お〜い、誰かyet11の行方を知らんか? Part3
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
512 名前:4話[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 02:03:09 ID:V07ZlgLI0
カップラーメン。
たまには食いたいが、いつもは食いたくない。
しかし、僕たちは現実という辛い壁を乗り越える事が出来ず、147円のシーフード味のカップヌードルで腹を満たすしかなかった。
「給料やっすいなあ」
るざりんが泣きそうな顔をしながら、まずそうに麺を啜る。
そう言いながら、スープまでしっかり飲むのが毎日のお決まり風景になってしまっていた。
「しょうがないよ。エロゲークリエイターで金持ってる人なんて聞いた事無いし」
「そうだよなあ。この業界にいてランチに毎日千円使えるようになるには、一国の宰相になるより難しいって言うしなあ」
いや、そんな事は聞いたことが無いけど……
「つーか、少しは元気出たか」
麺は啜りながら、急にそんな事を聞いてくる、るざりん。
「……そんな落ち込んでた?」
「いんや」
残りの麺を不味そうに、本当に不味そうに貪りながら、るざりんは答えた。
「むしろ、落ち込んでないように見せんのに必死だった」
「うっわ……」
すずうた。
ファンレターに載っている感想は、どれも絶賛の嵐だった。
“久しぶりに心に響く作品に出会えた気がします”
“まだまだエロゲーも捨てた物じゃないと思いました”
が、世間一般の総括として、次の評価が嫌でも耳に聞こえてきた。
“Kanonに敗北” 513 名前:4話[sage] 投稿日:2007/04/03(火) 02:03:59 ID:V07ZlgLI0
「どこがいけなかったのかなあ……」
「ピカチュウをエロシーン間際に常人に戻した事じゃないかな」
「…うああ」
頭を抱え込む。社長の反対をも押し切って書き上げたシーンだが結果的には不評が集中したシーンだ。
「言ってなんだけど、社長なんて気にする事ねえよ。吉沢さんだって後押しくれたし、
それに何より、お前が書きたかったんだろ? その信念は好きだぜ」
「でも、そのせいで吉沢さんが社長に……」
「いーのいーの。お前も少しは吉沢さんに甘えろ」
「いや、つか、るざりんが言う?」
「微妙だな」
そこまで話したところで、二人で笑い出した。
この業界に入って、中々上手くはいかないけど、それでも僕は人に恵まれていると思った。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています