石原インタビュー

-風子は作品のラストをしめくくるという意味でも、大きな存在ですよね。
石原:そういう意味でも彼女は特殊な存在じゃないかなと思いますね。ラストにでてきた風子は
正確に言うと、違う世界の風子じゃないですか。汐とであって色々遊んだ風子というのは、汐が
死んじゃうルートの風子なわけで。でも、世界が違っても汐の臭いを「覚えている」と彼女は言うんですよ。
なので、非常に不思議な存在なんだなと。だからといって彼女が何者かというのは言及していません。
ただ、あの世界を外側から見ているキャラなのではとう気はします。「CLANNADの世界」の有り様を
悟っているというか…。事故後、長い間眠っていたというのがポイントですね。
彼女は汐と近いような存在なのかもしれません。
原:最終回に関しては、一番悩みました。ゲームでは納得できる結末でも、映像の場合には展開に説得力が
ないと視聴者が納得しないというか。死んだ人間がパッと生き返ることはありえないので、なるべく説得力が
あるようにみせたつもりなんですが…いかがでしょうか?なぜ生き返るのが汐でなくて渚なんだといわれるかも
しれないので「渚がいなければダメなんだ」という朋也の想いを視聴者に伝えないと、説得力を持たせられない
と思いましたね。だから、その辺りの描き方はかなり苦心しました。朋也の記憶がリセットされたようにもしたく
なかったですし。汐と過ごしてきた出来事も「なかったこと」にはしたくないですから。シナリオの志茂さんもすごく
こだわった部分ですけど。原作だと渚の名前を「呼ぶ」「呼ばない」という選択肢があるんですけど、ゲームを
プレイしている人間には、自分の思いが直接反映されるので説得力があるんですよ。でもアニメの視聴者という
のは受動的に受け止める立場なので、メディアとしてあり方が全然違うことの難しさを感じました。


言い訳かよ。、見苦しい