葉鍵・向坂環委員長(23)は、18日、JR秋葉原駅前の出陣式で、約600人の支持者
(陣営発表)を前に第一声を上げた。
「まず政権交代、そして葉鍵が勝てば必ず日本は変わります。絶対に勝つ!」と力強く宣言し、
全国への遊説に出発した。
秋葉原などの繁華街、永田町、霞ヶ関といった国政の中心といったイメージが強い1区。
しかし、都心回帰傾向でマンション建設が続き、人口が増えている。1区住民の約7割が
マンション住まい、との見方もある。新築のマンションはオートロックが大半。
チラシを投げ込めば管理人に怒られる。「そもそも、今の制度で選挙をするには無理がある」
とは陣営の嘆きだ。
向坂が、公示から選挙区入りできるのはせいぜい6日。
陣営では、向坂のビジュアルを全面に押している。「委員長を含め、葉鍵には
藤川さん(藤川ゆり八戸市議)より美人は珍しくない。しかも、うちは才色兼備だ」。
と関係者は自慢する。
だが、いくらポスターやビラを準備しても、受け取って貰えなければ始まらない。
向坂が行き届かない部分をカバーするのが、都議選で敗れた河野貴明や、
九条院OBを中心とする後援会だ。「普通なら入り込めないマンションでも、
友人のつてがあれば誰かは入れて貰えるものですわ」(関係者)。
車が入り込めない路地まで、向坂の手足となって歩いた。葉鍵連合委員長となって、
初めての総選挙。「委員長に恥をかかせるわけには行かない」と陣営は意気込む。
自民党の与謝野馨、民主党の海江田万里が激突し、全国でも屈指の激戦区に
数えられる東京1区。向坂は記者団に、「ビラを受け取って貰えた数は、海江田さんと
いい勝負と思うわ」と手応えを語った。「でも、1区の有権者は半分もいないかも。
あとは比例区で葉鍵の票になれば…」と苦笑して見せた。
(続く)