『自由出勤』

自由出勤というのは、仕事を怠けるという意味ではありません。
むしろ、責任ある立場につけば、公私を通して追い使われることになるでしょう。
自由とは、最も過酷な環境なのです。
責任者というのは、その下で働くスタッフよりも厳しい競争にさらされているものです。


『高給』

本人のモチベーションに関わるという点では、人事権の項でも述べたとおりですが、
こと管理職への給与についてはそれにとどまりません。
大きなコストを割いていないものを、経営者が果たして重要視するでしょうか?
平社員の言葉をどれだけ重く受け止めることができるでしょう?
より多くの給与を支払っている相手に対しては、そのコストを回収するためにも、
まじめに話を聞こうという気になるものです。
発言の内容よりも誰が言ったことかによって価値が決まるこの国の社会では、
特にその傾向が強いと言わざるをえません。



こうしてまとめてみると、これらがなければ管理職の実態がないと判断されるのも、
当然といえば当然だとわかります。




【2009/10/16 15:58】 | 日常 |