お〜い、誰かyet11の行方を知らんか? Part3
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0008名無しさんだよもん2009/05/03(日) 00:24:51ID:KiErWYkL0
133 名前:2話[sage] 投稿日:2005/11/22(火) 01:00:36 ID:icPSBura0
第一問:次の熟語を完成させるために、()の中に接続詞を入れなさい。
    私は〜が得意だ。
    be good () 〜
A:to B:for C:of D:at

「B」「C」

ぶー。
ライフが一つ消える。
50円でライフ4個だから、12.5円が消えた。
おお、即座に暗算で解けた。
日々の店長業務のおかげだ。やはり俺のやってきた事に間違いは無かった。
それに比べて、隣の奴は何をやっているのだ。
「ちょっと樋上さん。こんな問題もわからないなんて、
あなたそれでもコンピューター会社に勤めてるんですか? 勤続ピー年の局でしょう?」
隣の樋上さんに軽く説教を垂れる。
彼女はコンピューター会社にピー年以上勤めているが、“あたし絵さえ描ければ幸せなの!”とモラトリウムに逃げ込み、
未だにフロッピーとDVDの違いがよくわかっていない。
「何を言うんですか、吉沢さん。あなた自称ロッカーでしょう? これくらいの英語がわからないと、
ただの痛い近所のピー路のおっちゃんです。その内近所の奥さんから無言の“早く出てけコール”が起きますよ」
「いえいえ」
「いえいえ」

膠着。
ああ、不毛。

第二問
次の内、第五文型を表しているのは〜

「まあ、今はゲームだ」
「そうですね」
0009名無しさんだよもん2009/05/03(日) 00:25:12ID:KiErWYkL0
134 名前:2話[sage] 投稿日:2005/11/22(火) 01:01:26 ID:icPSBura0
只今の状況を説明するとこうなる。
閉店間際におしかけてきたいたるが、「ご飯食べたい。でも、その前にゲーセンで遊びたい」
とガキ同然のお願いをしてきやがったので、年長でありレディーファーストを重んじる俺は、
快諾させるを得なかった。

で、選択したのはクイズゲーム。
ガキの頃には難攻不落だったジャンルだが、社会人となった今となっては500円もあれば即落城という、
非常にぬるいゲームだ。
資本主義万歳。

どうやら、クイズに正解するたびに女の子の好感が上がっていき、3月の卒業式までに結ばれるか!?
ってのが売りらしい。
しかし、俺といたるで攻略対象ヒロインを取り合ったため、“複数ヒロインをどっちつがずで追いかける”
という恋愛ゲームのタブーを繰り返していた。
ただ、主人公の名前は一瞬で決まった。
ひさや。
0010名無しさんだよもん2009/05/03(日) 00:25:55ID:KiErWYkL0
135 名前:2話[sage] 投稿日:2005/11/22(火) 01:02:20 ID:icPSBura0
“あ〜あ。今日は進路相談か。もうそんな時期なんだね”
“ふふ、ひさやくんはどんな道に進みたいの?”
画面の中のひさやがヒロインに対してぼやく。
しかし、イベントの発生が遅れているせいか、今は3年の1月だぞ、ひさや。
言ってやれ、ひさや。
“僕はは君みたいな子が泣きながら股を開いて処女散らすエロゲーのシナリオ書きたいんだ! 
 子供の頃からの夢なんだよ! ……笑わないでよ、恥ずかしいなあ”って
「ゆとり教育の弊害ですね」
「ぶっちゃけ、俺らも他人事じゃねーけどな」
お互い苦笑する。あの業界で、この状況が他人事だと思える奴はそういないだろ。
俺らがいたところだって、そういう奴の集まりだ。
ただ、一つ違っていたのは、たまたまみんな才能があった。
それだけだ。

“これ、ひさやくんに……バレンタインデーのチョコレートとセーター”
“ええ〜!! 嬉しいよ! 大事にするから!”
喜ぶひさや。良かったな、元上司として俺は嬉しい。
「おかしいです、吉沢さん。私女なのにときめいてます!」
「こいついい女だな。ひさやには勿体ねえ。3年の2月14日という事を考えなければ、もっといい女だ」
「彼女はきっと推薦で決まってて、今頃オートマの免許取りに自動車学校に通ってるんですよ」
「おお、無理がない設定だ」
大事にしろよ、ひさや。ところでお前、進路は?

進路については何も触れられないまま、ひさやくんは卒業式にノルマ15問のクイズを乗り越え、
無事に告白に成功して学校生活に幕を閉じた。
0011名無しさんだよもん2009/05/03(日) 00:27:01ID:KiErWYkL0
136 名前:2話[sage] 投稿日:2005/11/22(火) 01:03:35 ID:icPSBura0
ゲーセン帰りの外はいつも心地よい。
騒いで火照った体を、11月の冷気がさましてくれる。

「いたる、お前なんで来た?」

ふと、何気なく最大の疑問を聞いてみる。
Tacticsのお家騒動の跡も交流は存続していたが、コミケ等のおおきいイベントに限っての事だ。
それにここ1・2年はコミケにも行っていないし、かなり疎遠になっていた。
最盛期の時だった、こんな平日の夜にいきなり訪ねるほどの仲じゃない。
なんらかの理由があるには違いなかった。

「ご飯奢ってくれたら教え」
「前払い」

だいたい理由はわかっていた。
悲しいかな、俺はそういう事に関しては経験を踏みすぎてしまっていたから。

「吉沢さんに一目会いたかったか…」
「嘘付け」

もういい。言っちまえ、いたる。

「……」
やっぱり。
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