>>347

鈴木「小木曽さん。先日、電話で取材を申し込ませて頂いた
    開桜社の鈴木と申します。今日はよろしくお願いします」
雪菜「お、小木曽雪菜です。今日はよろしくお願いします…」
鈴木「じゃあ、早速ですが…」
雪菜「あのぅ…、私なんかでいいんですか?ただの素人ですけど…」
鈴木「今、巷で密かに話題になっている歌姫を取り上げたいんですっ!」
雪菜「巷で話題になっている歌姫なんて…わ、私、歌が好きなだけで…」
鈴木「そんなに謙遜しなくてもいいんですよぅ。小木曽さんには十分に
    私たちの取材対象として価値がありますからね」
雪菜「そう言えば…開桜社って確か…春希くん、あっ…北原君が
    勤めている会社じゃ…」
鈴木「北原君?ああ、彼なら私と同じ編集部で働いていますけど…」
雪菜「じ、じゃあ、そこには北原君の彼女さんもいるんですか?」
鈴木「えっ!それは…」
雪菜「正直に教えて下さらないとこの取材にご協力は…」
鈴木「わ、分かりました。そうです、その通りです」
雪菜「その方のお名前は何とおっしゃるんですか?」
鈴木「ま、麻理さん、じゃなくて風岡麻理です…」
雪菜「風岡麻理さん…。春希くんの彼女はそういう名前なんだ…」
鈴木「えっと、それでは取材を始めさせて頂きますけど…」
雪菜「鈴木さん。取材は複数回に分けて行うというお話でしたけど…」
鈴木「はい。そのつもりです。これからもよろしくお願いしますね」
雪菜「そ、それじゃあ…」
鈴木「小木曽さん。何か?」
雪菜「じ、次回の取材の際には風岡さんも是非一緒に来て頂けませんか?」
鈴木「そ、それは…」
雪菜「それが、私がこの取材をお受けさせて頂く条件です」
鈴木「わ、分かりました…。風岡に伝えておきます」

明日に続く…