痛みで彼が目覚めたようだ。
「・・・・・・!?・・・・」
突然の出来事に唖然としている。
そのまま一気に左耳を引き千切り、釘バットを顔面に叩き込む。
「・・・くふっ・・・」
鼻が潰れ、折れた前歯が数本こぼれ落ちた。
顔を抑えてうずくまりかけるが、秋子がそれを許さない。
彼の両腕をつかみ逆にねじりあげ・・・どう動いたのか、一瞬、祐一の
体を宙に体を浮かすと、 次の瞬間には激しく床に叩き付けていた。
「ぎゃうふっ!!」
両腕が嫌な音を立てた。間違い無く根元から両方とも折れたろう。
秋子はそのままザクリ、ザクリと、何気なく祐一の両腿を出刃包丁で切り裂いた。
「ふぐうっ!!」
くぐもった悲鳴をあげた彼の腹にも秋子は無言で包丁を突き立てる。
「ひぎゃ!!!くうううううう・・・・・」
「お母さん!もう殺しちゃったの!?死んだら遊べないんだよ?」
名雪が声をかけると、秋子がクスリと笑う
「大丈夫よ。人間はこれくらいじゃ死なないんです・・・よっ!と」
這って逃げようとしていた祐一の横腹に、彼女のつま先が深々とめり込んだ。
「・・・・・・っ・・・・・・ごふっ・・・!!」
血反吐を吐いて悶絶する祐一。 半分失神している。
「頑張ってよ、祐一。まだまだ…まだまだこれからなんだから」
名雪は、悶え苦しむ祐一の上に馬乗りになると、彼の脛に鋸の刃を当て、
そう言って微笑んだ…。