選挙戦は、前職の自民党・木村勉(70)に、民主党の東祥三(58)が雪辱を期す構図だ。
さらに、故・柿沢弘治元衆議院議員の息子で、みんなの党の公認を受けた柿沢未途(38)らも立候補している。
若さと清新さをアピールしたい大庭にとって、柿沢の立候補は脅威だ。陣営では
「親のしち光りの癖に、ちょおむかつく!」と敵意を隠さないが、街頭の選挙戦では
「大人の対応」(陣営)で他候補への批判は抑え気味にしている。
大庭陣営では、どぶ板選挙を実践するだけでなく、他にも工夫を凝らしている。
葉鍵連合マニフェストは、詳細版は日本では異例の有料配布(300円)だ。政策部分だけなら、サイトでも
ダウンロード可能だが、有料版は大庭の「ちょおわかりやすい」16ページの漫画が付いている。
選挙区向けに始めた、ファンクラブ(後援会)有料会誌も、確実に購読者を増やしている。これも、
大庭の漫画が付く。大庭にとって、有権者に受ける漫画を描くことは、そのまま選挙区事情の勉強でもあった。
即売会や同人ショップでは配布しないので、遠方の支持者からの注文も少なくない。通販向けには、
スタッフが校正したバージョンと、未校正のバージョンを用意しているのが面白い。
「最初は全部校正していたんですが、ちゃんさまらしくないと意見があったので両方用意しました」(選対関係者)。
勝利にこだわった選挙戦。大庭の真価が問われる闘いとなっている。
(続く)