「往人さんの目って綺麗……真珠見たい」
観鈴はそう呟きながら身動きの取れない俺に近づいてくる。
こんな事になる筈じゃなかった。観鈴は体は弱いが健気で明るい奴だった。
だけどもう前までの観鈴は其処には居ない。居るのは目が虚ろになり
今正に俺の目を抉り出そうとしている観鈴だ。
「うふふ……往人さーん」
右手に握ったナイフがチラリと光る。
一気に俺の心に恐怖心が芽生える。
やめてくれ……観鈴……やめてくれ……。
俺が何かを考えれば一歩一歩近づいてくる。
ゆらりゆらり……不安定な重心が余計に恐怖を煽る。
「まずは目から……次は腕♪」
やめろ……やめろやめろやめろやめろやめろ!!
どうしてこうなっちまったんだ観鈴!!やめてくれ!!
「往人さんどうして泣いてるの?これから凄く楽しい事するんだよ?にゃはは」
止せ止せ止せ止せ!!やめろ!!
大体こんな感じか?グロって。
あぁこれじゃぁホラーか。