お〜い、誰かyet11の行方を知らんか? Part3
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231 名前:3話[sage] 投稿日:2006/01/02(月) 04:45:41 ID:nxvHHVSJ0
部屋は昔より綺麗になっていた。
昔の吉沢の部屋は、まだ警察の寮に住んでいた時代の両さんを彷彿とさせたのに、
今のこいつの部屋はキチンと片付いている。
こうなった原因として考えられるに、年を取った事や、職業が変わった事もあるだろう。
だが、最大の原因は俺の前でお茶を入れてくれている、この原画さんではなかろうか。
━━━ お茶を飲み終わった。
お茶はおいしかった。
それは認めたい。
しかし、何故原画さんがここにいるのかはまだ理解不能だ。
こういう時は、まずライブラで相手の情報を知る必要がある。
「エプロン、似合ってますね」
「ありがとうございます」
違う。こんなことを聞きたいのでは無い。
「何やってんの、お前」
「最近、住み込んでまして」
原画さん。いたるさん。
そこまでストレートに返されますと、私としても難しい。
「その経緯をお聞きしてもよろしいでしょうか」
「はい。あれは“同棲”を作った時の事でした。
私と吉沢さんは今時のエロゲーなど足下にも及ばないほど愛し合ってまして、
そのマスターアップ時に“今度は俺たちが同棲する番だな”とプロポーズされたんです。
私は“こんな台詞を素で言う人を野放しにはしておけない”と必要以上の責任感にかられまして、
渋々承諾をしたんですが、折戸さんもご存じの通り、運命の荒波が二人を引き離してしまいました。
しかし! 時が来まして二人はついに結ばれる事になったんです」 232 名前:3話[sage] 投稿日:2006/01/02(月) 04:46:18 ID:nxvHHVSJ0
その後
「……嘘つくんじゃねえ」
という声が聞こえてこなければ、俺はどうにかなっていたかもしれない。
いや、本気か冗談かわからないから、原画さん。
「……おー折戸。助けてくれたんだって? あんがと」
布団から這い出た吉沢は、俺を見ると何の迷いも無く、挨拶をした。
こっちが言葉に詰まったのとは対称的だった。
「こいつな、家の風呂を壊しちまって“吉沢さん。助けて下さい”とか泣きついてきたんだよ。
しょうがないんで、直るまでの間、風呂を提供してる身ってわけだ」
「ちょっと、吉沢さん。ネタばらしは……」
「だーまーれ」
吉沢がヘッドロックをいたるにしかけ、悲鳴が聞こえてくる。
はは。
なんか昔のままだなあ。
俺は思わず微笑んだ。
こんな風景は久しく見ていなかったからかもしれない。
特にいたるとしのりーは年を追う事に、笑顔や楽しそうな顔が消えていった。
まあ、しょうがねえかとも思う。
内紛を起こしていてるのは、いつも男達ばかりで、その被害をモロにかぶっていったからな。
昔はいつも、誰かとじゃれ合っていた。
昔は。 233 名前:3話[sage] 投稿日:2006/01/02(月) 04:46:52 ID:nxvHHVSJ0
「吉沢さん! 俺は、いや、俺たちはエロゲー界のトップを取れますよ!」
「麻枝。そんなこと言う前に、少しは計画表通りの仕事して、俺を安心させてくれ……」
「す、すいませ〜ん」
「はは、そう言ってやるなよ吉沢」
「折戸、お前がそうやって甘やかすから……」
「そうですよ。麻枝は酒の席で酔って泣きながら“吉沢さんみたいになれる日が来るのかなあ”と言う程なんですから」
「久弥! お前ばらすんじゃねえ!」
「ははは。いつまでも飲み代の5000円を返さないお礼だよ」
「ちょっと待ってください。吉沢さんは私の嫁なんでホモ禁止ですよ?」
「いたる! お前も飛んでんじゃねえ!」
「ちなみにしのりーが恋敵です」
「え、え? 私がいたると恋するの?」
バーン!
その時、勢いよく会社の入り口のドアが開けられた。
「お待たせしたでしゅ。罰ゲームで皆の衆のお昼にマクドを買ってくるはずだったんでしゅが、
馬鹿みたいな列の長さを見て、コンビニの一個100円の焼きそばに切り替えたでしゅ。
では、余分な釣りはみきぽんが貰うとして、ありがたく焼きそばを食べるがいいでしゅ」
「「「「「「みきぽん!!!!!!」」」」」」
こんな日々、あったんだよな。
俺ら。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています