途中まで着替えて鏡を見てみると、そこにはすっかり変わってしまった自分が映っていた。
―――意外と…似合うじゃない…って何考えてるのよ!
鏡の前でいやいやと顔を振る。
ここまで着たんだからこの剣も使ってみよう。両手に持ち、自己流で構える。
「こんな感じかしら? もっとこう…こう?」
鏡の前でポーズを決める。うん、結構様になってる。ちょっと悪乗りしてセリフも決めてみようかしら
「おねーちゃん、今日の課題見せてー」
「ここから先は…私を倒してから行くことねっ」
………
……
…
「…えーっと…その…お邪魔しました」
パタン、と葉留佳が扉を閉める。
固まってしまって身動きが取れない私。
また、扉が少しだけ開くと葉留佳が携帯を取り出して
パシャ
「おねーちゃんのコスプレ写真ゲットー♪」
「いやああぁぁあぁ! 葉留佳あぁーーー!!!!!!」