顔を近づけてみた。
「ど、どうしたんだ?北原。いいいきなりこんなところで…いくらアメリカでも、こんなところでは…」
ぷにっ
「え?」
頬をつねってみた。
「…やっぱり。」
「ヴぇ?」
ちょっと引っ張ってみる。
「い、いだい…」
「肌、荒れてますね…」
「え?ええっ!!?」
「あ、烏の足あt…」
「っっ!!」
麻理さんの眉毛が一気につり上がった瞬間、つま先からガリっという音のようなものが響いて、裸足で硬いものを蹴ったような痛みが走った。
「いくらプライベートのお前でも、言っていいことと悪いことがあるぞ!!」
わかりました…
ブーツでもヒールって痛いんですね。