな考え方は直ぐに捨てろ。
子供と言えど男らしくあれ。力強くあれ。
ただし、その力は弱いものを虐めるためにあってはならない。
友を助け、親を助け、大切な人を助ける、護る。そのために力をもつ。
それこそまさしく…


愛だ。」

男子小学生A・B「す、すみませんでした!」
愛を叫ぶ電気工B「なに、分かればいい。それよりも、あの女の子にきちんと謝ることだ。
そしてそのあとに、となりの男に聞くといい。その少女の名前の意味を…」